の紹介
アモスは、ホセア、イザヤ、ミカと同時代の人で、ホセアと同じく南王国の出身でした。しかし彼は、北王国イスラエルに対して語りました。アモスは、まず周辺諸国へのさばきを述べ、次にイスラエルに集中してさばきを宣告します。さらに、イスラエルの罪を痛烈に非難する箇所が続き、特に当時の社会的罪、すなわち不正、役人の腐敗、貪欲、偽りの礼拝などを指摘します。きびしい調子の警告のあとに一連の幻が述べられ、イスラエルがやがては主に耳を傾けるという、かすかな望みを記して終わります。
の紹介
アモスは、ホセア、イザヤ、ミカと同時代の人で、ホセアと同じく南王国の出身でした。しかし彼は、北王国イスラエルに対して語りました。アモスは、まず周辺諸国へのさばきを述べ、次にイスラエルに集中してさばきを宣告します。さらに、イスラエルの罪を痛烈に非難する箇所が続き、特に当時の社会的罪、すなわち不正、役人の腐敗、貪欲、偽りの礼拝などを指摘します。きびしい調子の警告のあとに一連の幻が述べられ、イスラエルがやがては主に耳を傾けるという、かすかな望みを記して終わります。
1 アモスはテコアの村に住む羊飼いでした。一日中、丘の中腹にいて、羊が迷い出ないように見張っていたのです。
2 ある日、神はアモスに、イスラエルに起ころうとしていることを幻の中で語りました。この幻をアモスが見たのは、ウジヤがユダの王、ヨアシュの子ヤロブアムがイスラエルの王であった時で、地震が起こる二年前のことでした。
アモスは見聞きしたことを、次のように報告しています。
主は、ねぐらからほえるどう猛なライオンのように、
シオンの山にある神殿から、大声で叫びました。
すると突然、カルメル山のみずみずしい牧草地が
しおれて枯れ、羊飼いはみな、声を上げて泣きました。
3 主はこう言います。
「ダマスコの民は何度もくり返して罪を犯し、
わたしはそのことを忘れない。
もうこれ以上、処罰を猶予しない。
彼らは穀物を鉄の打穀棒で打つように、
ギルアデでわたしの民を打った。
4 だから、ハザエル王の宮殿に火を放ち、
ベン・ハダデの堅固なとりでを破壊する。
5 ダマスコの町の門のかんぬきを折り、
アベンの平野に住む者や、
ベテ・エデンで王位についている者を殺す。
シリヤの民は奴隷としてキルに戻る。」
6 主はこう言います。
「ガザは何度もくり返して罪を犯し、
わたしはそのことを忘れない。
もうこれ以上、処罰を猶予しない。
ガザはわたしの民を追い出し、
エドムで奴隷として売った。
7 だから、ガザの城壁に火を放ち、
とりではすべて破壊される。
8 アシュドデの民を殺し、
エクロンと、アシュケロンの王を滅ぼそう。
残ったペリシテ人は滅びる。」
9 主はこう言います。
「ツロの民は何度もくり返して罪を犯し、
わたしはそのことを忘れない。
もうこれ以上、処罰を猶予しない。
彼らは兄弟であるイスラエルとの協定を破り、
攻撃をしかけて征服し、奴隷としてエドムに渡した。
10 だから、ツロの城壁に火を放ち、
とりでも宮殿も灰にする。」
11 主はこう言います。
「エドムは何度もくり返して罪を犯し、
わたしはそのことを忘れない。
もうこれ以上、処罰を猶予しない。
彼らは兄弟であるイスラエルを剣で追いかけ、
怒りにまかせて冷酷にふるまった。
12 だから、テマンに火をかけ、
ボツラのとりでをすべて灰にする。」
13 主はこう言います。
「アモンの民は何度もくり返して罪を犯し、
わたしはそのことを忘れない。
もうこれ以上、処罰を猶予しない。
彼らはギルアデの戦いで、領土を広げるために
残虐なことを行い、剣で妊婦を切り裂いた。
14 だから、ラバの城壁に火を放ち、
とりでと宮殿は灰となる。
嵐の時のつむじ風のように、
戦いのものすごい叫び声が上がる。
15 王も君主たちも捕囚として連れ去られる。」
—https://api-cdn.youversionapi.com/audio-bible-youversionapi/406/32k/AMO/1-43058ceb6b2956923ca51393927a92c2.mp3?version_id=83—
1 主はこう言います。
「モアブの住民は何度もくり返して罪を犯し、
わたしはそのことを忘れない。
もうこれ以上、処罰を猶予しない。
彼らはエドムの王たちの墓を汚し、
死者を丁重に取り扱わなかったからだ。
2 今、その報いとしてモアブに火を放ち、
その火はケリヨテの宮殿をすべて破壊する。
勇士が叫び、角笛が鳴り響くうちに、
モアブは混乱の中で倒れる。
3 わたしは彼らの王を滅ぼし、その臣下をみな殺す。」
4 主はこう言います。
「ユダの民は何度もくり返して罪を犯し、
わたしはそのことを忘れない。
もうこれ以上、処罰を猶予しない。
彼らは神の教えを受け入れず、従うことを拒んだからだ。
先祖がそうであったように、
心をかたくなにして罪を犯した。
5 だから、ユダを火で滅ぼし、
エルサレムの宮殿もとりでもすべて灰にする。」
6 主はこう言います。
「イスラエルの民は何度もくり返して罪を犯し、
わたしはそのことを忘れない。
もうこれ以上、処罰を猶予しない。
彼らはわいろを取って公正な裁判を曲げ、
借金を返せない貧しい者を奴隷に売ったからだ。
それも、たったのくつ一足分の代金のために。
7 彼らは貧しい者を踏みつけ、
おとなしい者を足蹴にする。
父と息子とが同じ巫女を犯し、
わたしの聖なる名を傷つけている。
8 祭りの日には、
借金のかたに取った着物の上で横になり、
わたしの神殿に、
取り立てた金で買ったぶどう酒を携えて来る。
9 わたしが彼らにしてやったことを、よく考えてみよ。
目の前のエモリ人をこの地から追い払ったのは、
このわたしだ。
彼らは杉のように背が高く、樫の木のように強かった。
だが、わたしはその実を切り落とし、根を切った。
10 あなたがたをエジプトから連れ出し、
荒野の中を四十年間導き、
エモリ人の地を所有させたのだ。
11 また、あなたがたの息子の中から
ナジル人や預言者を選んだ。
イスラエルよ、そうではなかったか」と主は尋ねます。
12 「ところがあなたがたは、
ナジル人にむりやりぶどう酒を飲ませて罪を犯させ、
『うるさい、黙れ!』と言って預言者を沈黙させた。
13 だから、穀物を満載した荷車がきしむように、
あなたがたをうめかせよう。
14 あなたがたの中で一番すばやい戦士が逃げてつまずき、
強い者はみな弱くなり、
勇士ももはや自分のいのちを救えない。
15 射かける矢は、みなはずれ、
足の速い者も逃げのびれず、
熟達した騎手も危険地帯を逃げ切ることができない。
16 その日には、どんなに勇敢で力のある者も、
武器を捨てて、いのちからがら逃げる。」
神、主がこのように語ったのです。
—https://api-cdn.youversionapi.com/audio-bible-youversionapi/406/32k/AMO/2-2ca55be620dbcbabe45f5289a315ba71.mp3?version_id=83—
1 聞きなさい。これがあなたがたの運命です。エジプトから連れ出したイスラエルとユダの全家族に、主はこう言います。
2 「地上のすべての民の中から、あなたがただけを選んだ。
それだけに、その罪を罰しないわけにはいかない。
3 罪がわたしたちの間にあるのに、
どうして肩を並べて歩けるだろうか。
4 わたしは理由もなく、
ライオンのようにほえているのではない。
実は、あなたがたを滅ぼす準備をしている。
幼いライオンでも、うなり声を上げるのは、
えさに飛びかかる前だ。
5 罠は、踏みつけなければパチンと閉じたりしない。
あなたがたは当然の刑罰を受ける。
6 警告の角笛が鳴っている。
聞け。そして恐れよ。
主であるわたしが
あなたがたの地に災いを下そうとしているからだ。
7 わたしはいつも、
事が起こる前に預言者をとおして警告する。
今もそうしている。」
8 ライオンがうなり声を上げました。
恐れ、わななきなさい。
神である主の宣告が聞こえます。
それを宣言することをことわろうとは思いません。
9 「アシュドデとエジプトの指導者たちを
共に呼び寄せて、こう言え。
『さあ、サマリヤの山々に陣取って、
イスラエルの恥ずべき罪悪の現状を見届けよ。』
10 わたしの民は、正しいことを行うとはどういうことか
忘れてしまった」
と主は言います。
「彼らの宮殿は、
盗んだり奪い取ったりした物でいっぱいだ。
11 それゆえ、敵が来て、彼らは取り囲まれ、
とりでを破壊され、宮殿も略奪される。」
12 主は言います。
「羊飼いは羊をライオンから救い出そうとしたが、
間に合わなかった。
ライオンの口から、
二本の足と耳の一部をもぎ取っただけだった。
サマリヤのイスラエル人が
最後に助け出されるときもそうなる。
彼らに残っているのは、
壊れかかった椅子とぼろぼろの枕だけだ。」
13 全能の神である主は言います。
「これから言うことをよく聞き、
イスラエルにくまなく告げよ。
14 罪を犯したイスラエルを罰するその同じ日に、
ベテルの偶像の祭壇も取り壊す。
祭壇の角は切り取られ、地に落ちる。
15 金持ちの美しい家、冬の家と夏の家を破壊し、
象牙の宮殿も破壊する。」
—https://api-cdn.youversionapi.com/audio-bible-youversionapi/406/32k/AMO/3-73a93a8cd53be17737ab67f936e93a6f.mp3?version_id=83—
1 私の言うことを聞きなさい、
サマリヤに住むバシャンの太った雌牛たち。
夫をけしかけて貧しい人から取り上げ、
困っている者からしぼり取っている女たち。
いくら飲んでも十分でない者たちよ。
2 あなたがたの鼻に鼻輪をつけて、
牛のように引いて行く時がくると
神である主は、ご自分のきよさにかけて誓いました。
最後の一人まで、
釣り鉤にかけられて引かれて行きます。
3 美しい家から引きずり出され、
城壁の破れ口から放り出されます。
主がそう言ったのです。
4 ベテルとギルガルの偶像に
もっといけにえをささげなさい。
いつまでも逆らい続けなさい。
あなたがたの罪は山のように積まれていきます。
いけにえは毎朝、
十分の一のささげ物は週に二回持ってきなさい。
5 すべて適切な方法で行い、特別のささげ物もしなさい。
あなたがたは、そうすることを得意がり、
どこでもそれを自慢しています。
6 主はこう言います。
「あなたがたを飢えさせたが、何にもならなかった。
それでも、わたしのもとに帰ろうとはしなかった。
7 収穫の前に三か月間雨を降らせないで
作物をだめにした。
ある町には雨を降らせたが、
他の町には降らせなかった。
ある畑には雨が降っているのに、
他の畑は乾ききっていた。
8 二、三の町の住民が飲み水を求めて、
雨の降った町へ疲れきった体で出かけて行った。
それでも満ち足りることはなかった。
そんなことがあっても、
あなたがたはわたしのもとへ帰ろうとしなかった」
と主は言います。
9 主はこう告げます。
「立ち枯れ病と黒穂病を、農場やぶどう畑ではやらせた。
いなごがいちじくとオリーブの木を食った。
それでもあなたがたは、
わたしのもとへ帰ろうとしなかった。
10 昔のエジプトのように、わたしは疫病を送った。
戦争で若者を殺し、馬を追い払った。
死体からの悪臭が鼻をついた。
それでもあなたがたは、帰ることを拒んだ。
11 わたしはソドムとゴモラにしたように、
あなたがたの町の幾つかを破壊した。
生き残った者たちは、
火の中から取り出された燃えさしのようだ。
それでも、わたしのもとへ帰ろうとしない。
12 それゆえ、話しておいたとおり、
あなたがたをもっとひどい災いに会わせる。
イスラエルよ、
さばきの中で神に会う備えをせよ。」
13 山々を造り、風を造り、あなたがたの思いを
全部知っている方と向かい合うことになるからだ。
その方は、朝を暗闇に変え、山を踏み砕く。
その名は、全能の神、主である。
—https://api-cdn.youversionapi.com/audio-bible-youversionapi/406/32k/AMO/4-9bfb512609afdb142cb28c09542ade2e.mp3?version_id=83—
1 イスラエルよ。私は悲痛な思いで、あなたがたのためにこの悲しみの歌を歌います。
2 「美しいおとめイスラエルは砕かれて倒れ、
地に押しつぶされて、起き上がることができない。
助けてくれる者もなく、孤独のうちに死んでいく。」
3 神である主がこう言うからです。
「戦場に千人を送り出した町には百人が帰り、
百人を送り出した町には十人だけ帰って来る。」
4 主はイスラエルの民に告げます。
「わたしを求めよ。そして生きよ。
5 ベテルやギルガルやベエル・シェバの偶像を求めるな。
ギルガルの民は連れ去られ、
ベテルの民には必ず悲しみが襲いかかる。」
6 主を求めて、生きなさい。
さもないと、主は炎のように
イスラエルを通り過ぎて焼き尽くします。
ベテルの偶像はどれも、その火を消すことができません。
7 邪悪な者たち。
あなたがたは正義の名のもとに
貧しい人を虐げています。
正義も公正も、あなたがたには無意味な絵空事です。
8 すばる座やオリオン座を造った方を求めなさい。
その方は、闇を朝に、昼を夜に変え、
海から水を呼んで地上に雨として降らせます。
その名は主。
9 目にもとまらぬ速さと力で、強い者を打ちのめし、
すべての要塞をつぶします。
10 あなたがたは公平な裁判官を憎んでいます。
真実を告げる者をさげすんでいます。
11 貧しい者たちを踏みつけ、税や罰金や利子と言っては、
わずかしかない持ち物を取り上げています。
それゆえ、今建てている石造りの美しい家に、
あなたがたは決して住めません。
今植えている見事なぶどう園から作る
ぶどう酒も飲めません。
12 あなたがたの罪が極悪で、
いかに数多いかを知っています。
あなたがたは、良いことすべてに反対しています。
わいろを取り、
貧しい人の益になることは何もしません。
13 それゆえ賢い者たちは、
あなたがたが罰せられる恐ろしい日には、
主に口出しをしようとはしません。
14 正しいことをし、悪から逃げなさい。
そのように生きなさい。
そうすれば、願いどおり、
全能の主が助けてくれます。
15 悪を憎み、善を愛して、正しい裁判を行いなさい。
あるいは、天の軍勢の神である主が、
残っているご自身の民を
あわれんでくださるかもしれない。
16 それゆえ、神である主は言います。
「あちらの通りでもこちらの道でも、叫ぶ声が起こる。
農夫を呼んで、いっしょに泣いてくれるように頼め。
泣き男や泣き女を呼んで、大いに嘆かせよ。
17 わたしが通り過ぎて破壊するので、
どのぶどう畑にも悲しみと叫びがある。
18 あなたがたは、『早く主の日がきてくれたら、
神が敵の手から救い出してくださるのに』と言う。
だが自分たちが何を願っているのか、わかっていない。
その日は、光でも希望でもない。
暗闇と絶滅の日だ。
それはなんと恐ろしい闇であろう。
喜びや希望の光などかけらもない。
19 その日あなたがたは、ライオンに追いかけられていて
熊に出会った者のようだ。
あるいは、真っ暗な部屋で壁に寄りかかると、
手が蛇に触れた者のよだ。
20 まさに、あなたがたにとって暗闇と絶望の日だ。
21 あなたがたが祭りと聖なる集会を開いて、
わたしをあがめているふりをするのは、
もうごめんだ。
22 焼き尽くすいけにえも穀物のささげ物も受けたくない。
和解のいけにえも見たくない。
23 賛美歌も歌うな。
わたしの耳には騒音にしか聞こえない。
どんなに甘い響きを奏でても、
あなたがたの音楽は聞きたくない。
24 わたしは、正義が貫かれ、
正しい行いが堂々と通じるのを見たい。
25-27 イスラエルよ。
あなたがたは四十年、荒野にいる間
わたしにいけにえをささげた。
だが、ほんとうの関心はいつも異教の神々にあった。
あなたがたの王サクテや星の神キウン、
自分たちが造った神々の像に。
それゆえ、あなたがたといっしょに、
それらの神々も、ダマスコのはるか東へ捕らえ移そう。」
全能の主が、こう言うのです。
—https://api-cdn.youversionapi.com/audio-bible-youversionapi/406/32k/AMO/5-be5ba985908ad3ac7b5e6dc43a5c8805.mp3?version_id=83—
1 イスラエルの民の間で有名なエルサレムとサマリヤで、
ぜいたくにのんびり暮らしている者たちは、災いだ。
2 カルネへ行って、そこで起こったことを見なさい。
それから大ハマテへ行き、
ペリシテ人の地にあるガテへも下って行きなさい。
かつてそこは、あなたがたより栄えていました。
しかし、今はどうなっているかを見なさい。
3 あなたがたは、
迫っている罰のことを考えようとしません。
しかし、その行いによって、
さばきの日は近くなっているのです。
4 あなたがたはぜいを尽くした
象牙のベッドに横になって、
柔らかい子羊の肉や最上の子牛の肉を食べています。
5 堅琴に合わせて、むなしい歌を歌い、
ダビデ王のような
偉大な音楽家のつもりになっています。
6 浴びるほどぶどう酒を飲み、
香油を体に塗っても、
助けを求める兄弟たちのことは全く気にしません。
7 そのため、あなたがたが真っ先に
奴隷となって引いて行かれます。
酒盛りは突然終わるのです。
8 全能の主は、
ご自分の名にかけて誓います。
「わたしはイスラエルの思い上がりと
偽りの栄光をきらい、彼らの美しい宮殿を憎む。
この町とそこにあるすべての物を敵の手に渡す。」
9 一つの氏族で十人が残ったとしても、
彼らもまた死にます。
10 親戚の者が葬ることになり、
死体を家から運び出す時、
家の中に一人だけ生き残っている者に
「ほかに残っている者がいるか」と聞くと、
「いない」という答えが返ってきます。
すると、「しーっ、声を出すな。主の名を口にするな。
おまえの言うことを聞いているかもしれないから」
と言うのです。
11 主がこのように命じたからです。
大きな氏族も小さな氏族も、木っ端みじんになれと。
12 馬は岩の上を走れるでしょうか。
牛は海を耕せるでしょうか。
これは聞くだけ愚かなことだが、
あなたがたのやっていることより
愚かなことはありません。
正義をあざけり、良いこと、正しいことを腐敗させ、
堕落させているではありませんか。
13 また、無に等しい者なのに、
愚かにも、偉い者であるかのように喜びます。
ちっぽけな力を、たいそう自慢しています。
14 全能の主は言います。
「イスラエルよ。
わたしは一つの民を起こして、
あなたがたを攻めさせる。
北の国境から南の端まで、
レボ・ハマテからアラバの川筋までの全域で、
彼らはあなたがたを虐げる。」
—https://api-cdn.youversionapi.com/audio-bible-youversionapi/406/32k/AMO/6-143a53c088e836193ba9c98ec6eb3308.mp3?version_id=83—
1 これは、神である主が私に示した幻です。主は、最初の刈り取りのあとに生えた、王に納める主要な穀物をすべて滅ぼすいなごの大群を用意していました。
2 いなごが目の前にあるすべてを食い尽くそうとした時、私は言いました。
「神、主よ。
どうか、あなたの民をお赦しください。
このような災いに会わせないでください。
神がイスラエルに立ち向かわれたら、
ひとたまりもありません。
イスラエルはこんなに小さいのです。」
3 そこで主は思い直して、その幻を実行に移さず、
「やめよう」と言いました。
4 それからは、人々を罰するために用意された、勢いよく燃え上がる火を示しました。その火は水の流れを蒸発させ、全地を焼き尽くそうとしていました。
5 それで私は言いました。
「神、主よ。
どうかやめてください。
神が立ち向かわれたら、ひとたまりもありません。
イスラエルはこんなに小さいのです。」
6 それで主は、この計画も思い直し、
「これもやめよう」と言いました。
7 それから、次のことを示しました。主は築き上げた城壁のそばに立って、重りをつけた糸で、それがまっすぐかどうか調べていました。
8 そして主は、「アモス、何を見ているのか」と私に言いました。「重りをつけた糸です。」そう答えると、主は続けて語りました。
「重りをつけた糸で、
わたしの民がまっすぐかどうか調べてみよう。
もう罰することを控えたりしない。
9 イスラエルにある偶像の祭壇と神殿は破壊される。
また、剣でヤロブアム王家を滅ぼそう。」
10 ところが、ベテルの祭司アマツヤは、アモスが語ったことを聞くと、すぐにヤロブアム王に伝えました。「アモスは反逆者で、あなたの死をたくらんでいます。これは許しがたいことです。放っておいたら、国に反乱が起こります。
11 あの男は、あなたが殺され、イスラエルは奴隷として遠い地に連れて行かれると言っております。」
12 そして、アモスにこう命じました。「ここから出て行け、預言者め。ユダの地へ逃げて行って、好きなだけ預言するがいい。
13 この首都でわれわれを幻で煩わすのは、いいかげんにしてくれ。ここは王の礼拝堂がある所なのだ。」
14 しかしアモスは答えました。「私は預言者などではありません。預言者の家の者でもありません。ただの羊飼いで、果樹を栽培しています。
15 ところが主は、羊の群れの世話をしている私に、『さあ、わたしの民イスラエルに預言せよ』とお命じになったのです。
16 ですから今、主からのお告げを聞きなさい。『イスラエルに反対する預言はするな』とのことですが、
17 主のお答えはこうです。
『わたしにじゃまだてしたので、
あなたの妻はこの町で娼婦となり、
息子と娘は殺され、あなたの土地は分割されてしまう。
あなた自身も異教の地で死に、イスラエルの民も、
祖国から遠く離れた地へ引いて行かれ、
そこで奴隷となる。』」。
—https://api-cdn.youversionapi.com/audio-bible-youversionapi/406/32k/AMO/7-8c6c8c76ccf7080de4becf73cd23fe94.mp3?version_id=83—
1 それから神である主は、熟した果物がいっぱい入ったかごを、幻のうちに私に示しました。
2 「アモス、何を見ているのか。」「熟した果物がいっぱい入ったかごです。」すると主は言いました。
「この果物は、わたしの民イスラエルを表している。
彼らが罰を受ける時は熟したのだ。
もう二度と見過ごしにしない。
3 その時、神殿から聞こえる騒々しい歌声は、
すすり泣きに変わる。
そこら中に死体が散らばる。
無言のうちに、それは町の外へ運び出される。」
主がこう言ったのです。
4 貧しい人から取り上げ、
困っている人を踏みつける商人たち。
聞きなさい。
5 あなたがたは、安息日や新月の祭りが
早く終わることをひたすら願っています。
そうすれば、重くした量りと短くした物差しで、
ごまかして儲けることができるから。
6 わずかな借金、たった一足のくつの代償に
貧しい人を奴隷とし、かびた小麦を売りつけています。
7 イスラエルの誇りである主は誓います。
「おまえたちの行いは忘れない。
8 この地は、滅びを目前にして震えおののき、
だれもが嘆き悲しむ。
この地は、増水したナイル川のように盛り上がり、
激しく揺れ動き、再び沈む。
9 その時、わたしは真昼に太陽を沈ませ、
日中に地上を暗闇にする。
10 宴会を嘆きの時に変え、
喜びの歌を絶望の叫びに変える。
おまえたちは喪服を着、頭をそり、
まるでひとり息子が死んだように悲しむ。
その日には、悲惨、ただ悲惨があるのみだ。」
11 主はこう言います。
「時は近づいている。
その時には、この地にききんを送る。
パンや水のききんではない。
主のことばを聞くことのききんだ。
12 人々は海から海へと至る所を歩き回り、
主のことばを探し求める。
だが、あちこち探し回っても見つからない。
13 美しい娘も、りっぱな若者も、
神のことばを渇き求めて弱り、疲れはてる。
14 サマリヤ、ダン、ベエル・シェバの偶像を拝む者は
倒れて、二度と起き上がらない。」
—https://api-cdn.youversionapi.com/audio-bible-youversionapi/406/32k/AMO/8-017da4906076352e6f417cc24fe5528c.mp3?version_id=83—
1 私は、主が祭壇のそばに立っているのを見ました。
主はこう言いました。
「柱の頭を打って神殿を揺り動かし、
柱が崩れて屋根が下にいる人々の上に
落ちかかるようにせよ。
彼らは逃げようにも逃げられず、一人残らず死ぬ。
2 彼らが地獄まで下っていっても
わたしは引っ張り上げ、天に上っても、引き降ろす。
3 たとえカルメル山の頂の岩間に隠れても、
見つけ出して捕まえる。
深海に身を潜めても、海蛇を送ってかみ殺させる。
4 自ら進んで国外へ捕らえ移されても、
剣に命じて、そこで殺させる。
彼らが善ではなく悪を受け取るのを、
しっかりと見届ける。」
5 全能の主が地に触れると、
地は溶け、そこに住む人々はみな嘆き悲しみます。
地はエジプトのナイル川のように盛り上がり、
また沈みます。
6 その住まいの階上は天にあり、
一階は地の上にあります。
その方は海から蒸気を呼んで、
地に雨として降らせます。その名は主です。
7 「イスラエルの民よ。わたしにとって、
あなたがたはエチオピヤ人より大切であろうか。
確かにあなたがたをエジプトから連れ出したが、
ほかの民も同じようにしたのだ。
ペリシテ人をカフトルから、
シリヤ人をキルから連れ出した。
8 わたしの目は、罪深い国イスラエルに向けられている。
わたしはイスラエルを根元から抜いて、
世界にまき散らす。
しかし、永久に根こそぎにはしないと約束した。
9 わたしが命じたとおり、穀物をふるいにかけるように、
本物の穀粒はなくさないように、
イスラエルを他の国々にふるわせる。
10 しかし、『神は私たちに手を下さない』
と言っている罪人は、みな剣によって死ぬ。
11 その時には、今は荒れ果てたままになっている
ダビデの町を再建し、以前のように栄えた町にする。
12 イスラエルは、エドムの残りの者と、
私に属するすべての国の残りの者とを所有する。」
このすべてを計画した主が、このように言うのです。
13 「大豊作で、やっと収穫が終わると思ったら、
息つく暇もなく別の種をまく有様で、
イスラエルの丘のぶどう畑は
甘いぶどう酒をしたたらせる時がくる。
14 わたしは、わたしの民イスラエルの繁栄を回復する。
彼らは荒れた町々を建て直し、
再びそこに住んで、ぶどうや果樹を栽培する。
自分たちの収穫した物を食べ、ぶどう酒を飲む。
15 わたしは彼らを、
わたしが与えた地にしっかり植えつける。
彼らは、再び引き抜かれることがない。」
あなたの神、主がこう言うのです。
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