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レビ記

レビ記 の紹介

の紹介

イスラエルには、祭司の働きをするレビ族がいました。本書は、彼らのためのハンドブックとして書かれたものです。ここには、イスラエル人の生活を律する規則、いけにえや礼拝に関する具体的な諸規則などが定められています。主要ないけにえのささげ方とともに、いけにえの儀式および主な祭りや祝日についても記されています。

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レビ記 1

焼き尽くすいけにえ

1 さて主は、幕屋(主がイスラエル人と会う天幕、聖所)からモーセに語りました。

2-3 「イスラエルの民に次のような指示を与えなさい。主にいけにえをささげるときは、自分の群れの牛か羊を使いなさい。雄牛を焼き尽くすいけにえとしてささげるときは、体に傷のないものでなければならない。まず、いけにえ用の雄牛を幕屋の入口へ引いて来る。そこで、祭司がそのささげ物を受け取る。

4 いけにえをささげる人は、その雄牛の頭に手を置く。そうすることで、身代わりのいけにえと認められる。本人が自分の罪の刑罰として死ぬ代わりにその動物が死ぬことを、わたしは認めよう。

5 わたしの前で、自ら手を下していけにえを殺しなさい。祭司であるアロンの子たちが、その雄牛の血をわたしにささげる。幕屋の入口で、祭壇の回りに血を振りかけるのだ。

6-7 続いて、皮をはいで四肢に分け、祭司が祭壇に火を置き、たきぎを並べ、

8 ばらした部分と頭と脂肪を載せる。

9 そのとき、内臓と足は、いけにえをささげる本人がきれいに洗う。祭司はそれをみな祭壇の上で焼く。これが、主に受け入れられる、焼き尽くすいけにえである。

10 焼き尽くすいけにえにする動物が、羊かやぎの場合は、傷のない雄でなければならない。

11 いけにえをささげる人は、祭壇の北側で、わたしの前でそれを殺す。祭司であるアロンの子らが、その血を祭壇の回りに振りかける。

12 その人は死体を四肢に分け、祭司はそれを頭や脂肪といっしょに祭壇のたきぎに載せる。

13 その前に、内臓と足は、いけにえをささげる人自身が水で洗う。祭司は主へのささげ物として、その動物をみな祭壇で焼く。焼き尽くすいけにえをわたしは喜ぶ。

14 鳥を使う場合は、山鳩か家鳩のひなのどちらかにしなさい。

15-17 祭司はそれを祭壇へ持って行き、首をひねって殺し、血は祭壇の横に絞り出す。餌袋(胃袋)と羽毛は祭壇の東側の灰捨て場に捨てる。このあと翼をつかんで引き裂くが、ばらばらにしてはならない。それを祭壇で焼く。わたしはこのいけにえを喜ぶ。

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レビ記 2

穀物の供え物

1 穀物の供え物をするときは、上等の小麦粉にオリーブ油を注ぎ、香料を加えなさい。

2 そのうちの一つかみを、祭司のところへ持って行き、焼いてもらう。わたしはその香りを喜ぶ。

3 残った粉は、アロンとその子らの食物となるが、それも神聖な焼き尽くすいけにえとみなされる。

4 かまどで焼いたパンをささげるときは、細かくひいた粉にオリーブ油を混ぜて焼きなさい。パン種(イースト菌)を入れてはならない。オリーブ油を塗った、パン種の入らない薄焼きパンも、ささげ物に使える。

5 菓子用の鉄板で焼いたものをささげるときは、細かくひいた粉をオリーブ油でこねて作りなさい。パン種を入れてはならない。

6 でき上がったものを細かくちぎって油をかける。これが穀物の供え物の形式である。

7 なべで作る場合も、細かくひいた粉をオリーブ油でこねて作る。

8 こうして用意ができたら、祭司のところへ持って行き、祭壇でささげてもらう。

9 祭司が焼くのはその一部だけだが、わたしは全部をささげ物と認める。

10 残りは祭司が取ってかまわない。それは全部、主への神聖なささげ物とみなされる。

11 粉で作るささげ物は、パン種を使ってはならない。主へのささげ物にはパン種やみつの使用は許されない。

12 粉で作るささげ物は最初の収穫を感謝する場合に認められ、焼き尽くすいけにえとしては使ってはならない。

13 ささげ物はすべて塩で味をつける。塩〔契約が真実であることを象徴的に表す〕は神の契約を思い出させるものだからである。

14 最初の収穫をささげるときは、初穂を砕くか焼くかしてささげなさい。

15 それにオリーブ油と香料を加えなさい。これが穀物の供え物である。

16 祭司は主の前で、オリーブ油と穀物を混ぜたささげ物を一つかみと、香料の全部をささげ物として焼く。

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レビ記 3

和解のいけにえ

1 和解(主への感謝)のいけにえの場合は、雄牛でも雌牛でも、どこにも傷のないものをささげなければならない。

2 いけにえをささげる人は、幕屋の入口でその牛の頭に手を置き、ほふる。祭司がその血を祭壇の回りに振りかける。

3-5 次に内臓を覆う脂肪、二つの腎臓とその上を覆う腰の脂肪、胆のうを主の前で焼く。わたしはそのいけにえを喜ぶ。

6 和解のいけにえに羊かやぎを使うときは、傷のないものであれば、雄でも雌でもかまわない。

7-8 羊の場合は、天幕の入口でその頭に手を置き、殺す。祭司は血を祭壇の回りに振りかけ、

9-11 背骨に沿って取り除いた脂肪、内臓を覆う脂肪、二つの腎臓とその上を覆う腰の脂肪、胆のうを、火によるいけにえとしてささげなさい。

12 そのささげ物がやぎの場合、

13 幕屋の入口でその頭に手を置き、ほふる。祭司は血を祭壇の回りに振りかけ、

14-16 火によるいけにえとして、内臓を覆う脂肪、二つの腎臓とその上を覆う腰の脂肪、胆のうを祭壇にささげなさい。このいけにえをわたしは喜ぶ。脂肪は全部、主のものだから、

17 あなたがたは脂肪も血も食べてはならない。これはイスラエルの永遠のおきてである。」

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レビ記 4

罪の赦しのためのいけにえ

1 主はさらに、次のような指示をモーセに与えました。

2 「人々に言いなさい。過ってわたしの戒めを破った場合の規定はこうである。

3 大祭司が過って罪を犯し、人々に悪影響を及ぼした場合、罪の赦しのためのいけにえとして傷のない若い雄牛をささげなければならない。

4 幕屋の入口に引いて来てその雄牛の頭に手を置き、主の前でほふる。

5 大祭司は血を持って幕屋に入り、

6 指を浸し、奥の至聖所へ通じる道をふさぐ垂れ幕の前に、七回振りかける。

7 次に、幕屋の中の主の前にある香の祭壇の角に血を塗る。残った血は、幕屋の入口にある焼き尽くすいけにえ用の祭壇の土台に注ぎかける。

8-10 内臓を覆う脂肪、二つの腎臓とその上を覆う腰の脂肪、胆のうを祭壇で焼く。主への和解のいけにえとしてささげる雄牛や雌牛の場合と同じである。

11-12 皮、肉、頭、足、内臓、腸など残りの部分は、野営地の外のきよい場所である祭壇の灰捨て場で焼く。

13 イスラエルの民全体が過って罪を犯し、してはならないことをした場合は、全国民が有罪となる。

14 罪に気づきしだい、罪の赦しのためのいけにえとして、若い雄牛を天幕の入口に引いて来なさい。

15 指導者たちが代表して、主の前でその雄牛の頭に手を置いてほふる。

16 大祭司は血を幕屋の中へ持って行き、

17 指を浸し、主の前で垂れ幕の前に七回振りかける。

18 次に、天幕の中にある香の祭壇の角に血を塗る。残りの血は、天幕の入口にある焼き尽くすいけにえ用の祭壇の土台に注ぎかける。

19 いけにえの脂肪はすべて取り除き、祭壇で焼く。

20 罪の赦しのためのいけにえの雄牛のときと同じようにする。こうして、祭司は民全体の罪を償う。これで初めて、全国民が赦される。

21 最後に祭司は、いけにえの死体を野営地の外へ運び出し、個人の罪のためのいけにえと同じように焼く。

22 指導者のだれかが過って罪を犯し、主の戒めに背いた場合は、

23 罪に気づきしだい、傷のない雄やぎをいけにえとして引いて来なさい。

24 焼き尽くすいけにえをささげる場所で、その頭に手を置いてほふり、主にささげる。これは指導者の罪の赦しのためのいけにえである。

25 祭司はそのいけにえの血を祭壇の角に指で塗り、残りは祭壇の土台に注ぎかける。

26 和解のいけにえと同じように、脂肪はすべて祭壇で焼く。こうして、祭司は指導者の罪を償い、彼は赦される。

27 一般のイスラエル人が、過って罪を犯したとき、

28 または自らそれに気づいたなら、罪の償いとして傷のない雌やぎを引いて来なさい。

29 焼き尽くすいけにえをほふる場所で、いけにえの頭に手を置いてほふる。

30 祭司は指に血をつけ、焼き尽くすいけにえ用の祭壇の角に塗る。残りの血は祭壇の土台に注ぎかける。

31 和解のいけにえの場合と同じように、脂肪はすべて取り除き、祭司が祭壇で焼く。わたしはそれを受け入れる。こうして、祭司が罪の償いをするとき、罪を犯した者は赦される。

32 罪の赦しのためのいけにえに子羊を引いて来るときは、傷のない雌でなければならない。

33 焼き尽くすいけにえを殺す場所に連れて来て、その頭に手を置き、罪の赦しのためのいけにえとして殺す。

34 祭司は指に血をつけ、祭壇の角に塗り、残りの血は土台に注ぎかける。

35 脂肪は和解のいけにえの羊と同じようにする。火で焼いて主にささげる他のいけにえと同じように、祭壇で焼く。こうして祭司が償いをし、罪は赦される。

—https://api-cdn.youversionapi.com/audio-bible-youversionapi/406/32k/LEV/4-a4eb41b24f2c65e93a1043372273af16.mp3?version_id=83—

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レビ記 5

1 ある犯罪について何かの事実を知っていながら、証言を拒否すれば、その人は罪に定められる。

2 野生でも家畜でも、食用にすることを禁じられている動物や昆虫の死体など、礼拝規則で汚れているとみなされるものにさわったら、気づかずにした場合でもその人は汚れ、責めを負う。

3 何であれ人体から生じる汚れにさわったら、たとえその時は気づかなくても、あとで気づいたときに責めを負う。

4 良いことでも悪いことでも、軽々しく誓いを立て、あとで愚かなことをしたと気づいたときには、責めを負う。

5 以上のどの場合も、罪を告白し、

6 償いとして、雌の羊かやぎを罪の赦しのためのいけにえとしてささげなさい。祭司はその人の罪の償いをしなさい。

7 貧しくて羊をささげる余裕がない場合は、山鳩か家鳩のひなを二羽ささげなさい。一羽を罪の赦しのためのいけにえに、もう一羽を焼き尽くすいけにえとする。

8 祭司は、初めに手渡されたほうを、罪の赦しのためのいけにえとし、その首をひねって殺す。ただし、切り落としてはならない。

9 次に、その血を祭壇の側面に振りかけ、残りは土台に絞り出す。これが罪の赦しのためのいけにえである。

10 祭司はもう一羽も、定められたとおりに、焼き尽くすいけにえとしなさい。こうして、祭司はその人が犯した罪の償いをし、その者は赦される。

11 もしその人が貧しくて、山鳩や家鳩のひなさえささげられないときは、細かくひいた小麦粉二・三リットルを持って来なさい。オリーブ油を混ぜたり、香料をかけたりしてはならない。罪の赦しのためのいけにえだからである。

12 それを祭司のところへ持って行き、そのうちの一つかみを祭壇で焼いてもらう。火で焼く他のささげ物の場合と同じである。これが、罪の赦しのためのいけにえとなる。

13 こうして、祭司はその人が犯した罪の償いをし、その者は赦される。残りの粉は穀物のささげ物と同じように、祭司のものとなる。」

罪過を償ういけにえ

14 さらに、主はモーセに告げて言いました。

15 「不実なことを行い、過って神聖なものを汚したときは、その罪を償うのに見合ういけにえとして、傷のない雄羊を一頭ささげなさい。

16 そのほかに、自分が汚した神聖なものや、ささげるのを怠った十分の一のささげ物の償いをしなければならない。自分が与えた損害額に二割を加えた額を、祭司に納める。祭司は罪を償ういけにえの雄羊で償いをし、その者は赦される。

17-18 主がしてはならないと定めたおきてのどれかに違反すれば、たとえ気づかずにしたことでも罪に定められる。そのときは、犯した罪に見合ういけにえをささげなければならない。これは自分の罪過を償ういけにえで、傷のない雄羊を一頭ささげる。祭司は雄羊一頭でその者の罪過の償いをする。過って犯した過失、知らずに犯した過失は、これで赦される。

19 罪を犯し、主の前に責めを負った者は、このようにして罪過を償ういけにえをささげなければならない。」

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レビ記 6

1 続いて主はモーセに命じました。

2-3 「借り物や預かり物、担保の品などを返さなかったり、盗んだり、脅し取ったり、落とし物を見つけながらも取った覚えはないと偽るなどして罪を犯した場合は、

4-5 その事実がはっきりした日に、取ったものを相手に返し、それに加えて二割の罰金を支払いなさい。また、幕屋に罪を償ういけにえを引いて来なさい。

6 その罪に見合ういけにえは、傷のない雄羊一頭である。それを祭司のところへ引いて来る。

7 祭司は主の前で罪の償いをし、その者は赦される。」

ささげ物の施行細則

8 主はモーセに命じました。

9 「アロンとその子らに、焼き尽くすいけにえについての決まりを示しなさい。焼き尽くすいけにえは、祭壇の上で一晩中、焼き続ける。

10 翌朝、祭司は亜麻布の下着と上着をつけ、その灰をすっかり集め、祭壇のそばに置く。

11 このあと着替えをし、灰を野営地の外のきよい場所に運ぶ。

12 祭壇の火はいつも燃やし続け、消してはならない。祭司は毎朝たきぎをくべて、毎日ささげる焼き尽くすいけにえを供え、和解のいけにえの脂肪を焼く。

13 祭壇の火は絶やしてはならない。

14 穀物の供え物の決まりは次のとおりである。アロンの子らは、祭壇の前に立ち、供え物を主の前にささげる。

15 なだめの香りとして、オリーブ油のかかった細かくひいた粉一つかみを、香料全部とともに祭壇で焼きなさい。わたしは喜んでそれを受けよう。

16 残りはアロンとその子らの食物となる。幕屋の庭で、パン種を入れずに焼いたパンにして食べなさい。

17 念を押すが、焼くときは絶対にパン種を入れてはならない。火で焼くささげ物のうち、この分は祭司に与える。罪の赦しのためのいけにえや、罪過を償ういけにえの場合と同じく、ささげられた全部がきよいとされる。

18 アロンの家系で祭司を務める者は、子々孫々に至るまで、これを食べることができる。火で焼く主へのささげ物は、祭司だけが食べられる。」

19-20 主はモーセに命じました。「アロンとその子らが油を注がれ、祭司の務めに就く日には、日々の穀物の供え物をささげなさい。細かくひいた上等の小麦粉二・三リットルを、朝と夕方に半分ずつ、

21 オリーブ油でこね、鉄板で焼いてささげる。わたしはそれを受け入れる。

22-23 祭司の子らは父の跡を継ぐ場合、油を注がれる任命式の日にこれと同じささげ物をする。これは永遠に変わらない定めである。このささげ物は全部を主の前で焼く。ほんの一口でも食べてはならない。」

24 主はモーセに告げました。

25 「次は、罪の赦しのためのいけにえについて、祭司が知っていなければならない決まりである。このいけにえは最もきよいものだから、焼き尽くすいけにえをほふる場所、主の前でほふる。

26 いけにえの儀式を行う祭司は、幕屋の庭でそれを食べる。

27 特別に選ばれ、きよくされた者、祭司だけしかその肉にさわれない。そのとき衣服に血がかかったなら聖所内で洗いきよめる。

28 煮沸するのに使った容器は、土の器なら壊し、青銅製ならきれいに磨き上げ、よくすすぐ。

29 祭司はみな、このささげ物を食べることができるが、それ以外の者は絶対に食べてはいけない。最も聖なるものだからだ。

30 しかし、聖所での罪の償いのためにささげるいけにえで、その血を幕屋の中に持って行くいけにえは、祭司といえども食べてはならない。それは、主の前で完全に焼きなさい。

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レビ記 7

1 罪過を償う最もきよいいけにえについての決まりは、次のとおりである。

2 いけにえの動物は、焼き尽くすいけにえと同じ場所でほふり、血は祭壇の回りに振りかける。

3 祭司は脂肪を全部、祭壇にささげる。背骨に沿ってついている脂肪、内臓を覆う脂肪、

4 二つの腎臓、腰のあたりの脂肪、胆のうなどをより分けて、いけにえとする。

5 それを、罪を償ういけにえとして祭壇で焼く。

6 祭司はみな、その肉を食べることができるが、それを神聖な場所で食べなければならない。最も聖なるいけにえだからだ。

7 罪の赦しのためのいけにえ、罪過を償ういけにえ、どちらの場合も、動物の死体は儀式を行う祭司の食物となる。

8 焼き尽くすいけにえの場合は皮が与えられる。

9 主への穀物の供え物をささげる祭司は、儀式に使った残りを全部与えられる。この規定は、供え物をかまどや鉄板で焼く場合も、なべで料理する場合も変わりはない。

10 ほかの穀物の供え物も、油を混ぜたものでも乾いたものでもすべて、アロンの子である祭司のものとなる。

11 次は、和解のいけにえとしてささげるいけにえについての決まりである。

12 それが感謝のささげ物の場合、いけにえのほかにパン種を入れていないドーナツ型のパン、オリーブ油を塗った薄焼きのパン、小麦粉をオリーブ油でこねて作ったパン、

13 さらに、パン種を入れたドーナツ型のパンを添える。

14 このうち一部を、儀式どおり祭壇の前で揺り動かしてささげる。それは、いけにえの血を注ぎかける祭司のものとなる。

15 感謝を表す和解のいけにえとして主にささげた動物の肉は、その日のうちに食べなさい。翌日まで残しておいてはならない。

16 感謝のいけにえでなく、誓願や任意のささげ物の場合は、その日に食べきれなければ、翌日まで残しておいてかまわない。

17-18 ただし、三日目まで残った分は焼き捨てなさい。三日目に食べるようなことがあれば、わたしはそのいけにえを受け入れない。いけにえとしての価値がなくなるからである。せっかくのいけにえも無効となり、肉を食べた祭司は罪を犯したことになる。それは主にとって汚れたものだからだ。食べた者は罪の償いをしなければならない。

19 礼拝規定で汚れているとみなされるものに触れた肉は、食べてはならない。焼き捨てなければならない。食用にする肉は、礼拝規定できよいとみなされる者だけが食べられる。

20 人が汚れている身でありながら和解のいけにえを食べるなら、もはやイスラエル国民ではない。神聖なものを汚したからだ。

21 だれでも、人であれ動物であれ、礼拝規定で汚れているとみなされるものに触れながら、和解のいけにえを食べるなら、イスラエル国民とはみなされない。神聖なものを汚したからだ。」

22 さらに主はモーセに命じました。

23 「イスラエル人は牛、羊、やぎの脂肪を食べてはならない。

24 死んだり野獣に裂き殺されたりした動物の脂肪は、何に使ってもかまわないが、食べることはできない。

25 火で焼くささげ物の脂肪を食べる者は、イスラエル国民とはみなされない。

26-27 どこであろうと、鳥や動物の血を食べてはならない。食べればイスラエル国民とはみなされない。」

28 神はモーセに告げました。

29 「人々に命じなさい。主への和解のいけにえは、本人の手でささげなければならない。

30 脂肪と胸の部分を持って来て祭壇の前で揺り動かし、主にささげるのだ。

31 脂肪は祭司が祭壇で焼き、胸肉はアロンとその子らのものになる。

32-33 右のもも肉は、いけにえの儀式を行う祭司がもらう。

34 胸とももは、国民から祭司へ納める物と決めたからである。祭司はいつも、いけにえのこの部分をもらう。

35 火で焼くいけにえのこの部分は、報酬として、主に仕える祭司、アロンとその子らのものとなる。

36 このことは、わたしが彼らに油を注いで祭司に任命する日から、必ず守らなければならない。子々孫々に至るまで変わらない彼らの権利である。」

37 以上が、焼き尽くすいけにえ、穀物の供え物、罪の赦しのためのいけにえ、罪過を償ういけにえ、祭司の任職式のいけにえ、和解のいけにえについての決まりです。

38 これが、シナイの荒野で主がモーセに教えた、いけにえのささげ方です。

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レビ記 8

祭司の任職式

1-3 主はモーセに命じました。「アロンとその子らを幕屋の入口に連れて来なさい。装束、注ぎの油、罪の赦しのためのいけにえ用の若い雄牛一頭、雄羊二頭、パン種を入れないパンが入ったかごを用意し、すべての民を集めなさい。」

4-5 幕屋の入口に集まった全員に、モーセは語りました。「これからすることは主のご命令だ。」

6 こう言うと、アロンとその子らを呼び寄せ、彼らの体を水で洗い、

7 アロンには特製の上着、飾り帯、青地の長い式服を着せ、美しく織った帯でエポデ(祭司が祭儀において着用する聖なる装束)をつけさせました。

8 次は胸当てです。その袋にはウリムとトンミム〔神意を伺う一種のくじ〕を入れました。

9 ターバンをかぶらせ、主に特別に選ばれた者であることを表す金のプレートを、正面につけさせました。主に命じられたとおりです。

10 それから聖なる注ぎの油を手に取り、幕屋とその中の用具全部に振りかけ、神聖なものとしてきよめました。

11 祭壇には特別に七回、その用具や、洗い鉢と台にも振りかけて、きよめました。

12 最後はアロンでした。頭に油を注ぎ、特別にきよめ分けられた主の祭司に任命しました。

13 それが終わると、今度はアロンの息子たちに式服を着せ、帯を締めさせ、ターバンをかぶらせました。主に命じられたとおりです。

14 いよいよいけにえをささげる時です。モーセは、罪の赦しのためのいけにえ用の若い雄牛を引いて来ました。アロンとその子らはその頭に手を置き、

15-16 モーセが牛をほふりました。モーセはその血を指につけ、祭壇の四本の角に塗って祭壇をきよめ、残りの血は祭壇の土台に注ぎました。こうして、祭壇を神聖なものとし、きよい儀式に使えるようにしたのです。次に、内臓を覆う脂肪、胆のう、二つの腎臓とその脂肪を祭壇で焼きました。

17 そのほかの部分は、皮も肉も糞も、野営地の外で焼き捨てました。主に命じられたとおりです。

18 次にモーセは、焼き尽くすいけにえとして雄羊をささげました。アロンとその子らがその頭に手を置き、

19 モーセがほふって血を祭壇の回りに振りかけました。

20 そのあと四肢に切り分け、まず頭と脂肪をいっしょに焼きます。

21 内臓と足は水洗いし、祭壇で焼きます。こうして全部を主の前で焼き尽くすのです。これが、主の受け入れる焼き尽くすいけにえです。モーセは、すべて主の命令どおりきちんと行いました。

22 それからモーセは、もう一頭の任職式用の雄羊を引いて来ました。まず、アロンとその子らがその頭に手を置きます。

23 モーセは雄羊をほふり、その血をアロンの右の耳たぶと手足の右の親指に塗りました。

24 続いて、アロンの息子たちにも同じようにします。残りの血は祭壇の回りに振りかけました。

25 次に、背骨に沿ってついている脂肪と内臓を覆う脂肪、胆のう、二つの腎臓とその脂肪、右のももなどを取りました。

26 その上に、かごから、パン種を入れないパンと、油を入れて焼いたドーナツ型のパンを一個ずつ、それに、オリーブ油を塗った薄焼きパン一枚を取り出して載せました。

27 それを全部、アロンとその子らの手に載せ、祭壇の前で揺り動かして主にささげさせたのです。

28 モーセはそれをもう一度もらい受け、焼き尽くすいけにえといっしょに、祭壇で焼きました。これが祭司任職のいけにえで、主に受け入れられるささげ物です。

29 このあとモーセは、雄羊の胸の部分を祭壇の前で揺り動かして主にささげました。これはモーセが受け取る分です。すべて主に命じられたとおりです。

30 続いてモーセは、注ぎの油と祭壇に振りかけた血を取り、アロンとその装束、息子たちとその装束に振りかけました。アロンとその子ら、およびその装束を、主の務めにささげるためです。

31 モーセは、アロンとその子らとに言いました。「教えたとおり、幕屋の入口で肉を煮て、任職式用のかごに入っているパンといっしょに食べなさい。

32 残った肉やパンは焼き捨てなさい。」

33 またモーセは、七日間は幕屋の入口を離れないようにと命じました。祭司の任命には七日を要するからです。

34 さらに、その日の儀式はすべて、主が命じられたとおりだと言いました。

35 そして最後にもう一度、七日間は昼も夜も幕屋の入口を離れてはならないこと、もし離れたら必ず死ぬと主に言われたことを告げました。

36 アロンとその子らは、主がモーセに命じたことをみな行いました。

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レビ記 9

アロンによる最初の任務執行

1 任職式の八日目にモーセは、アロン、その息子たち、イスラエルの指導者たちを集め、

2 雄牛一頭を罪の赦しのためのいけにえとして、傷のない雄羊を焼き尽くすいけにえとして、主にささげるようアロンに命じました。

3 「人々に、罪の赦しのためのいけにえ用に雄やぎを、焼き尽くすいけにえ用に傷のない一歳の子牛と子羊を用意させなさい。

4 また、雄牛と雄羊を和解のいけにえ用に、また、オリーブ油でこねた小麦粉を穀物の供え物用に持って来させなさい。今日、主があなたがたに現れるからだ。」

5 そこで人々は、命じられたとおりのものを幕屋の入口へ持って来て、主の前に立ちました。

6 モーセは、「主のご命令に従えば、必ずそのご栄光を仰げるのだ」

7 と言うと、アロンに、「祭壇に進み出て、罪の赦しのためのいけにえと、焼き尽くすいけにえをささげ、まず自分の罪の償いをし、次に民の罪の償いをしなさい」と命じました。主が命じたとおりです。

8 アロンは祭壇に進み出て、自分の罪が赦されるためのいけにえとして、子牛をほふりました。

9 息子たちがその血を手にすくうとアロンはそれに指を浸し、祭壇の角に塗り、残りは祭壇の土台に注ぎました。

10 そして主の命令どおり、祭壇でいけにえの脂肪、腎臓、胆のうを焼きました。

11 ただし、肉と皮は宿営の外で焼き捨てました。

12 次に焼き尽くすいけにえを殺し、息子たちがその血をすくい、それをアロンが祭壇の回りに振りかけました。

13 続いて息子たちは死体をばらばらにし、頭といっしょにアロンのところに持って来ました。アロンはそれを一つ残らず祭壇で焼きました。

14 そして、内臓と足もきれいに洗い、焼き尽くすいけにえとして祭壇で焼きました。

15 次は民のささげ物の番です。アロンは自分のときと同じ要領で、罪の赦しのためのいけにえとして、やぎをささげました。

16 さらに、主の指示どおり、焼き尽くすいけにえもささげました。

17 穀物の供え物がそれに続きます。その中から一つかみを取り、朝ごとのささげ物とは別に、祭壇で焼いてささげました。

18 ついで、雄牛と雄羊をほふりました。民のための和解のいけにえです。アロンの息子たちがその血をアロンのところに持って行き、アロンは祭壇の回りに振りかけました。

19 続いて、背骨に沿ってついている脂肪と内臓を覆う脂肪、腎臓と胆のうを取り出しました。

20 脂肪はいけにえの胸に載せ、祭壇で焼きました。

21 ただし胸と右ももは、モーセが命じたとおり、主の前でゆっくり揺り動かしてささげました。

22 それから民に向かって両手を上げ、彼らを祝福し、罪の赦しのためのいけにえ、焼き尽くすいけにえ、和解のいけにえをささげて祭壇から降りました。

23 今度はモーセとアロンがそろって幕屋に入ります。やがて出て来た二人が民を祝福すると、なんと彼らが見ている前で主の栄光が現れたのです。

24 その時、主の火が下り、祭壇のいけにえと脂肪を焼き尽くしました。民はみな大声を上げ、ひれ伏しました。

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