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申命記

申命記 10

律法の板と箱

1 すると主は言われました。『前と同じような石板を二枚切り出し、それを入れる木の箱を作ってから、もう一度山に登って来なさい。

2 あなたが砕いてしまった前の板にあったのと同じことばを新しい板に記そう。それを箱に納めなさい』と言われるのです。

3 私はさっそくアカシヤの木で箱を作り、石板を二枚切り出すと、それを持って山に登って行きました。

4 主は、前と同じように石板に十戒を記してくださいました。それは、あなたがたが真っ赤に燃える山を見上げる中で、炎の中から命じられたのと同じことばでした。板を授かると、

5 私は山を下り、二枚とも箱に納めました。主に命じられたとおり、それは今でも箱の中にあります。

6 話は飛びますが、私たちはその後、ベネ・ヤアカンのベエロテからモセラに向かいました。そこでアロンが死に、葬られたので、息子エルアザルが二代目の祭司に任じられました。

7 そのあとグデゴダに行き、さらに、渓流が流れる水の豊かなヨテバタに向かいました。

8 主がレビ族に今のような特別な務めをお与えになったのは、その時です。つまり、十戒を入れた箱をかつぎ、主のための仕事をし、主の名によって祝福する務めです。

9 このように、主ご自身がレビ族の相続地となるので、彼らは、ほかの部族のように約束の地で相続地をもらうことはできません。

10 最初の時と同じように、私は四十日の間、山にとどまり、昼も夜も主の前で祈りました。ついに主は私の願いを聞き入れてくださり、あなたがたは滅ぼされずにすんだのです。

11 その時、主は、『さあ、立って人々の先頭に進み、約束の地へ行きなさい。そこを占領する時がきたのだ』と、私にお命じになりました。

神が求めておられること

12-13 いいですか、よく聞きなさい。あなたの神、主がお求めになるのは次のことだけです。主のおことばに注意深く耳を傾けること、今日私が与えた戒めを守ること、主を愛すること、心を尽くし、たましいを尽くして主を礼拝することです。

14 天も地も、主のものです。

15 今のように特別に目をかけていただけるのは、ただ主が私たちの先祖を愛されたからです。

16 だから、いつまでも強情を張らず、心を入れ替えなさい。

17 あなたがたの信じる神様は、神の中の神、主の中の主です。偉大な力あるお方、えこひいきもしなければ、わいろを取ることもなさいません。

18 孤児や未亡人のために正しい裁判をし、外国人をも差別せず、食べ物や衣服をお与えになります。

19 だからあなたがたも、いっしょにいる外国人に親切にしなさい。エジプトではあなたがたも外国人だったではありませんか。

20 あなたの神、主だけを恐れ、礼拝し、頼りなさい。主の名以外のものにかけて誓ってはいけません。

21 主はほめたたえるべきお方です。あなたがたも見てきたとおり、あれほどすばらしいみわざをなさる方はいません。

22 あなたがたの先祖がエジプトに行った時は七十人だったのに、今では星の数ほどにも増やされたのです。

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申命記

申命記 11

主を愛し、従え

1 あなたの神、主を愛し、すべての命令に従いなさい。

2 いいですか、私はあなたがたの子どもたちにではなく、あなたがた自身に話しているのです。子どもたちはまだ、主に罰せられたこともなく、その偉大さや恐ろしいまでの御力を見たこともありません。

3 もちろん、主がエジプトの国や王に行った数々の奇跡も見ていません。

4 エジプト軍がイスラエル人を追って来た時、主が彼らを馬や戦車もろとも紅海の底に沈め、それ以来エジプト人があなたがたに手出しできないようにされたことも見ていません。

5 その後も、ここに来るまでの長い道中、荒野をさまようあなたがたを主が守り続けてこられたことも知りません。

6 また、エリアブの子で、ルベンの孫に当たるダタンとアビラムが反逆したこと、そのためにイスラエル人全員の目の前で、彼らも家族も一人残らず、天幕(テント)もろとも地にのみ込まれてしまったことも、子どもたちは見ていません。

7 しかし、あなたがたは違います。あの目をみはるような奇跡を確かに見たのです。

8 だから、今日私が与える戒めをどんなに注意深く守らなければならないか、よくわかるはずです。そうして初めて、今、目前にしている地を占領できるのです。

9 それを守れば、先祖以来約束されてきた地で、いつまでも幸せに暮らせます。そこは、乳とみつの流れる地なのです。

10 エジプトのように灌漑する必要もありません。

11 雨に恵まれ、丘や渓谷もある地だからです。

12 あなたの神、主はあなたがたのことをいつも心にかけ、絶えずその地を見守ってくださいます。

13 今日私が与えるすべての戒めを注意深く守り、心を尽くし、たましいを尽くして主を愛するなら、

14 主は春と秋に必ず雨を降らせ、穀物も、ぶどう酒用のぶどうも、油を採るオリーブも豊かに実らせてくださいます。

15 家畜には青々とした牧草地を、あなたがたには十分な食糧を与えてくださるのです。

16 しかし、気持ちがゆるんで神様から離れ、外国の神々を拝んだりしないようにくれぐれも気をつけなさい。

17 万一そんなことをしたら、主は激しくお怒りになり、雨を一滴も降らせないでしょう。収穫がなくなり、主が下さった良い地にいながら、みすみす飢え死にすることになります。

18 そうなりたくなかったら、主のことばと戒めをしっかり心に刻みつけなさい。それをしるしとして手に結び、額に張りつけて絶えず覚えなさい。

19 子どもたちにも教えなさい。家に座っているときも、外を歩いているときも、寝るときも、朝食の前にも話して聞かせなさい。

20 家の門と戸に書き記しなさい。

21 そうすれば、天地の続く限り、約束の地で子々孫々まで幸せに暮らせます。

22 私が与える戒めをみな注意深く守り、主を愛し、主に頼って歩めば、

23 どんなに強大な民であっても、主が必ず追い払ってくださいます。

24 行く所はどこもあなたがたの土地になるのです。南はネゲブから北はレバノンまで、東と西はそれぞれユーフラテス川と地中海までも。

25 だれ一人、あなたがたに太刀打ちできる者はいません。主はお約束どおり、行く先々で敵に恐れと不安を抱かせるからです。

26 主の祝福を選ぶかのろいを選ぶか、今はっきり決めなさい。

27 私が与える主の戒めに従うなら祝福されます。

28 しかし、それを拒否し、外国の神々を拝んだりするならのろわれます。

29 あなたの神、主が約束の地に導き入れてくださったら、ゲリジム山から祝福を、エバル山からのろいを宣言しなさい。

30 どちらもカナン人が住むヨルダン川の西側の地域にある山で、ギルガルに近く、モレの樫の木のある荒野にそびえています。

31 あなたがたは、これからヨルダン川を渡り、主が与えてくださる地に入るのです。

32 だから、今日、私が与えるすべての律法を守りなさい。

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申命記 12

ささげ物をささげる場所

1 先祖たちの神、主があなたがたに与えようとしておられる地で生きている限り、守るべきおきてと定め(律法)は次のとおりです。

2 異邦人(外国人)の祭壇は、見つけしだい壊すこと。高い山の上にあっても、丘の上にあっても、木の下にあっても、すべて壊さなければなりません。

3 祭壇も石柱も粉々に砕き、みだらな偶像は焼き払い、鋳像は壊しなさい。思い出すことさえないように、跡形もなく破壊し尽くすのです。

4-5 異邦人のようにどこででも、見境なく神にいけにえをささげないこと。ささげ物をする場所は、神がお選びになる所に建てなさい。

6 焼き尽くすいけにえをはじめ、主にささげるいけにえはみな、そこへ持って来なさい。十分の一のささげ物、祭壇の前で揺り動かしてささげるささげ物、誓いを果たすためのささげ物、進んでささげるささげ物、羊や牛の初子のささげ物などすべてそうです。

7 そこで家族とともに主の前で食事をし、恵みを喜び祝いなさい。

8 今まで、それぞれが正しいと思うようにやってきましたが、これからは、そうしてはなりません。

9 ただし、約束の地に落ち着いてからの話です。

10 ヨルダン川を渡り、その地に住みつき、敵に攻められる心配もなく安心して暮らせるようになったら、

11 主がご自分の家としてお選びになった場所に、焼き尽くすいけにえや、ほかのいけにえを持って行かなければなりません。

12 主の前で、子どもたちや使用人たちとともに祝いなさい。祝いには、同じ町に住む領地を持たないレビ人も忘れずに招きなさい。

13 焼き尽くすいけにえを、かってに好きな場所でささげてはいけません。

14 主がお選びになる場所でだけささげなさい。主は、一つの部族に与える領地から一箇所を選ばれます。いけにえやささげ物は、そこだけに持って行きなさい。

15 しかし食用にする場合は、鹿やかもしかの肉をそうしているように、どこで動物をほふってもかまいません。主が下さったのですから、好きなだけ食べてかまわないし、礼拝規定で汚れた者とみなされる人が食べてもかまいません。

16 ただし、血は決して食べてはいけません。一滴残らず、水のように地面にしぼり出してしまいなさい。

17 穀物や新しいぶどう酒、オリーブ油の十分の一の供え物、羊や牛の初子、誓いのささげ物、祭壇で揺り動かしてささげるささげ物など、どんなささげ物も家で食べないこと。

18 みな、主がお選びになるただ一つの場所に持って来て、主の前で、家族やレビ人といっしょに食べなさい。主の恵みを、みなで感謝するのです。

19 その時、レビ人を招くのを忘れないように。一生の間、何でもレビ人と分け合いなさい。

20-23 やがて国が大きくなり、主がお選びになった場所から遠く離れた所に住むようになったら、鹿やかもしかにしているように、羊や牛をそれぞれの牧場でほふってもかまいません。汚れた人も食べてかまいません。ただし血は例外です。血はいのちであり、いのちを食べてはいけないからです。

24-25 血は地面にしぼり出しなさい。そうすれば、子々孫々まで幸せに暮らせます。

26-27 誓いのささげ物や焼き尽くすいけにえなど、主へのささげ物は主の選ばれる場所に持って来なければなりません。あなたの神、主の祭壇の上でいけにえとするのです。こうして血は祭壇に注ぎ、肉は食べなさい。

28 以上、私の命じることに注意深く従いなさい。主の目にかなうことを行えば、後々まで幸いを得ます。

異教の神々を拝むな

29 主が国々を滅ぼされ、あなたがたがそこに住みつくようになっても、

30 その地の神々を拝むようなことをしてはいけません。『どんなふうに拝めばいいのですか』などと言って、自分から求めて拝みに行ってはいけません。

31 それはほかでもない、あなたがたの神、主を侮辱することだからです。それらの国々は宗教の名を借りて、主の憎まれる忌まわしいことをしてきました。子どもを神々のいけにえとしてささげ、火で焼き殺しさえしたのです。

32 そんな恐ろしいことをしないように、私が与えるすべての戒めを守り行いなさい。それにつけ加えたり、削ったりしてはいけません。

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申命記 13

惑わす者には

1 あなたがたの中で、自分は預言者だとか、夢で未来を占える者だとか言う者には気をつけなさい。

2 言い当てたからといって、うっかり信じてはいけません。どんなに占いが上手でも、『ほかの神々を拝もう』などと誘惑する者の言うことを聞いてはいけません。

3 主は、あなたがたが心とたましいを尽くしてあなたがたの神、主を愛しているかどうかを試しておられるのです。

4 決してほかの神々を拝んではいけません。神の命令にだけ従い、神だけを頼りなさい。

5 あなたがたを惑わすような預言者は殺されなければなりません。エジプトの奴隷生活から助け出してくださったあなたがたの神、主に背かせようと誘惑する者だからです。悪い考えがはびこらないように、そんな者たちは処罰しなさい。

6-7 ひそかにあなたがたをそそのかして外国の神々を拝ませようとする者には、近い親類や親しい友人、あるいは血を分けた兄弟、愛する妻や子であっても、

8 決して同意してはいけません。その話を聞くことも、同情することもなりません。罪を見逃したり、かばったりするなどもってのほかです。

9 そんな者は一人残らず死刑に処せられます。まず身内の者が手を下し、次に全員が手を下しなさい。

10 エジプトの奴隷生活から助け出してくださった主に背かせようとしたのですから、石打ちによって殺しなさい。

11 そうすれば、そのことを知っただれもが、自分たちの中に恐ろしい悪の根があることに気づき、二度と同じ罪を犯さなくなるでしょう。

12-14 イスラエルの町のどこかで、ほかの神々を拝むようにそそのかす者がいると聞いたら、まず、うわさが本当かどうか確かめなさい。事実そのとおりで、そんな恐ろしいことが主の下さった町で起こっていることがはっきりしたら、

15 その町を攻め、住民も家畜も生かしておいてはなりません。

16 戦利品は道に積み上げて燃やし、町にも火を放って、主への焼き尽くすいけにえとしなさい。そこは永遠の廃墟となり、再建されることはありません。

17 決して戦利品を持ち帰ってはいけません。すべて焼き尽くすことによって、主は激しい怒りを静め、もう一度あなたがたに目をかけ、先祖への約束どおり、私たちを大きな民にしてくださいます。

18 従順に、今日、私が与える戒めを守り、あなたがたの神、主の目にかなう正しいことを行えば、必ずそのようになるのです。

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申命記 14

神の民として

1 あなたがたは神の民ですから、〔異邦人が偶像を拝むときするように〕体を傷つけたり、葬式の時に額をそったりしてはいけません。

2 あなたがたは特別な民なのです。神様が地上のどの民よりも、あなたがたをご自分のものとしてお選びになったからです。

きよい動物と汚れた動物

3-5 礼拝規定で汚れたものとみなされる動物を食べてはいけません。食べていい動物は次のとおりです。牛、羊、やぎ、鹿、かもしか、のろじか、野やぎ、くじか(大かもしかの一種)、大鹿、野羊。

6 ひづめが分かれていて反芻する動物は、食べてかまいません。

7 それ以外のものはだめです。らくだ、野うさぎ、岩だぬきなどは反芻しますが、ひづめが分かれていないので食べられません。

8 その反対に、豚はひづめが分かれていますが、反芻しないので、やはり食べてはいけません。このような動物は死体にも触れてはいけません。

9 水中の動物では、ひれとうろこのあるものは食べてかまいません。

10 それ以外はみな汚れたものです。

11-18 鳥は、次のものを除いて全部食べられます。はげわし、はげたか、黒はげたか、黒とび、はやぶさ、とびの類、からすの類全部、だちょう、よたか、かもめ、たかの類、ふくろう、みみずく、白ふくろう、ペリカン、野がん、鵜、こうのとり、さぎの類、やつがしら、こうもり。

19-20 例外もありますが、羽のある昆虫類は汚れたもので、食べてはいけません。

21 自然に死んだものは食べてはいけません。ただ、在留外国人は別です。その肉を彼らに与えても、売ってもかまいません。しかし、あなたがたは主にとってきよい者とされているのですから、食べてはいけません。

子やぎをその母の乳で煮てはいけません。

収穫の十分の一をささげよ

22 毎年、収穫の十分の一をささげなさい。

23 それを、主が聖所としてお選びになった場所へ持って行き、いっしょに食べなさい。穀物、新しいぶどう酒、オリーブ油、牛や羊の初子などの十分の一です。こうして、いつも神を第一にして生きることを学ぶのです。

24 聖所が遠すぎてささげ物を持って行けないときは、

25 それを売った代金を持って行きなさい。

26 着いてから、その金で牛や羊、ぶどう酒や強い酒など、何でも欲しい物を買い、家族とともに主の前で楽しく食事し、祝い合いなさい。

27 同じ町に住むレビ人にも、忘れずにその一部を分け与えなさい。レビ人には土地もなければ、収穫もないからです。

28 三年ごとに、その年の十分の一のささげ物を、それぞれの地域の福祉に使いなさい。

29 財産のないレビ人や外国人、町に住む未亡人や身寄りのない子に与えるのです。そうすれば、だれもが食べて満ち足り、主があなたも、あなたの仕事も祝福してくださいます。

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申命記

申命記 15

負債の免除と奴隷解放

1 また七年目ごとに、イスラエル人の負債はみな、帳消しにしなさい。

2 貸し主は借用証書に『免除』と書き込まなければなりません。それ以上返済の必要はないと主が決められたからです。

3 ただし、外国人にはこの決まりは適用されません。

4-5 この命令をすべて守るなら、貧しい者はいなくなり、約束の地であなたがたが祝福されることは確かです。ただ、今日、私が伝える主の戒めに注意深く従うことが条件です。

6 それさえ守れば、主は約束どおりあなたを祝福してくださいます。多くの国に金を貸すことはあっても借りることはなく、多くの国を支配することはあっても、支配されることはありません。

7 主が下さる地に着いてから貧しい者がいたら、その人に冷たくしてはいけません。

8 必要な物は何でも貸してあげなさい。

9 もうじき負債免除の年だからと、貸すのを断ってはいけません。その人がどうしようもなくなり、主に訴えたら、言い逃れはできません。悪いのは明らかにあなたです。

10 未練がましいことは言わずに、何でも快く貸しなさい。そうすれば、主はあなたを祝福し、ますます豊かにしてくださいます。

11 貧しい人がこの国からいなくなることはないでしょうから、この律法はどうしても必要です。くり返しますが、貧しい人には進んで貸しなさい。

12 ヘブル人(イスラエル人)の奴隷を買ったら、男でも女でも、七年目には自由にしてやりなさい。

13 そのときは、手ぶらで去らせてはいけません。

14 必ず、羊の群れと収穫したオリーブやぶどうの中から、十分な餞別を持たせなさい。主の恵みを分け合うのです。

15 エジプトで奴隷だったあなたがたを、主が助け出してくださったことを決して忘れないように、今日、私はこの戒めを与えるのです。

16 しかし奴隷のほうから、『自由になりたくありません。ご主人様が大好きですから、どうぞ、いつまでもおそばに置いてください』と言ったら、

17 その者の耳たぶを戸に押しつけ、きりで刺し通しなさい。そうすれば、永久にあなたの奴隷となります。女奴隷の場合も同じです。

18 一方、自由になりたいと言う者は、気持ちよく解放しなさい。六年もの間、使用人の賃金の半分以下の費用で働いてくれたからです。奴隷を自由にすることで、主はあなたがたのすることをいっそう栄えさせてくださいます。

動物の初子

19 羊や牛の雄の初子は神のために取っておきなさい。牛の初子を働かせたり、羊ややぎの初子の毛を刈ったりしてはいけません。

20 その代わり、毎年、聖所で、家族とともに主の前でそれを食べなさい。

21 しかし、足が悪かったり、目が見えなかったりして欠陥のあるものはいけにえにできません。

22 家で食用にしなさい。きよい者も、汚れているとみなされた者も、鹿やかもしかの肉と同じように、その肉を食べてかまいません。

23 ただし血は食べず、水のように地面にしぼり出しなさい。

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申命記 16

三大祭

1 第一の月(太陽暦では三月)には必ず、過越の祭りを祝いなさい。あなたの神、主が、夜、エジプトから助け出してくださった月だからです。

2 過越のいけにえには、子羊と雄牛を聖なる場所でほふりなさい。

3 それを、パン種(イースト菌)を入れないパンといっしょに食べます。エジプトから逃げ出す時に食べたパンをしのんで、七日間パン種を入れないパンを食べるのです。エジプトを発つ時には、パンをふくらませる時間もありませんでした。生涯、あの日のことを忘れないようにしなさい。

4 七日間は、ほんの少しのパン種も家に置いてはならず、過越の子羊の肉は翌朝まで残しておいてはなりません。

5 過越のいけにえは家では食べられません。

6 主が聖所としてお選びになった場所で食べなさい。毎年その日が来たら、夕方、日の沈むころに聖所でいけにえをささげ、

7 子羊を調理して食べ、翌朝、家に帰りなさい。

8 続く六日間は、種を入れたパンを食べてはいけません。七日目には、それぞれの町から集まり、主の前で共に静かに過ごしなさい。その日一日、どんな仕事もしてはいけません。

9 刈り入れが始まって七週間目に、

10 主の前に七週の祭りを祝います。その時には、主が収穫させてくださった量に応じて、それぞれ、進んで行うささげ物をしなさい。

11 こうして、家族をはじめ家中の者が、主の前で共に喜び合うのです。この祝いには、同じ町に住むレビ人、外国人、未亡人、身寄りのない子も招待しなさい。

12 エジプトで奴隷だったことを忘れないように、必ずこのとおりにしなければなりません。

13 取り入れも終わり、穀物を脱穀し、ぶどうをしぼり終えたころ、七日の間、仮庵の祭り(荒野での天幕生活を記念して、祭りの間、小屋に住むことから名づけられた)を祝いなさい。

14 家族も使用人も共に楽しく過ごします。同じ町に住むレビ人、外国人、身寄りのない子、未亡人も忘れずに招待しなさい。

15 この祭りは聖所で祝います。収穫を感謝し、主の祝福を大いに喜び合いなさい。

16 イスラエルの男子はみな、年に三度、種なしパンの祭り、七週の祭り、仮庵の祭りの時に聖所に集まり、主の前に出なければなりません。そのたびに主へのささげ物を持って来なさい。

17 受けた祝福に応じてささげなさい。

正しい裁判

18 主が与えてくださるすべての町々に、裁判官と行政官を任命しなさい。正義が行われるためです。

19 金持ちの肩をもって裁きを曲げたり、わいろを取ったりしてはいけません。知恵ある人も欲に目がくらむと、正しい判断ができなくなります。

20 至る所で正義が行われなければなりません。でなければ、主が与えてくださる地で成功を収めることはできません。

神が憎まれるもの

21 あなたの神、主の祭壇のほかは、たとえどんな事情があろうとも、偶像を立ててはいけません。

22 石柱も同じです。主はそのどちらも憎まれるのです。

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申命記 17

1 病気や欠陥のある牛や羊は、主へのいけにえにできません。それらをささげるのは、主の忌み嫌われることです。

2-3 どの町であろうと、だれであろうと、私が固く禁じたにもかかわらず、主との契約を破り、ほかの神々、太陽、月、星などを拝んでいる者がいると聞いたら、

4 まず、うわさが事実かどうかよく調べなさい。事実であれば、

5 男だろうが女だろうが、町の外に連れ出し、石打ちによって殺しなさい。

6 ただし、一人の証言だけで死刑にしてはなりません。必ず二人か三人の証言を聞きなさい。

7 死刑と決まったら、初めに証人が石を投げつけ、続いて全員が手を下します。こうして悪の根を断ち切るのです。

法廷での判決

8 判断の難しい証拠が不十分な流血事件、人権侵害の問題などの場合は、聖なる場所に行き、

9 レビ人の祭司か、その時、任に就いている裁判官に上告しなさい。彼らが判決を下します。

10 その判決に不服を申し立てることはできません。

11 彼らの判決に従って、完全に実行しなさい。

12 主がお選びになった祭司や裁判官の判決に従わなければ死刑に処せられます。そのような罪人は、イスラエルから除き去らなければなりません。

13 きびしい罰を加えるのは、法廷を侮辱してはならないことを教えるためです。

王について

14 あなたの神、主が与えようとしている地を占領し、住みついて、ほかの国のように王が必要になったときは、

15 必ず主がお選びになる者を王としなさい。イスラエル人でない者は絶対に王になれません。

16 王は自分のために大きな馬屋を建てたり、馬を買いにエジプトへ部下をやったりしてはいけません。主が、『二度とエジプトへ帰ってはならない』と言われたからです。

17 大ぜいの妻をもってはいけません。主よりも妻のほうに心を奪われる危険があるからです。莫大な財産を蓄えるのもよくありません。

18 戴冠式を終え、王位についたら、レビ人の祭司が保管している原本から、これらの教えを書き写しなさい。

19 それをいつも手もとに置き、一生の間、毎日読みなさい。主のすべての戒めを守ることによって、主を大切にすることを学ぶのです。

20 毎日、規則的に読み続けていけば、民を見下したり、神のおきてからそれたりしません。長い間りっぱに国を治め、王位は何代のちまでも、子孫に受け継がれます。

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申命記 18

祭司とレビ人が受ける分

1 祭司とレビ人は、ほかの部族と違って土地がもらえません。彼らは、祭壇にささげられるいけにえやささげ物で生計を立てるのです。

2 主のものはみな頂けるのですから、相続地を受ける必要はありません。それが主のお約束です。

3 いけにえにする牛や羊の肩、頬、胃は、祭司に与えなさい。

4 祭司はそのほかに、収穫を感謝するしるしとしてささげられる穀物の初物、新しいぶどう酒、オリーブ油、羊の毛の初物などももらえます。

5 主はすべての部族の中からレビ人を、代々主に仕える者としてお選びになったのです。

6-7 レビ人はイスラエルのどこに住んでいようと、いつでも聖所に来てかまいません。そこで仕えているほかのレビ人と全く同様に、彼らの神、主の御名によって仕事ができます。

8 そして同じように、いけにえやささげ物の分配も受けられます。貧しいからではなく、受ける権利があるからです。

異教の習慣に倣うな

9 約束の地に着いたなら、そこの住民の忌まわしい習慣に染まらないよう、くれぐれも注意しなさい。

10-11 自分の子どもを、異教の神々へのいけにえとして焼き殺すような者は死刑です。そのほか、魔術師、占い師、まじない師、蛇使い、霊媒師、魔法使い、呪術師も赦されません。

12 これらを行う者は、主に嫌われ憎まれます。ほかの国が滅ぼされるのもそのためです。

13 だからあなたがたは、主の前に正しく歩みなさい。

14 その地から追い払われる国々はみな、このような悪いことを行いましたが、それに倣ってはいけません。

預言者について

15 代わりに主は、イスラエル人の中から私のような預言者を起こされます。その預言者の言うことを聞きなさい。

16 これはあなたがたが願ったことです。あれは、ホレブ山(シナイ山)のふもとでした。あの時あなたがたは、『恐ろしくて生きた心地もしません。もう二度と主の恐ろしい声を聞かなくてすむように、山に燃え上がる火を見なくてすむようにしてください』と訴えました。

17 主は願いを聞き、私に言われました。『よろしい、言うとおりにしよう。

18 イスラエル人の中から、あなたのような預言者を立てよう。わたしが言いたいことはみな、その者に語らせる。

19 その者の言うことを聞かないような者は、わたしの教えをいいかげんに扱ったのだから、わたしが罰しよう。

20 しかし、預言者が自分の考えをわたしの教えのように見せかけて語ったり、ほかの神々の教えを語ったりしたときは、その預言者は死ななければならない。』

21 では、主の教えかそうでないか、どうすればわかるのでしょう。

22 預言どおりのことが起こらなければ、それはうそです。ただの偽りです。そんな預言者を恐れることはありません。

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申命記 19

避難用の町

1 あなたの神、主があなたのものになる地の国々をすべて滅ぼし、あなたがその町々に住むようになったら、

2-3 避難用の町を三つ確保しなさい。過って人を殺した者が安全に逃げ込めるようにするためです。国を三つに区分し、各地域に一つずつ避難用の町を設けます。町に通じる道はよく補修しておきなさい。

4 その町を設けるのは、たとえば次のような場合のためです。

5 二人の人が森へ木を切りに行き、一人が木を切ろうと斧を振り上げたとたん、刃が柄から抜けて相手に当たり、運悪くその人は死んでしまった。そういう場合、避難用の町に逃げ込んで身を守るのです。

6-7 だれも復讐はできません。これらの町は、どこに住む人でも必ず三つの町の一つには逃げ込めるように、距離をよく考えて町を選びなさい。でないと、町まで行かないうちに怒りに燃えた復讐する者に追いつかれ、殺されるかもしれません。過って殺しただけで死刑にならないのです。

8 先祖への約束どおり、主が領土を広げ、約束の地を全部下さったら、

9 避難用の町をさらに三つ増やしなさい。もっともそのためには、今日、私が与える律法をみな守り、あなたの神、主を愛し、主の言われるとおりに歩まなければなりません。

10 避難用の町が十分にあれば、罪のない者が殺されることもなく、不法な処刑が行われた責任を取ることもなくなります。

11 しかし、以前から憎んでいた相手を待ち伏せて殺した場合は、避難用の町に逃げ込んでもむだです。

12 犯人の出身地に当たる町の長老が彼を連れ戻し、殺された者の復讐をする者に殺させなさい。

13 容赦はいりません。イスラエルから人殺しを除き去りなさい。それはあなたがたのためになることです。

土地の境界線について

14 あなたの神、主が与えてくださる地に着いたら、かってに境界線を動かして人の土地を盗んではいけません。

裁判の証人

15 たった一人の証言で、人を有罪にしてはいけません。少なくとも二人、できるなら三人の証言が必要です。

16 無実の人を捕まえて、罪を犯す現場を見たと偽証する者がいたら、

17 その者と訴えられた者とを二人とも、その時に任に就いている祭司と裁判官のところへ連れて行きなさい。

18 裁判官がよく調べた結果、偽証であることがはっきりしたら、

19 訴えられた者が受けるはずだった刑を、反対に偽証人が受けることになります。こうして悪の根を取り除きなさい。

20 それが見せしめとなり、だれも偽証しなくなるでしょう。

21 みな自分の罪に見合う刑罰を受けるのです。いのちの代わりにはいのち、目の代わりには目、歯の代わりには歯、手の代わりには手、足の代わりには足で償われるのです。

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