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申命記

申命記 20

戦いに出て行くとき

1 戦いに出て行って、自分たちよりはるかに強い大軍を目の前にしても、馬や戦車の数に恐れをなしてはいけません。エジプトから安全に助け出してくださった主がついておられます。

2 戦う前に、祭司はイスラエル全軍にこう告げなさい。

3 『みなよく聞け。今日の戦いを恐れてはならない。

4 あなたがたの神、主がわれわれの味方だ。主が戦われるからには、勝利は間違いなくわれわれのものだ。』

5 続いて司令官は民に勧めなさい。『家を建てたばかりで、まだそれを奉献していない者はいないか。戦死でもして、ほかの者がその家を奉献することにならないように、すぐ家へ帰りなさい。

6 ぶどうの木を植えて、まだその実を食べていない者はいないか。戦死でもして、ほかの者に食べられてはよくない。すぐ家へ帰りなさい。

7 婚約したばかりの者はいないか。戦死したら、ほかの者がその娘と結婚することになる。今すぐ家へ帰り、結婚しなさい。

8 おじけづいている者はいないか。そんな者がいたら、全体の士気に影響する。すぐに家へ帰りなさい。』

9 民にそう告げ終わったら、司令官は各部隊の長の名を告げなさい。

10 攻略しようとする町に近づいたら、まず降伏を勧めなさい。

11 その町が降伏して門を開いた場合、住民は全員奴隷にしなさい。

12 降伏を拒み、対戦するというのなら、町を包囲しなさい。

13 そしてその町があなたがたの手に落ちたら、男はすべて打ちなさい。

14 ただし、女と子ども、家畜、戦利品は自分たちのものにしてかまいません。

15 これは、遠くの町々を攻めるときのことであって、約束の地においてはそうではありません。

16 約束の地の中の町々では、住民を生かしておいてはなりません。

17 ヘテ人、エモリ人、カナン人、ペリジ人、ヒビ人、エブス人を全滅させるのです。これは主の命令です。

18 こうしないと、その地の住民があなたがたを惑わして、偶像礼拝をさせるかもしれません。あなたがたまで忌まわしい習慣に染まり、あなたがたの神、主にひどい罪を犯したら、取り返しがつきません。

19 町を攻め取るときは、その町の木を全滅させないようにしなさい。木の実を取って食べてもよいが、切り倒してはいけません。木は敵ではないのです。

20 食用にならない木は切り倒し、城攻め用のはしご、やぐら、兵器などを作りなさい。

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申命記

申命記 21

町の外での殺人

1 主の与えてくださった約束の地で殺人事件があり、被害者は町の外で発見され、現場を目撃した者がいない場合は次のようにしなさい。

2 まず、長老と裁判官が、死体から最も近い町はどこか調べます。

3 どこかわかったら、その町の長老が、まだ農作業に使われたことのない雌の子牛を引いて、

4 渓流のある開墾されていない谷間へ行き、そこで子牛の首を折ります。

5 それから祭司たちが進み出ます。主は、聖所での仕事や人々を祝福することばかりでなく、争いごとや傷害事件が起きたとき、判断を下すためにも祭司を選ばれたのです。

6 そこで、町の長老たちは子牛の上で手を洗いきよめ証言します。

7 『被害者に手をかけたのは私たちではありません。私たちが全く知らないうちに事件は起きたのです。

8 主よ、あなたが買い取られた民イスラエルを、どうぞお赦しください。私たちに、罪のない者を殺した罪を負わせないでください。』

9 このように、主が正しいとみなされる方法で罪悪を取り除きなさい。

捕虜の娘との結婚

10 主が敵をあなたの手に渡され、戦いに勝ち、捕虜を連れて引き揚げるとき、

11 その中に美しい娘がいて妻にしたいと思ったなら、

12 家へ連れ帰りなさい。娘は髪をそり、つめを切り、

13 すっかり着替えをし、捕虜になった時に身に着けていた物を全部はずして、あなたの家で、自分の両親のために一か月の間、喪に服します。そのあとで結婚しなさい。

14 彼女を好きでなくなったら、自由の身にして去らせなさい。彼女を辱めたのですから、売り払ったり、奴隷のように扱ったりしてはいけません。

長男の権利

15 妻が二人あり、どちらにも子どもがある場合、長男の母親である妻は嫌いで、

16 次男の母親である妻のほうを愛しているからといって、次男に長男としての財産を与えることはできません。

17 嫌われている母親の子でも、父親には初めての子であり、長男の権利を持っているのだから、兄に弟の二倍の財産を与えなければなりません。

反抗的な息子

18 いくら懲らしめても親の言うことを聞かない、強情で反抗的な息子は、

19 町の長老のところへ連れて行きなさい。

20 『息子は強情っ張りのうえに反抗的で、とても手に負えません。親の言うことなどそっちのけで、大酒ばかり飲んで、遊び暮らしています』と訴えるのです。

21 そのあと、町の者が息子に石を投げつけて殺します。二度と若者たちがそんな親不孝をしないように見せしめとするためです。

木にかけられた者

22 人が死刑に当たる罪を犯し、殺され、木にかけられる場合は、

23 次の日までそのままにしてはいけません。その日のうちに埋葬しなさい。木にかけられた者は、神にのろわれた者だからです。あなたの神、主に与えられた地を汚してはいけません。

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申命記 22

同族への配慮、性的関係に関する規定等

1 迷い牛や羊を見つけたら、そ知らぬふりをせず、持ち主のところへ連れて行きなさい。

2 持ち主がわからないときは自分の家で預かり、持ち主が捜しに来たら返してあげなさい。

3 このほか、ろばや衣服などを見つけたときも同じようにしなさい。持ち主がわかるまで大事に預かりなさい。

4 足をすべらせて荷物の下敷きになった牛やろばを立たせようとしている人を見たら、素通りしてはいけません。すぐに行って手を貸しなさい。

5 女が男の格好をしたり、男が女の格好をしたりしてはいけません。主はそのようなことを嫌われます。

6 鳥の巣が地面や木の上にあるのを見つけたとき、ひなや卵が母鳥といっしょだったら、全部取ってはいけません。

7 母鳥は逃がして、ひなだけを取りなさい。そうすれば、あなたがたも幸せに生きることができます。

8 家を新築するときは、人が落ちないように屋上に手すりをつけなさい。そうしておけば、万一だれかが落ちても、その家にも持ち主にも責任がありません。

9 ふどう園にはほかの種をまいてはいけません。そんなことをしたら、どちらの実も汚れたものとなり、祭司に没収されます。

10 牛とろばを組にして耕してはいけません。

11 毛糸と亜麻糸というように、二種の糸で織った衣服を着てはいけません。

12 神の律法を思い出すために、外套の四隅に房を縫いつけなさい。

13-14 結婚してから夫が、結婚前にほかの男と関係があったと妻に言いがかりをつけ、『妻は処女ではなかった』と訴えたら、

15 その妻の両親は町の長老たち(裁判官)のもとに、娘が処女であった証拠を持って来なさい。

16-18 まず父親が裁判官に、『この男に娘を嫁がせましたが、娘が処女でなかったと言いがかりをつけるのです。しかし、ごらんください。ちゃんと処女のしるしがあります』と言い、裁判官の目の前でシーツを見せなさい。それが認められれば、裁判官は夫をむち打ちの刑にし、

19 彼に銀百シェケルの罰金を科し、妻の父親に与えなさい。イスラエル人の処女に対して悪口を言いふらした罰です。彼は生涯、妻を離縁することができません。

20 しかし、夫の訴えどおり、妻が処女でなかったことがはっきりしたら、

21 裁判官は彼女を父親の家の戸口に引き出し、町の者が石を投げつけて殺しなさい。両親のもとにいながら淫行の罪を犯し、イスラエルの名を汚したからです。このような罪悪は除き去らなければなりません。

22 また、夫のある女と男が寝て見つかった場合、男も相手の人妻も殺されます。こうして、イスラエルから罪悪を除き去りなさい。

23-24 婚約中の娘が町の城壁内(町の中)で男に誘惑された場合、娘も男も町の外に連れ出して石で打ち殺しなさい。娘は町の中にいながら助けを求めず、男は他人の婚約者を奪ったからです。

25-27 罪悪は除き去らなければなりません。ただし町の外であれば、殺されるのは男だけです。その娘は死刑に当たる罪は問われません。叫び声を上げたのに、町から遠かったのでだれも助けに来なかったとみなされます。

28-29 ある男が婚約前の娘に暴行して捕まった場合は、娘の父親に罰金五十シェケルを払い、娘と結婚しなければなりません。絶対に離婚はできません。

30 また、義理の母は自分の父の妻なのですから、父が死んでからも関係を持ってはいけません。

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申命記

申命記 23

主の集会に加わることができる者

1 睾丸のつぶれた者、陰茎を切り取られた者は主の集会に加わることはできません。

2 婚外子とその十代あとまでの子孫も、主の集会に加わることはできません。

3 アモン人とモアブ人はその十代あとまでの子孫も、絶対に主の集会に加わることはできません。

4 彼らは、あなたがたがエジプトを出て来た時、食べ物も水もくれなかったからです。歓迎しないばかりか、わざわざメソポタミヤのペトルからベオルの息子バラムを雇い、あなたをのろわせようとさえしました。

5 しかし主は、バラムの言うことに耳を貸さず、のろうどころか祝福するようにされました。あなたを愛しておられたからです。

6 生涯、どんな方法ででも、アモン人やモアブ人を助けてはいけません。

7 ただし、エドム人やエジプト人を嫌ってはなりません。エドム人は兄弟、エジプト人はかつて生活を共にした人たちだからです。

8 あなたといっしょに来たエジプト人の孫は、主の集会に加わることが許されます。

陣営をきよく保つ

9-10 戦争中、陣営内の男子は身をきよく保たなければなりません。夜、夢精で身を汚した者は陣営を出て、

11 夕方まで外にいなければなりません。日が暮れたら体を洗い、陣営に戻ることができます。

12 用を足すときは陣営の外に出なさい。

13 武器とくわを持って行き、穴を掘って用を足したら、きれいに土をかけます。

14 陣営内はいつも清潔にしておきなさい。あなたがたを守り、敵を負かそうと、主がその中を歩まれるからです。見苦しいものをごらんになって、主の心が離れないように気をつけなさい。

逃亡奴隷の保護

15-16 逃げて来た奴隷を、むりやり主人のもとへ引き渡してはいけません。決してしいたげず、どこでも好きな所に住まわせなさい。

神殿娼婦、男娼について

17-18 イスラエルの女子は神殿娼婦になってはいけません。イスラエルの男子も、神殿男娼になってはいけません。そのようなことで得たものを主にささげてはいけません。主はそれらのことを憎まれるからです。

利息について

19 イスラエル人には、利息を取って物を貸してはいけません。金銭、食物、そのほかどんなものについてもです。

20 外国人ならかまいませんが、イスラエル人からはだめです。兄弟であるイスラエル人から利息を取ったりするなら、約束の地において、主に祝福されません。

誓いについて

21 あなたの神、主に誓いを立てたら、すぐ実行しなさい。どんなことでも、ぐずぐずとあとに延ばしてはいけません。誓いを破るのは罪です。

22 誓いを取り消せば、罪にはなりません。

23 誓った以上、そのとおり実行するよう努めなさい。みずから主に誓ったのですから責任を取りなさい。

人の畑の作物について

24 人のぶどう園に入って好きなだけ食べるのはかまいませんが、持ち帰ってはいけません。

25 麦畑でも同じです。そこで食べる分だけ手で摘むのはかまいませんが、かまで刈り取ってはいけません。

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申命記

申命記 24

離婚と再婚について

1 妻のことで何か恥ずべきことがあり、気に入らないことがあったら、離縁状を渡して去らせなさい。

2 彼女が再婚し、

3 その夫からも離縁されるか死別した場合、

4 前の夫は彼女と再婚できません。彼女は汚されているからです。そんなことをしたら、あなたの神、主が相続地として与えてくださる地に罪を持ち込むことになります。

配慮すべき人々

5 新婚の男子は兵役やその他の務めを免除されます。一年間は家にいて、妻を喜ばせなければなりません。

6 ひき臼を担保に取ってはいけません。粉がひけなくなったら、毎日の食事ができなくなります。

7 また、同胞のイスラエル人をさらって奴隷にしたり売り飛ばしたりする者は死刑に処せられます。そのような罪悪は除き去りなさい。

8 ツァラアトの場合は、祭司の言うとおりにしなさい。どうすればよいかは、すべて祭司に教えてあります。

9 エジプトからの道中、主がミリヤムになさったことを思い出しなさい。

10 物を貸すときは、担保の品を取るために、相手の家にずかずかと入り込んではいけません。

11 相手が持って来るのを外で待ちなさい。

12-13 その人が貧しくて、外套しか担保として出せない場合は、夜の間はそれを返してやりなさい。あなたがそれを掛けて寝てはいけません。返してもらった人は、これで寒さをしのげると感謝するでしょう。主はあなたの正しい行いをちゃんと認めてくださいます。

14-15 貧しい使用人を過酷に働かせてはいけません。イスラエル人でも町に住む外国人でも同じです。日が暮れないうちに、その日の賃金を払いなさい。貧しい人はすぐにでも金が必要なのです。あまりひどい扱いをすると、その人があなたのことを主に訴え、あなたがとがめを受けることになります。

16 父親が子どもの罪で死刑になることはなく、子どもも父親の罪で死刑になることはありません。人が死刑になるのは自分の罪のためです。

17 外国からの移住者や身寄りのない子を正当に扱いなさい。借金のかたに未亡人の外套を取ってはいけません。

18 あなたも、エジプトでは奴隷だったではありませんか。主が助けてくださったから、今はこうしていられるのです。そのことを忘れないためにも、気の毒な人には親切にしなさい。

19 刈り入れをし、畑に一束置き忘れて来たら、わざわざ取りに戻らず、移住者や身寄りのない子、未亡人のために残しておきなさい。そうすれば、あなたの神、主があなたによくしてくださいます。

20 オリーブの実を打ち落とすときも同じです。あとでもう一度、残りを打ち落としに行ってはいけません。移住者や身寄りのない子、未亡人のために残しておきなさい。

21 ぶどう園のぶどうもそうです。落ちた実を拾い集めたりせず、貧しい人のために残しておきなさい。

22 エジプトで奴隷だったことを思い起こしなさい。以上のことを命じるのもそのためです。

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申命記 25

むち打ちの刑について

1-3 人々の中に争いがあり、どちらかが裁判でむち打ちの刑と決まったら、裁判官は自分の前に罪人を伏させ、罪の程度に応じて、適当な回数だけ打ちなさい。ただし最高は四十回で、それ以上は絶対に打ってはいけません。あまりにきびしい刑を科して、同胞が不当に扱われないためです。

脱穀する牛への配慮

4 脱穀をしている牛に口かせをはめてはいけません。

家名を残すための規定

5 息子がないまま死んだ人の妻は、夫に兄弟がいる場合はほかの者と再婚はできません。必ず夫の兄弟と結婚するのです。

6 そして、二人の間にできた長男に前の夫の名を継がせ、その家が絶えないようにしなさい。

7 兄弟が結婚したがらず、義務を果たさないときは、町の長老に、『夫の兄弟は夫の名を残そうとせず、私と結婚してくれません』と訴え出なさい。

8 長老はその男を呼んで話し合います。それでも頑として承知しないなら、

9 長老の見ている前でその男に近寄り、くつを脱がせ、顔につばを吐いて言ってやりなさい。『兄弟の家を立てないような男は、こうされるのよ。』

10 彼の家は後々、『くつを脱がされた者の家』と呼ばれます。

夫のけんかに際して

11 二人の男がけんかをし、一方の男の妻が自分の夫を助けようとして相手の男の急所をつかんだときは、

12 その女の手を切り落としなさい。

正確なはかり

13-15 取り引きには正確なはかりを使い、正直に量りなさい。そうすれば、主が与えてくださる地でいつまでも幸せに暮らせます。

16 目盛りをごまかす者は主に嫌われます。

アマレク人への報復

17 エジプトからの道中でのアマレク人の仕打ちを、決して忘れないようにしなさい。

18 神を恐れず、ひきょうにも彼らは、疲れ果てて列のうしろに離れてしまった者たちに襲いかかったのです。

19 あなたの神、主が約束の地で敵を破り、あなたがたが安心して住めるようになったら、アマレク人をすべて打ち滅ぼし、その名を完全に葬り去りなさい。どんなことがあっても必ずそうしなさい。

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申命記 26

初物と十分の一のささげ物を供えるとき

1 約束の地を征服し終え、そこに住むようになったら、

2-3 聖所で、毎年の収穫の初物を主にささげなければなりません。かごに入れたささげ物を、その時、任に就いている祭司に渡し、『これは、主が先祖に約束された地に私たちを連れて来てくださったことへの感謝のしるしです』と言いなさい。

4 祭司はかごを受け取り、祭壇の前に置きます。

5 それから、あなたの神、主の前でこう告白しなさい。『私の先祖は、エジプトへ避難したアラム人の移住者です。初めは少人数でしたが、エジプトにいる間に大きな強い国民となりました。

6-8 そのためにひどい虐待を受け、主なる神に必死に助けを求めたのです。その叫びを聞き、苦しみあえいでいるさまをごらんになった主は、大きな奇跡を起こしてエジプトから救い出してくださいました。エジプト人の目の前で、目をみはるようなしるしと不思議を次々となし、

9 ついに私たちを、この乳とみつの流れる地に連れて来てくださったのです。

10 主よ、ごらんください。この土地から採れた初物でございます。』次に、主の前にそれを供え、礼拝しなければなりません。

11 そのあと、あなたに与えられたすべての良きものを感謝して食べなさい。家族はもちろんのこと、レビ人やイスラエルに住む外国人といっしょに祝いなさい。

12 三年ごとに、特別な十分の一のささげ物をします。その年は十分の一のささげ物をみな、レビ人、在留外国人、身寄りのない子、未亡人に分け与えて、彼らの必要を満たすのです。

13 そうして、主の前で言いなさい。『ご命令どおり、十分の一のささげ物をみな、レビ人や在留外国人、身寄りのない子、未亡人に分け与えました。すべて教えられたとおりに行い、忘れたことは一つもありません。

14 喪中など、礼拝規定で汚れているとみなされる時は、十分の一のささげ物にさわりませんでした。また、そのうちのほんの少しでも死人に供えたことはありません。いつも私の神、主にお従いし、ご命令はすべて守りました。

15 どうか、天の聖所からごらんになり、お約束どおり私たちに与えられた地を祝福し、乳とみつの流れる地にしてください。』

主の聖なる民

16 今日、あなたの神、主がお与えになるこれらすべての律法に心から従いなさい。

17 あなたは今日、イスラエルの主こそほんとうの神であり、これからは主に従い、そのおきてと命令と定めを守り、あなたのことばに聞き従うと断言しました。

18 そこで主は、こう宣言なさいました。『すでに約束したとおり、あなたはわたしの宝の民だ。すべてのおきてを守るなら、

19 あなたを他のどの国よりもすばらしい国とし、称賛の的となるようにする。そしてすでに約束したとおり、あなたを、あなたの神、主の聖なる民とする』と。」

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申命記 27

エバル山に建てる記念碑

1 さらに、モーセとイスラエルの長老たちは、民に次のような指示を与え、そのとおり行うよう命じました。

2-4 「ヨルダン川を渡り、約束の地、乳とみつの流れる地に入ったら、川底から丸い石を取り、川向こうのエバル山に記念碑を建てなさい。石の表面には石灰を塗り、神様の律法のすべてのことばを書き記しなさい。

5-6 またそこに、主のために祭壇を築きなさい。自然のままの丸い石を積み重ね、その上で、焼き尽くすいけにえをささげるのです。

7 さらに和解のいけにえをささげ、あなたの神、主の前で喜び祝いなさい。

8 重ねて言いますが、記念碑にこの律法のことばをすべてはっきりと書き記しなさい。」

のろいの宣言

9 それから、モーセとレビ人の祭司たちとは、イスラエルのすべての民に呼びかけました。「みんな、よく聞きなさい。今日、あなたがたは主の民となりました。

10 だから今日から、主の御声に聞き従い、今日、私が与える律法を行いなさい。」

11 その日、モーセは民に命じました。

12 「約束の地に入ったら、シメオン、レビ、ユダ、イッサカル、ヨセフ、ベニヤミンの各部族は、ゲリジム山に立って祝福を告げ、

13 ルベン、ガド、アシェル、ゼブルン、ダン、ナフタリの各部族は、エバル山に立ってのろいを告げなさい。

14 それから、レビ人が両者の間に立って全国民に向かって宣言しなさい。

15 『隠れて、彫像や鋳像を造って拝む者はのろわれる。主は人間が造った神々を憎まれるからだ。』民はみな、『アーメン』(「そのとおりです」「そうしてください」の意)と答えなさい。

16 『親を侮辱する者はのろわれる。』民はみな、『アーメン』と答えなさい。

17 『隣人の土地との境界線を移す者はのろわれる。』民はみな、『アーメン』と答えなさい。

18 『盲人の弱みにつけ込む者はのろわれる。』民はみな、『アーメン』と答えなさい。

19 『在留外国人、身寄りのない子、未亡人などに不正を働く者はのろわれる。』民はみな、『アーメン』と答えなさい。

20 『父の妻(義理の母)と寝る者はのろわれる。彼女は父親のものだからだ。』民はみな、『アーメン』と答えなさい。

21 『獣姦をする者はのろわれる。』民はみな、『アーメン』と答えなさい。

22 『異父姉妹であれ異母姉妹であれ、自分の姉妹と寝る者はのろわれる。』民はみな、『アーメン』と答えなさい。

23 『妻の母と寝る者はのろわれる。』民はみな、『アーメン』と答えなさい。

24 『ひそかに殺人を犯す者はのろわれる。』民はみな、『アーメン』と答えなさい。

25 『報酬をもらって、罪のない人を殺す者はのろわれる。』民はみな、『アーメン』と答えなさい。

26 『この律法を守らない者はのろわれる。』民はみな、『アーメン』と答えなさい。

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申命記

申命記 28

従う者への祝福

1 今日、私が与えるこの主の律法をすべて守り行うなら、あなたの神、主は、あなたを世界中で最もすぐれた民とし、

2-6 次のような祝福をお与えになります。

あなたは町の中でも外でも祝福され、多くの子ども、作物、羊や牛、くだものやパンに恵まれます。戦いや仕事に出て行くときも帰って来るときも祝福されます。

7 主はあなたの敵を撃退し、彼らが束になってかかってきても、くもの子を散らすように追い散らします。

8 主は約束の地において、良い収穫をあげ、丈夫な牛が生まれ、あなたのすべての手のわざが祝福されるように守ってくださいます。

9 あなたの神、主に従い、主の道に歩むなら、あなたは聖なる民としていただけます。

10 世界中の国々は、あなたが主のものであることを知って恐れるでしょう。

11 主は約束どおり、多くの子どもたちを与え、家畜や作物の実りに至るまで祝福してくださいます。

12 天の雨の倉を開き、豊かな収穫をもたらす雨を季節ごとに降らせてくださるのです。すべてが順調にいくのであなたは栄え、多くの国に貸し与えるようにはなっても、借りることはありません。

13 今日、私が与えるあなたの神、主の律法に従い、それを守り行うなら、どの国より上に立つ国にされるでしょう。

14 ただし、それはみな、私が与える律法を忠実に守るかどうかにかかっています。だから、絶対にほかの神々に仕えてはいけません。

背く者へののろい

15-19 もし、主の言われることを聞かず、律法に従わないなら、あなたは必ずのろわれます。町の中でも外でものろわれ、くだものやパンに不自由し、子どもを授からず、作物の実りも乏しく、牛や羊まで減っていきます。出て行くときも帰って来るときも、よくないことばかり起こります。

20 主が自らのろいをお下しになるからです。混乱に陥り、なすこと全部が失敗して、最後には滅びます。主を捨てて悪を行った結果です。

21 これから占領する地で、主は疫病をはやらせ、難なくあなたを滅ぼしてしまわれます。

22 あなたは、結核、熱病、伝染病、戦争、さらに黒穂病によって打たれます。

23 また、天は青銅のように堅く閉じて雨を降らせず、地は鉄のように堅くしまり、作物を実らせません。

24 日照りで国土が干上がり、猛烈な砂嵐が荒れ狂って、生き残る者は一人もありません。

25 勢い込んで戦いに出ても、主に見離されているので、たちまち総くずれし、みじめに敗走することになります。そうなったら、地上のすべての国々にとっていい見せしめになるでしょう。

26 戦死者の死体が鳥や野獣のえじきとなっても、追い払う者さえいません。

27 また主は、エジプトの皮膚病、できもの、腫瘍、壊血病、疥癬によってあなたを打ち、いやされることはありません。

28 恐怖で気が転倒し、何が何だかわからなくなり、パニック状態に陥ります。

29 盲人が暗闇で手探りするように、真昼の明るい所でも手探りしなければ歩けません。何をしてもうまくいかず、痛めつけられ、略奪されるばかりなのに、だれも助けてくれません。

30 婚約者を奪われ、自分が建てた家には他人が住み、自分が育てたぶどう園の実を他人が食べるようになります。

31 自分の牛が目の前で殺されても、その肉の一片さえもらえません。目の前でろばが連れ去られても、黙って見ているだけで、取り返すことはできません。羊がみな敵に奪われても、だれも守ってくれません。

32 目の前で、息子や娘が奴隷に売られます。いくらかわいそうだと思っても、助けることができません。

33 名前さえ聞いたこともない民が、あなたが汗水流して育てた作物を食べ、あなたを痛めつけます。

34 見ることすべて悲しいことばかりで、心痛のあまり気がおかしくなります。

35 さらに主は、あなたをつま先から頭のてっぺんまで、できものだらけにされるでしょう。

36 主は、あなたも王も国外追放にし、先祖のだれも知らなかった地へ追いやります。そこでは、木や石の神々を拝むしかありません。

37 こうして主に追い払われ、国々の恐怖、物笑いの種とされるのです。

38 いくら種をまいても、いなごが食べてしまうので、収穫はわずかです。

39 ぶどう園を作り、せっせと手入れしても、虫に食い荒らされ、実を食べることもぶどう酒を飲むこともできません。

40 オリーブの木はどこにでもありますが、実が熟さないうちに落ちてしまうので、体に塗るほどのオリーブ油さえ採れません。

41 息子や娘はあっという間に連れ去られ、奴隷になります。

42 いなごは、木といわずぶどうといわず、あらゆるものを食い尽くします。

43 在留外国人がますます金持ちになっていく一方、あなたはますます貧しくなります。

44 物を貸すのは彼らで、あなたではありません。外国人のほうが恵まれ、あなたより優位に立ちます。

45 あなたの神、主の言われることを聞かないと、これらののろいが次々に降りかかり、ついには滅ぼされます。どこにも逃げ場はありません。

46 これらのことはみな、あなたがたと子孫への警告なのです。

47-48 何の不自由もなく守っていただきながら、主をほめたたえようとしなければ、敵の奴隷にされます。敵に攻められ、飢え渇き、着る物もなく、あらゆる不自由を忍ばなければなりません。絶対にはずせない鉄のくびきをはめられ、最後には全滅するのです。

49 主は遠く離れた国を立ち上がらせ、わしが飛びかかるように、あなたを襲わせます。その民は聞いたこともないことばを話し、

50 子どもだろうが老人だろうが容赦せず、どう猛で怒りに燃えています。

51 家畜も農産物も食い尽くされ、イスラエルでは麦も新しいぶどう酒もオリーブ油も底をつき、牛や羊もいなくなります。

52 町々は包囲され、頼みの高い城壁もついにくずれ落ちる日がきます。

53 激しい包囲攻撃の中で、わが子の肉さえ食べるほどの食糧難に見舞われます。

54 ふだんは優しい男でさえ、兄弟や妻はおろか子どもにまでむごい仕打ちをします。

55 町の中には食べる物が何もなくなり、飢えをしのぐためにわが子の肉を食べるばかりか、それを一人占めにしようとする者さえ出るでしょう。

56-57 足を地面に着けようともしないほどの淑女が、愛する夫や子どもたちと分け合おうともせずに、自分の産んだ子の肉を一人で食べてしまいます。敵の包囲攻撃のために町中が恐ろしいききんに陥り、死ぬほど苦しい目に会うからです。

58-59 この書にあるすべての律法に従わず、主の輝かしく恐るべき御名をあがめようとしないなら、あなたも子孫たちも、絶えず疫病に苦しめられるでしょう。

60 あの恐ろしいエジプトの病気を、主がはやらせるのです。疫病は国中に広がります。

61 それだけではありません。主は、この書にも書いてない、ありとあらゆる疫病や災いを下し、ついにはあなたがたを滅亡させるでしょう。

62 星の数ほどいるあなたがたも、ほんの一握りが生き残るだけです。主の御声に聞き従わなければ、必ずこのとおりになります。

63 かつて主があなたがたの幸せを願い、その数を増やすことを喜ばれたように、その時には、あなたがたを滅ぼすことを喜ばれるでしょう。一人もイスラエルには残れません。

64 世界の果てから果てまで追い散らされます。そこで、あなたも先祖も知らなかった、木や石でできた外国の神々を拝むのです。

65 一時も安心できず、不安と絶望に打ちのめされ、悲しみと恐れのあまり体はやせ衰えてしまうでしょう。

66 いつも死の危険にさらされ、昼も夜も、恐ろしさのあまり生きた心地もしません。明日のいのちさえわからないのです。

67 朝がくると、『夜になればいいのに』と言い、夜になれば、『朝がくればいいのに』とため息をつきます。そう言わずにはいられないほど、恐ろしいことばかり起こるのです。

68 もはや行くこともないだろうと言われたエジプトへ、主は船で人々を連れ帰ります。そこで自分を奴隷として敵に身売りしようとしても、買ってくれる者もいません。」

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申命記

申命記 29

モアブでの契約

1 神である主がホレブ山(シナイ山)でイスラエル人と結ばれた契約を、モーセがもう一度語ったのは、モアブ平原においてでした。

2-3 モーセはすべての民を集めて言いました。「皆さんは、主がエジプトで王とその国民に下された大きな災害と、驚くべき奇跡とを目の当たりにしました。

4 それなのに、今までまるで悟らず、見る目も聞く耳も持ちませんでした。

5 荒野を放浪した四十年間を振り返ってみなさい。その間、衣服は古びず、履き物もすり切れなかったではありませんか。

6 主は、あなたがたが定住して、パンを作る麦を植えたり、ぶどう酒や強い酒を作るぶどうの木を育てたりするのをお許しになりませんでした。それは、あなたがたの世話をしてきたのがあなたがたの神、主であることをわからせるためです。

7 ここへ来た時、ヘシュボンの王シホンとバシャンの王オグが戦いをしかけてきました。私たちは彼らを打ち破り、

8 その領地を、ルベン族とガド族とマナセの半部族に与えました。

9 ですから、この契約を守りなさい。あなたがたのすることがみな、栄えるためです。

10 族長も、国民も、裁判官も、行政官もみな、主の前に立っています。

11 妻子も、在留外国人も、たきぎを割り、水をくむ下働きの者までも含め全員です。

12 今日ここに立っているのは、主と契約を結ぶためです。

13 先祖のアブラハム、イサク、ヤコブに約束されたとおり、今日、主はあなたを神の民とし、またご自分があなたの神となられるためです。

14-15 この契約は、今、主の前に立っている者とだけでなく、イスラエルの子孫全員と結ばれます。

16 エジプトでどんなみじめな生活をしたか、そこを出てからは、敵の領地を通りながら、いかに安全に過ごしてきたか、今さら言うまでもないでしょう。

17 木、石、銀、金でできた異教の偶像も、いやと言うほど見ました。

18 あなたがたの中に、個人だろうが家族だろうが部族だろうが、主に背を向け、外国の神々を拝みたいと言いだす者が出たら気をつけなさい。それは、渋くて毒のある実しか結ばない根を植えるのと同じです。

19 こののろいのことばを聞きながら、『何と言われたって、やりたいようにやるだけだ。大丈夫、絶対にうまくいく』などとうそぶいているなら、

20 主は決してお赦しになりません。そのような者は激しいねたみと怒りを買うだけです。この書に書かれたすべてののろいが降りかかり、地上から永遠に消し去られてしまうでしょう。

21 主はその者をイスラエルの全部族から除外し、契約の違反者に下ることになっている、すべてののろいを下されるのです。

22 その結果、子孫たちや遠くから来た外国人が、ひどい災害や疫病のつめ跡をまざまざと見ることになるでしょう。

23 全土が塩分を含んだアルカリ性の荒れ地となり、種もまけず収穫もなく、一本の草木も生えません。まるで、主の怒りによって滅ぼされたソドム、ゴモラ、アデマ、ツェボイムのようになってしまいます。

24 『こんなひどいことをするとは、いったいどういうわけか。それも特別に目をかけていた国に、なぜ主はこれほどまでに怒りを燃やすのか』と、国々の民は不思議がるでしょう。

25 答えはこうです。『彼らの先祖の神が昔、彼らをエジプトから助け出し、特別な契約を結ばれたのに、彼らのほうからその契約を破った。

26 はっきり禁止されていたのに、ほかの神々を拝んだからである。

27 それで主は激しく怒り、前もって警告してあったすべてののろいを下された。

28 彼らを一人残らずこの国から追い出し、情け容赦なく外国へ追いやったのである。彼らは今もまだ故国に帰れず、そこに住んでいる。』

29 主はすべてのことをお示しになったわけではありません。確かに、主だけがご存じの秘密もあります。しかし、はっきり示されたことには、私たちも子孫も永遠に従わなければならないのです。

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