Categories
詩篇

詩篇 70

1 ああ神よ、お救いください。

急いで手を差し伸べてください。

2-3 私のいのちをねらう者どもが、

傷を負わせて楽しんでいるのです。

彼らが、おじ惑いますように。

恥をかかせてやってください。

私がいつまでも、

さげすまれることがないようにしてください。

4 しかし、神にお従いする者には喜びを下さい。

あなたの救いを喜ぶ者には、

「なんとすばらしい神でしょう」と叫ばせてください。

5 私は今、困り果てています。急いでください。

あなたしか助けてくださる方はいないのです。

主よ、さあ早く来てください。

—https://api-cdn.youversionapi.com/audio-bible-youversionapi/406/32k/PSA/70-b9058d4f9892c03cac247facfa274dd8.mp3?version_id=83—

Categories
詩篇

詩篇 71

1 主よ。あなたは私の隠れ場です。

私がくずおれないよう、お守りください。

2 不正を憎まれる方よ、この訴えに耳を傾け、

救いの手を差し伸べてください。

3 私を守る大きな岩となり、

いつでも私をかくまい、

あらゆる攻撃から守ってください。

4 ああ神よ、不正をする残忍な者どもの手から、

逃れさせてください。

5 ああ主よ、あなただけが頼りです。

私は幼いころからあなたに信頼してきました。

6 そうです、産声を上げた瞬間から、

あなたは私のそばにいて、

いつも助けてくださいました。

ですから、私はいつもあなたをほめたたえるのです。

7 あなたの強力な守りのおかげで、

私は人々が目をみはるほどの成功を収めたのです。

8 ああ神よ。私は一日中、あなたがしてくださった

数々のことを思い起こしては、

あなたを賛美し、栄誉をたたえています。

9 私は年老いて体力も衰えています。

どうか、お見捨てにならないでください。

10 敵はひそひそと話しています。

11 「神もあいつを見限ったのだ。もうじゃまは入らない。

今度こそ、打ち倒すことができる。」

12 ああ神よ、そんなに離れた所にいないでください。

急いで来て助けてください。

13 敵を痛めつけ、恥をかかせてください。

14 あなたが助けてくださると信じて待ちます。

ますますあなたをほめたたえます。

15 何度、あなたが、危ない目から助けてくださったか、

数えきれないくらいです。

会う人ごとに、あなたの恵み深さと、

日々とぎれることのない思いやりとを告げましょう。

16 主なる神の力をおびて歩き回り、

正しくて恵み深いお方はあなただけだと伝えましょう。

17 ああ、子どもの時から私を助けてくださった神よ。

私は機会あるごとに、あなたのすばらしいわざを、

人々に伝えてきました。

18 私は年をとり、髪は白くなりましたが、

どうか見捨てないでください。

神のすばらしい奇跡を

次の世代に伝えさせてください。

19 神よ。あなたの力と恵みは天の天にまで届きます。

あなたほどすばらしいことをなさった神が、

ほかにあるでしょうか。

20 あなたは私に難題を与え、

苦しみもがくようになさいました。

しかし、あなたは地中深くから私を引き上げ、

再び生き返らせてくださいます。

21 そして、以前にもまさる名誉を与え、

再び御顔を見せて慰めてくださるのです。

22 ああ、イスラエルのきよい神よ。

私は楽器をかなでてほめ歌を歌い、

あなたがどれほど約束に忠実なお方であるかを、

告げ知らせます。

23 あなたに救い出していただいた私は、歓声を上げて、

感謝の賛歌を歌います。

24 一日中、あなたの公正なさばきと温情とを、

人々に伝えます。

私に害を加えようとした者はみな、恥じ入り、

すっかり面目を失ったからです。

—https://api-cdn.youversionapi.com/audio-bible-youversionapi/406/32k/PSA/71-1f633f19e6e28ebb20a4d585dceb13c3.mp3?version_id=83—

Categories
詩篇

詩篇 72

1 ああ神よ。王が、あなたが行うように政治を行い、

王子が神を恐れて暮らすように、助けてください。

2 王が、神の民にはもちろんのこと、

貧しい人にも公平であるように、助けてください。

3 王のすぐれた治世を反映して、

山や丘には草木が生い茂りますように。

4 王の手で貧しい者や困っている者が手厚く保護され、

虐待する者たちは容赦なく

懲らしめられるようにしてください。

5 貧しい者や困っている者が、

太陽や月が空にかかっている限り永久に、

いつも神に対して敬虔でありますように。

6 約束された王子は、牧草地に降る春の雨のように

おだやかに、世を治めますように。

地を潤す夕立のように、

人々を豊かにしますように。

7 彼の治世においては、正しい者が栄え、

永遠に平和を楽しみますように。

8 その支配は東の海から西の海に至るまで、

ユーフラテス川から地の果てにまで及びますように。

9 砂漠の遊牧民は彼の前にひれ伏し、

敵はひざまずくでしょう。

10 タルシシュや地中海に浮かぶ島々の首長、

シェバやセバの王侯はみな、貢ぎ物を納めるでしょう。

11 それどころか、全地の王が頭を下げ、

すべての人が彼に仕えるでしょう。

12 彼は、身寄りのない者や貧しい者を援護します。

13 弱っている者や困っている者を見ると、

いても立ってもいられず、助け上げるのです。

14 彼は、虐待されたり痛めつけられたりしている人を、

黙って見過ごしにはできません。

彼にとって、このような者たちのいのちは

とても大切なものなのです。

15 彼は長生きし、シェバから黄金を贈られます。

絶えず称賛を受け、

民も一日中祝福を祈ってくれます。

16 どうか、平野ばかりか高原にも、

豊作の恵みをもたらしてください。

レバノンのような実り多い地にしてください。

青々とした野原のように、

町を人々であふれさせてください。

17 この方の名は太陽のように永遠にあがめられます。

すべての人はこの方によって祝福され、

世界中の国々がこの方をほめたたえます。

18 イスラエルの神に栄光がありますように。

この方こそすばらしいことをしてくださるのです。

19 栄光に輝くこの方の御名を、

永遠にほめたたえなさい。

主の栄光が全世界を照らしますように。

アーメン。アーメン。

20 (エッサイの子ダビデの賛歌は、ここで終わります。)

—https://api-cdn.youversionapi.com/audio-bible-youversionapi/406/32k/PSA/72-a88682354a012c1c1380953d49bcb647.mp3?version_id=83—

Categories
詩篇

詩篇 73

1 神はイスラエルに対して、

なんと恵み深いことでしょう。

心のきよい人に対して、その恵みは行き渡ります。

2 しかし私は、崖っぷちに限りなく近づき、

危うく足をすべらせて

落ちてしまいそうになりました。

3 傲慢な者や悪党が栄えるのを、

ねたましく思ったからです。

4 彼らの人生には苦しみもなく、

何でもうまくいくのです。

顔はつややかで、体は肥えています。

5 彼らは、他の人のように悩むこともなく、深刻な問題で

頭をかかえ込んだりすることもありません。

6 そのため、きらきら光る首飾りのダイヤのように

高慢をちらつかせ、

残忍の糸で織ったかのような服を着ています。

7 この金持ちたちは、

欲しいものが何でも手に入るのです。

8 神をあざけり、神を信じる人々を脅す、

その口のきき方は、なんと横柄なことでしょう。

9 彼らは天を向こうに回していばり、

大手を振って地上を闊歩します。

10 その影響は神を信じる人々にもまともに及び、

多くの混乱ととまどいをもたらしました。

11 彼らは言います。

「いったい神は、地上でどんなことが起こっているか、

ご存じなのだろうか。

12 見るがいい。あのいばりくさった連中を。

努力もせず、楽な人生を送っている。

しかも、財産は増えていくのだ。」

13 私が今までしてきたことは、むだだったのでしょうか。

きよくあろうと苦しんだ日々は、何だったのでしょう。

14 神に従う生活から得たものは、

苦しみと災いだけです。

しかも、それは、くる日もくる日も、

朝から晩まで私につきまとうのです。

15 もし、本気でこう口にしたら、

私は神の民を裏切ることになったでしょう。

16 主を憎む者どもがこんなに栄えている現実を

どう説明したらいいのでしょう。

17 ところが、ある日、神の聖所で瞑想していた時、

これらの悪者どもの行き着く先を悟ったのです。

18 あの者たちは、

なんとすべりやすい道を歩いていることでしょう。

突然、神から崖っぷちに追いやられて、

足をすべらせ、滅びの底に落ちて行くのです。

19 こうして、その幸福も、あっけなく幕切れとなり、

永遠の恐怖にのみ込まれるのです。

20 彼らの今の暮らしぶりも、つかの間の夢にすぎません。

夢から現実の世界に引き戻される人のように、

いつかは真実を突きつけられるのです。

21 こう悟った時、私は動揺しました。

22 自分がどれほど愚かで無知であったかを

思い知らされたのです。

ああ神よ。私は獣のように見えたことでしょう。

23 しかし、それでもあなたは私を愛し、

私の右手をしっかりつかんでくださっています。

24 一生涯、神は知恵と助言を与えて

私を導いてくださることでしょう。

そしてついに、私は栄光の天へ入れられるのです。

25 天でも、あなた以外に私の神はなく、

地上でも、慕わしいお方はあなたひとりです。

26 やがて私の体は衰え、気力も弱ります。

しかし神は、いつまでも変わらず、

心の支えとなってくださいます。

永久に私の神でいてくださいます。

27 神をあがめない者は滅びます。

神は、ほかの神々に仕える者を滅ぼされるからです。

28 しかしこの私は、

できる限り神のお近くにいましょう。

神にお従いするのです。

会う人ごとに、

神のすばらしい救いのわざを告げましょう。

—https://api-cdn.youversionapi.com/audio-bible-youversionapi/406/32k/PSA/73-f8534b6d357662c78ce9f48ad14b4c34.mp3?version_id=83—

Categories
詩篇

詩篇 74

1 ああ神よ、

なぜいつまでも私たちをお見捨てになるのですか。

なぜ、あなたを信じて従う私たちに、

こんなにも激しい怒りを向けられるのですか。

2 その昔、奴隷の身であった私たちを救い出し、

かけがえのない宝のように大切になさったことを、

思い出してください。

自ら地上の住まいとお定めになったエルサレムを、

思い起こしてください。

3 どうか、敵の手で、見るも無残な廃墟と化した都を、

あなたの聖所を、ごらんください。

4 そこで、敵は勝ちどきをあげ、

勝利の碑を建てたのです。

5-6 あらゆるものが荒廃し、

木を切り倒したあとの森のようです。

彼らはハンマーや斧で、聖所の彫り物を打ち砕き、

切り刻み、

7-8 こともあろうに、あなたの聖所に火を放ちました。

彼らは、

「さあ、神の名残をとどめるものを一掃しろ」

と叫びながら、国中を駆け巡り、

礼拝するための集会場を焼き払いました。

9-10 私たちが神の民であることを証明するものは、

もう何もなくなりました。預言者もいないのです。

こんな状態がいつまで続くのか、だれも知りません。

ああ神よ、いつまで敵が

あなたのお名前を踏みつけるのを、

お許しになるのですか。

彼らをそのままにしておかれるのですか。

11 なぜ、みわざを行うことを

差し控えておられるのですか。

こぶしを振り上げて、

彼らの息の根を止めてください。

12 神は、はるか昔から私の王であられました。

私がどこにいても、いつもあなたのほうから、

救いの手を差し伸べてくださいました。

13-14 あなたは紅海を二つに分け、海神の頭を打ち砕き、

荒野に住む人々のえじきとされました。

15 あなたが命じると泉がわき出て、

イスラエル人はその水を飲みました。

常に水の流れるヨルダン川をせき止め、

そこを乾いた道となさいました。

16 昼も夜も、すべてはあなたの支配下にあります。

あなたは星と太陽をお造りになったお方です。

17 自然界を治め、夏と冬の区別を設けられました。

18 主よ、敵があなたをあざけっていることに

目を留めてください。

ああ神よ。

思い上がった民が、主の名を冒瀆しているのです。

19 主よ、お救いください。

あなたの山鳩を、獰猛な鷹からお守りください。

あなたが愛しておられる民を、

獣からお救いください。

20 約束を思い出してください。

この地は暗闇に閉ざされ、

残忍な者たちが幅をきかせています。

21 主よ、あなたの民が踏みにじられ、

いつまでもさげすまれることが

ないようにしてください。

貧しい者たちが、あなたの御名を

ほめたたえることができるようにしてください。

22 ああ神よ、立ち上がって、敵に申し渡してください。

反逆者が一日中あびせかけてくる

侮辱のことばを聞いてください。

23 敵ののろいのことばを、聞き逃さないでください。

彼らの声は、ますます大きくなっているのです。

—https://api-cdn.youversionapi.com/audio-bible-youversionapi/406/32k/PSA/74-ce93a1193c64e1d6d6b61023f95e7a2a.mp3?version_id=83—

Categories
詩篇

詩篇 75

1 神よ。心から感謝します。

このすばらしい奇跡の数々は、

私たちをお心にかけてくださっていた証拠です。

2 すると、主の御声がしました。

「そうだ、その時がくれば、悪者には罰を下そう。

3 地が揺れ動き、人々が大混乱に巻き込まれても、

地の柱は揺るがない。

それは、わたしが据えつけたものだからだ。

4 わたしは思い上がった者に、謙遜になるよう警告した。

悪者には、横柄な態度を捨て、

5 強情で高慢な生き方もやめよと言った。」

6-7 神のお力添えがあってこそ、

誉れも権力も手にすることができるのです。

神は、思いのままに人を栄えさせたり、

低くさせたりなさいます。

8 主の手には、熟成した白ぶどう酒のグラスがあり、

このさばきの杯を、悪者たちは

最後の一滴まで飲みほさなければなりません。

9 一方、私は、神を永久にほめたたえます。

10 神は、「悪者の力は打ち砕こう。

しかし、正しい者の力は増し加えよう」と言われます。

—https://api-cdn.youversionapi.com/audio-bible-youversionapi/406/32k/PSA/75-f31ac1f495ad018182b54897c5d42aa0.mp3?version_id=83—

Categories
詩篇

詩篇 76

1 神の名声はユダとイスラエルに行き渡っています。

2 神はエルサレムのシオン山に住まいを定めて、

3 敵の武器を粉砕なさいます。

4 大昔からそびえ立つ山々も、

栄光をまとったあなたの足もとには及びません。

5 最強の敵でさえ征服されて死体を横たえ、

一人として手向かって来る者はありません。

6 あなたの叱責のひと声で、

敵の軍馬は騎手もろとも倒れました。

7 人々はあなたを非常に恐れ、

誰ひとり御怒りに耐えることはできません。

8 あなたが天から宣告を下されると、

地はおののき、口をつぐみます。

9 あなたは立ち上がって、悪事を働く者を罰し、

謙遜な人を弁護なさいます。

10 人間の無益な憤りは、あなたの飾りとなるだけで、

かえってご栄光を輝かせるのです。

11 神である主に立てた誓いは、すべて果たしなさい。

すべての人に、贈り物をささげさせなさい。

神を敬い、恐れるべきです。

12 主はこの世の君主のいのちを絶ち、

諸王に恐ろしいことを用意なさるのです。

—https://api-cdn.youversionapi.com/audio-bible-youversionapi/406/32k/PSA/76-40828dc0d09182f7df4d3f39ba4a4795.mp3?version_id=83—

Categories
詩篇

詩篇 77

1 私は声がかれ果てるまで主を呼び続けます。

どうか耳を傾けてください。

2 苦悶に沈みながら、あえぐように助けを求めています。

夜通し祈り、天に手を差し伸べて嘆願しています。

祈りが聞かれるまでは、

喜びなど私には関係がありません。

3 神のことを思い巡らしてはうめき、

気が遠くなるほど、

あなたの助けを待ちわびています。

4 神からの答えがあるまでは、眠ることもできません。

それどころか、悲しみのあまり、

もう祈りのことばさえ出てこないのです。

5 私は、とうに終わった

古き良き時代のことを思い起こします。

6 あのころは、夜になると

喜びの歌が自然に口から出てきました。

この、たましいのあまりにも大きな変わりようは、

どうしたことでしょう。

7 主は永久に私を吐き捨てて、

二度と好意を向けてくださらないのでしょうか。

8 主の恵みは永遠に過ぎ去り、

約束も果たされないのでしょうか。

9 受けるに値しない者に注いでくださった恵みを

忘れてしまわれたのでしょうか。

怒って戸を閉め、愛を隠してしまわれたのでしょうか。

10 「これが運命なのだ。神の祝福はのろいに変わった」

と、私は自分に言い聞かせました。

11 ずっと昔、主のなさった多くの奇跡を思い起こします。

12 あのころのすばらしい恵みが、

いつまでも頭から離れないのです。

どうして、忘れることができましょうか。

13 ああ神よ。あなたの道はきよい道です。

あなたのように力に満ちたお方は、ほかにありません。

14 あなたは奇跡を行う神で、

今でも恐るべき力を発揮なさいます。

15 かつて、あなたはその力強さで、

ヤコブとヨセフの子孫である私たちを

救い出してくださいました。

16 紅海は、あなたを見るなり縮み上がり、

海の底まで揺さぶられました。

17 雨が降り、いなずまが走り、雷がとどろき渡りました。

18 雷鳴とともにつむじ風が巻き起こり、

いなずまが世界を照らし出すと、

大地はわななき、揺れ動きました。

19 あなたの道は海の底に敷かれていました。

そんな所に道があろうとは、

誰ひとり知らなかったのです。

20 あなたはモーセとアロンを指導者とし、

あなたの民をその道づたいに、

羊の群れを牧するように導いたのでした。

—https://api-cdn.youversionapi.com/audio-bible-youversionapi/406/32k/PSA/77-7fef6de9dc9529b41788a742f45f1489.mp3?version_id=83—

Categories
詩篇

詩篇 78

1 民よ、私の教えをよく聞きなさい。

私のことばに耳を傾けなさい。

2-3 先祖代々語り伝えられてきた教訓を、

たとえを使って教えよう。

4 この真実の解き明かしを聞いたなら、

あなたがたもまた、

栄光に輝く主のわざを子どもたちに説明し、

そのめざましい奇跡を語り伝えてほしい。

5 主はおきてをまずイスラエルに授け、

私たちの先祖に、それを子孫にまでも伝えよと

お命じになりました。

6 こうして、神のおきては順々に、

子から孫へと伝えられていくのです。

7 こうすれば、すべての世代の人々が神のおきてを守り、

神に希望を見いだし、

その栄光に輝く奇跡を忘れることはありません。

8 そればかりか、先祖のように、

反抗的でかたくなな者や、

神に心を明け渡そうとしない者も出ないでしょう。

9 エフライムの人々は、

十分に武装していたにもかかわらず、

いざ戦いとなると敵に背を向けて逃げ出しました。

10 神のおきてを守らず、

神の命令に従うのを拒んだからです。

11-12 先祖たちが、エジプトであれほど助けていただき、

すばらしい奇跡を見せていただいたのに、

神を忘れてしまったのです。

13 神が目の前で海を二つに分け、

その間を通らせてくださったというのに。

しかも、水は両側にせき止められたまま、

そそり立っていたというのです。

14 神は、昼は雲で、夜は火の柱で

人々をお導きになりました。

15 荒野では、岩から水を吹き出させ、

十分に飲ませてくださいました。

16 岩からほとばしり出た水は、川のように流れました。

17 それでもなお、人々は神に背き続け、

罪を犯し続けました。

18 不平ばかりで、

神の下さる食べ物では満足できず、

19-20 神ご自身に文句を言ったのです。

「神よ、水を出されたくらいですから、

もう少しましな食べ物を

頂けないものでしょうか」と。

21 このことばに、

主はどれほどお怒りになったことでしょう。

怒りの炎がイスラエルに向かって燃え上がりました。

22 親身になって心を砕いてくださる神に、

信頼しなかったからです。

23 神は、天の窓を開き、

24 天上のパンとも言うべき

マナを降らせてくださったというのに。

25 御使いの食べ物を、

十分に食べさせていただいたというのに。

26 神は東風を起こし、

激しい力で南風を引き寄せられました。

27 そのため、空から鳥の大群が落ちて来て、

ちりのように厚く、

海辺の砂のようにびっしりと敷き詰められました。

28 こうして、テントのそばに落ちた小鳥は、

29 十分に人々の食欲を満たしたのです。

人々の欲しがるものを、

神はお与えになったのです。

30 しかし、肉がまだ口にある間に、

31 神の怒りは燃え上がり、

イスラエルの屈強の若者たちがなぎ倒されました。

32 それでもなお、人々は罪を犯し続け、

神の奇跡を信じようとはしませんでした。

33 そこで神は人々の寿命を短くし、

悲惨な生涯を用意されたのです。

34 神が彼らを滅ぼされると、

ついに、人々は熱心に神に立ち返りました。

35 神こそ自分たちの岩であり、

どんな神々にもまさるお方であることを

思い出したのです。

36 しかし、その従順も口先だけで、

心からのものではありませんでした。

37 本心は遠く離れていたので、

約束もすぐに破ってしまいました。

38 それでもなお、あわれみ深い神は、

そんな彼らの罪を赦し、

絶滅にまでは追い込まれませんでした。

幾度も、怒りを押しとどめられたのです。

39 人々が朽ちていく存在にすぎず、

風のように、あわただしく去っていく身であることを、

思いやられたからです。

40 荒野をさまよっていたころ、

人々は何度反抗して、神を悲しませたことでしょう。

41 彼らは何度も背いては、

神に滅ぼされそうになりました。

こうして、自らの手で、

神の祝福をとどめてしまったのです。

42 神の力も愛も忘れ、

どのようにして敵の手から

救い出していただいたかも忘れました。

43 また、ツォアンの野でエジプト人が神罰を受け、

恐ろしい病気に冒されたことも、

44 川の水が血に変わって飲めなくなったことも、

45 エジプト全土にあぶの群れが押し寄せ、

かえるが国中にあふれたことも忘れました。

46 神はエジプト人の作物を油虫に食べさせ、

その収穫をいなごの餌にされました。

47 また、彼らのぶどうといちじくを雹で全滅させました。

48 天からの雹で家畜を、

雷によって羊の群れを打ちました。

49 神は彼らに激しい怒りを燃やし、

災難をもたらす御使いの一軍を送り込まれました。

50 神の怒りは荒馬のように駆け巡ったので、

エジプト人は次々と疫病にかかって倒れました。

51 続いて神は、エジプトの全家族から、

一家の柱となるべき長男を殺しました。

52 しかし、ご自分の民を羊の群れのように導き出し、

荒野の道を無事に進ませてくださいました。

53 神が彼らを守られたので、

彼らは恐れを感じることもありませんでした。

結局、敵は海にのみ込まれて滅びました。

54 こうして彼らは、神が特別に備えてくださった、

なだらかな丘陵の続く、祝福の地の入口まで

連れて来られたのです。

55 神はこの地に住みついている民族を追い払い、

イスラエルの各部族に、

領地を分配してくださいました。

56 しかし、これほどの恵みを受けながらも、

彼らは神に逆らい、

神の教えを守ろうとしませんでした。

57 入ろうとしている約束の地からあとずさりして、

先祖同様に神を裏切り、先の曲がった矢のように、

神が意図なさった的からそれてしまったのです。

58 また、他の神々の像を作り、

異教の祭壇を築いては、神の怒りを買いました。

59 彼らのしわざをごらんになった神の怒りは激しく、

ご自分の民をさえ、退けるまでになりました。

60 そこで、地上の住まいであったシロの宮を見限り、

61 契約の箱が奪われるのも見過ごされました。

ご自分の栄光を敵の手にお渡しになったのです。

62 神の怒りの火は燃えさかり、

イスラエルの民は虫けらのように殺されました。

63 若い男は焼き殺され、若い女は、

婚姻の歌を歌う年齢に達しないうちに死に絶えました。

64 祭司は虐殺され、その未亡人は、

夫の死を嘆く間もなく亡くなりました。

65 その時、神は眠りから覚めた人のように、

また、ぶどう酒を飲んで景気づいた勇士のように

立ち上がられました。

66 敵はあわてふためいて逃げ、

ぬぐいがたい恥をかかされたのです。

67 神はヨセフの家系のエフライム族を見放し、

68 ユダ族を選んで、シオン山をいとおしまれました。

69 そこに、山のようにそびえ立つ

不動の神殿をお建てになりました。

70 そして、ダビデをしもべとして選び、

彼を羊飼いの仕事場から、

71-72 子羊を連れた雌羊の番をしていた場所から

召し出されました。

イスラエルの羊飼いとなったダビデは、

すぐれた手腕と真心をもって、

人々を導きました。

—https://api-cdn.youversionapi.com/audio-bible-youversionapi/406/32k/PSA/78-c1242dc3954e5330c62b73b57c19eedb.mp3?version_id=83—

Categories
詩篇

詩篇 79

1 ああ神よ。

あなたの地は、外国の軍隊の占領下にあります。

神殿は汚され、エルサレムは瓦礫の山となりました。

2 あなたの民の死体は野ざらしで、

鳥や獣のえじきとなっています。

3 敵がエルサレムの全住民を殺害したので、

その血は川となって流れました。

一人の生き残りもいないのですから、

いったいだれが死体を埋葬できるでしょう。

4 周囲の国々が私たちをあざけり、

侮辱の限りを尽くします。

5 ああ主よ、いつまでお怒りになるのですか。

あなたのねたみの炎は、私たちの望みを

すべて焼き尽くすまで燃えるのでしょうか。

6 その激しい怒りを、私たちにではなく、

神を信じない国々に注いでください。

祈りもせず、あなたの御名を呼び求めもしない国々に

注いでください。

7 その国々は、神の民イスラエルを滅ぼし、

一軒残らず荒らし回ったからです。

8 私たちの昔の罪を持ち出して、

有罪の宣告を下さないでください。

神のこの上ないあわれみによって、

ちりの中ではいつくばっている私たちを

立ち上がらせてください。

9 救いの神よ、あなたの御名があがめられるために、

私たちを助け、この罪を赦してください。

10 どうして、外国人が、

「おまえたちの神はどこにいるのだ」と

あざけるのを、放っておかれるのですか。

神の民を虐殺したことについて、

公の場で彼らに報復してください。

11 牢獄につながれている者と、

死刑を待つ者のうめきを聞いてください。

彼らを救い出し、神の力の偉大さを証明してください。

12 ああ主よ、あなたをののしった国々に、

七倍の報復を加えてください。

13 そうすれば、神の民である私たちは、

いつまでも感謝し、

のちのちまであなたの偉大さをほめたたえるでしょう。

—https://api-cdn.youversionapi.com/audio-bible-youversionapi/406/32k/PSA/79-7dd3ed8f63cea3ceeef814759595b464.mp3?version_id=83—