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出エジプト記

出エジプト記 39

祭司の装束を作る

1 次に、青、紫、緋色の撚り糸で、祭司用の式服を作りました。同じ生地で、アロンの聖なる装束も作りました。すべて、主がモーセに命じたとおりです。

2 エポデ(祭司が着用する、ひざ下までのそでなしの上着)も、同じ亜麻布と、金、青、紫、緋色の撚り糸で作りました。

3 ベツァルエルは金の板を薄く延ばし、細く切って金糸を作りました。それを青、紫、緋色の糸に撚り込み、布に織ると、実に精巧な美しい布ができ上がりました。

4-5 エポデには肩当てをつけ、両端を留めるようにしました。上に締める帯も織りました。生地はエポデと同じく、金、青、紫、緋色の細い撚り糸を織り込んだ亜麻布で、たいへん美しいものでした。主がモーセに指示したとおりです。

6-7 二個のしまめのうを金の台にはめ、エポデの肩当てに縫いつけましたが、石には印章を彫るようにして、イスラエルの全部族の名を彫りました。この石を見て、神がイスラエルの民を絶えず思い起こせるようにしたのです。すべて主がモーセに指示したとおりです。

8 胸当てもエポデと同じように、金、青、紫、緋色の撚り糸で織った上質の亜麻布で作りました。

9 これは一あたり(約二十二センチ)四方の布で、二つに折って袋状にしました。

10 そこには宝石を四列に並べました。最初の列はルビー、トパーズ、エメラルド。

11 二列目はトルコ玉、サファイヤ、ダイヤモンド。

12 三列目はヒヤシンス石、めのう、紫水晶。

13 四列目は緑柱石、しまめのう、碧玉。これらはみな金の台にはめました。

14 石には、イスラエルの十二部族の名を、印章と同じように彫りつけました。

15-18 胸当てをエポデに結びつけるために、エポデの肩当てに金の環をつけました。この環と、胸当ての上部の金の留め金とを金の鎖でつなぐのです。

19 ほかに、胸当ての下のへり、ちょうどエポデと接するところの内側にも、金の環を二個つけました。

20 別の金の環を、エポデの肩当ての下部につけました。エポデの上から、美しく織った帯を締めるあたりです。

21 胸当ての環とエポデの環とを青いひもでしばり、胸当てを、帯の上にしっかり結びつけました。すべて主の命じたとおりです。

22 エポデの下に着る服は青糸で織りました。

23 真ん中に、ちょうどよろいの首の部分のように頭を通す穴を開け、ほつれないようにかがりました。

24 長服のすそには、青と紫と緋色の撚り糸で作ったざくろをつけました。

25-26 ざくろとざくろの間には、純金の鈴もつけました。服のすそに鈴とざくろが交互に並ぶわけです。この長服は、アロンが祭司の務めをするときに着ます。主がモーセにそう命じたのです。

27 細い撚り糸で織った亜麻布で、アロンと息子たちのために上着を作りました。

28-29 美しいターバン、帽子、下着もみな同じ布で作り、帯には青、紫、緋色の糸で美しい刺しゅうをしました。主がモーセに命じたとおりです。

30 最後に、ターバンの正面につける聖なるプレートを純金で作りました。その上には、「神のために特別に選ばれた者」ということばを彫り、

31 青いひもでターバンに結びつけました。これも主が教えたとおりです。

32 こうしてついに、主がモーセに指示したいっさいの作業が終わりました。

33-40 そこで担当者は、でき上がった幕屋と付属品を全部、モーセのもとに運んで来ました。調度品、留め金、わく組みの板、横木、柱、土台、屋根と側面用の赤く染めた雄羊のなめし皮、特別になめしたじゅごんの皮、仕切り用の垂れ幕、十戒を納めた契約の箱、かつぎ棒、「恵みの座」、供えのパンのテーブルと付属品、供えのパン、純金の燭台とともしび皿、付属品、油、金の香の祭壇、注ぎの油、香りの高い香、天幕の入口用の垂れ幕、青銅の祭壇、青銅の格子、かつぎ棒と付属品、洗い鉢とその台、庭を仕切る引き幕とそれを支える柱、柱の土台と庭の入口に下げる幕、ひも類と釘、幕屋で使うあらゆる用具類です。

41 そのほか、美しく仕立てた祭司用の式服も、モーセに点検してもらいました。つまり大祭司アロンの聖なる装束と、彼の息子たちが公式に着る衣装などです。

42 このようにしてイスラエルの民は、主がモーセに指示したことを全部、そのとおりに行いました。

43 モーセはでき上がったものを見て、すべての仕事が主の指示どおりにされていたので、彼らを祝福しました。

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出エジプト記

出エジプト記 40

幕屋の完成

1 主はモーセに告げました。

2 「第一の月の一日(ユダヤ暦による。太陽暦では三月中旬)に、神の幕屋を組み立てなさい。

3 そこに、十戒を納めた契約の箱を安置しなさい。至聖所に箱を置き、その前には仕切りの垂れ幕をしつらえる。

4 次に、供えのパンのテーブルを運び入れ、その上に用具類を並べる。燭台を持って来て、ともしび皿を載せる。

5 箱の前には金の香の祭壇を置き、天幕の入口に幕を垂らす。

6 入口の前に、焼き尽くすいけにえ用の祭壇を置く。

7 天幕と祭壇との間に洗い鉢を置き、水を満たす。

8 それがすんだら天幕の回りに庭を設け、庭の入口には幕をかけなさい。

9 組み立てが終わったら、きよめのための注ぎの油を幕屋とその中にある物全部に注ぎなさい。いろいろな用具類、すべての調度品にも注いで、それらをきよめる。

10 焼き尽くすいけにえ用の祭壇とその用具類も同じようにする。これで、祭壇は最も神聖なものとなる。

11 洗い鉢とその台も同様である。

12 次に、アロンと息子たちを幕屋の入口に連れて来て沐浴させ、

13 アロンに聖なる装束を着せて油を注ぎなさい。祭司としてわたしに仕えることができるように、彼をきよめなさい。

14 次に、彼の息子たちを連れて来て祭司の式服を着せ、

15 父親と同じように彼らにも油を注いで祭司とする。その『油注ぎ』は何代にもわたり、永遠に続く。息子たちも、そのまた息子たちも、永遠にわたしの祭司となるからだ。」

16 そこでモーセは、主に命じられたことをすべて実行に移しました。

17 二年目の第一の月の一日に、幕屋が組み立てられました。

18 モーセはまず、わく組みの板を土台にはめ込み、横木をつけました。

19 それから、屋根の覆いをかけ、さらに幕を重ねました。すべて主に命じられたとおりです。

20 契約の箱の中に十戒を刻んだ二枚の石板を入れ、環にかつぎ棒を通しました。箱の上には、『恵みの座』と呼ばれる金のふたを載せました。

21 それから箱を幕屋に入れ、仕切りの垂れ幕をかけました。すべて主に命じられたとおりです。

22 次に、供えのパンのテーブルを垂れ幕の外の北側に置き、

23 供えのパンを主に供えました。これも、すべて主に命じられたとおりです。

24 天幕の南側、テーブルの反対側に燭台を置きました。

25 次に、指示されたとおり、主の前にともしび皿を整えました。

26 それから、垂れ幕のすぐ前に金の香の祭壇を置き、

27 香りの高い香料で作った香をたきました。すべて主に命じられたとおりです。

28 天幕の入口には垂れ幕を取りつけました。

29 そして、外に出た所に焼き尽くすいけにえ用の祭壇を置き、その上でいけにえと穀物のささげ物を供えました。すべて主に命じられたとおりです。

30 次は洗い鉢です。幕屋と祭壇の間に置き、水を満たしました。祭司たちがその水で手足を洗えるようにしたのです。

31 モーセとアロンとアロンの息子たちは、そこで手足を洗いました。

32 天幕に入るために祭壇のところを通って行くときは、いつもそこで立ち止まり、手足を洗うのです。すべて主に命じられたとおりです。

33 それから、幕屋と祭壇を囲む庭を造りました。庭の入口にも幕を垂らしました。こうして、ついにモーセはいっさいの仕事を終わったのです。

34 すると、雲が幕屋にかかり、神の栄光が輝きわたりました。

35 あまりの神々しさに、モーセは中に入れませんでした。

36 雲が幕屋から離れて動き出した時には、イスラエル人はいつもそのあとに従って旅をしました。

37 雲が動くのをやめると一行もそこに止まり、雲が動き出すまでじっと待ちました。

38 昼間は雲が幕屋にかかり、夜は雲の中に赤々と火が輝き、人々はみなその有様を見ました。この光景は旅の間ずっと絶えることがありませんでした。

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レビ記

レビ記 の紹介

の紹介

イスラエルには、祭司の働きをするレビ族がいました。本書は、彼らのためのハンドブックとして書かれたものです。ここには、イスラエル人の生活を律する規則、いけにえや礼拝に関する具体的な諸規則などが定められています。主要ないけにえのささげ方とともに、いけにえの儀式および主な祭りや祝日についても記されています。

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レビ記

レビ記 1

焼き尽くすいけにえ

1 さて主は、幕屋(主がイスラエル人と会う天幕、聖所)からモーセに語りました。

2-3 「イスラエルの民に次のような指示を与えなさい。主にいけにえをささげるときは、自分の群れの牛か羊を使いなさい。雄牛を焼き尽くすいけにえとしてささげるときは、体に傷のないものでなければならない。まず、いけにえ用の雄牛を幕屋の入口へ引いて来る。そこで、祭司がそのささげ物を受け取る。

4 いけにえをささげる人は、その雄牛の頭に手を置く。そうすることで、身代わりのいけにえと認められる。本人が自分の罪の刑罰として死ぬ代わりにその動物が死ぬことを、わたしは認めよう。

5 わたしの前で、自ら手を下していけにえを殺しなさい。祭司であるアロンの子たちが、その雄牛の血をわたしにささげる。幕屋の入口で、祭壇の回りに血を振りかけるのだ。

6-7 続いて、皮をはいで四肢に分け、祭司が祭壇に火を置き、たきぎを並べ、

8 ばらした部分と頭と脂肪を載せる。

9 そのとき、内臓と足は、いけにえをささげる本人がきれいに洗う。祭司はそれをみな祭壇の上で焼く。これが、主に受け入れられる、焼き尽くすいけにえである。

10 焼き尽くすいけにえにする動物が、羊かやぎの場合は、傷のない雄でなければならない。

11 いけにえをささげる人は、祭壇の北側で、わたしの前でそれを殺す。祭司であるアロンの子らが、その血を祭壇の回りに振りかける。

12 その人は死体を四肢に分け、祭司はそれを頭や脂肪といっしょに祭壇のたきぎに載せる。

13 その前に、内臓と足は、いけにえをささげる人自身が水で洗う。祭司は主へのささげ物として、その動物をみな祭壇で焼く。焼き尽くすいけにえをわたしは喜ぶ。

14 鳥を使う場合は、山鳩か家鳩のひなのどちらかにしなさい。

15-17 祭司はそれを祭壇へ持って行き、首をひねって殺し、血は祭壇の横に絞り出す。餌袋(胃袋)と羽毛は祭壇の東側の灰捨て場に捨てる。このあと翼をつかんで引き裂くが、ばらばらにしてはならない。それを祭壇で焼く。わたしはこのいけにえを喜ぶ。

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レビ記

レビ記 2

穀物の供え物

1 穀物の供え物をするときは、上等の小麦粉にオリーブ油を注ぎ、香料を加えなさい。

2 そのうちの一つかみを、祭司のところへ持って行き、焼いてもらう。わたしはその香りを喜ぶ。

3 残った粉は、アロンとその子らの食物となるが、それも神聖な焼き尽くすいけにえとみなされる。

4 かまどで焼いたパンをささげるときは、細かくひいた粉にオリーブ油を混ぜて焼きなさい。パン種(イースト菌)を入れてはならない。オリーブ油を塗った、パン種の入らない薄焼きパンも、ささげ物に使える。

5 菓子用の鉄板で焼いたものをささげるときは、細かくひいた粉をオリーブ油でこねて作りなさい。パン種を入れてはならない。

6 でき上がったものを細かくちぎって油をかける。これが穀物の供え物の形式である。

7 なべで作る場合も、細かくひいた粉をオリーブ油でこねて作る。

8 こうして用意ができたら、祭司のところへ持って行き、祭壇でささげてもらう。

9 祭司が焼くのはその一部だけだが、わたしは全部をささげ物と認める。

10 残りは祭司が取ってかまわない。それは全部、主への神聖なささげ物とみなされる。

11 粉で作るささげ物は、パン種を使ってはならない。主へのささげ物にはパン種やみつの使用は許されない。

12 粉で作るささげ物は最初の収穫を感謝する場合に認められ、焼き尽くすいけにえとしては使ってはならない。

13 ささげ物はすべて塩で味をつける。塩〔契約が真実であることを象徴的に表す〕は神の契約を思い出させるものだからである。

14 最初の収穫をささげるときは、初穂を砕くか焼くかしてささげなさい。

15 それにオリーブ油と香料を加えなさい。これが穀物の供え物である。

16 祭司は主の前で、オリーブ油と穀物を混ぜたささげ物を一つかみと、香料の全部をささげ物として焼く。

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レビ記

レビ記 3

和解のいけにえ

1 和解(主への感謝)のいけにえの場合は、雄牛でも雌牛でも、どこにも傷のないものをささげなければならない。

2 いけにえをささげる人は、幕屋の入口でその牛の頭に手を置き、ほふる。祭司がその血を祭壇の回りに振りかける。

3-5 次に内臓を覆う脂肪、二つの腎臓とその上を覆う腰の脂肪、胆のうを主の前で焼く。わたしはそのいけにえを喜ぶ。

6 和解のいけにえに羊かやぎを使うときは、傷のないものであれば、雄でも雌でもかまわない。

7-8 羊の場合は、天幕の入口でその頭に手を置き、殺す。祭司は血を祭壇の回りに振りかけ、

9-11 背骨に沿って取り除いた脂肪、内臓を覆う脂肪、二つの腎臓とその上を覆う腰の脂肪、胆のうを、火によるいけにえとしてささげなさい。

12 そのささげ物がやぎの場合、

13 幕屋の入口でその頭に手を置き、ほふる。祭司は血を祭壇の回りに振りかけ、

14-16 火によるいけにえとして、内臓を覆う脂肪、二つの腎臓とその上を覆う腰の脂肪、胆のうを祭壇にささげなさい。このいけにえをわたしは喜ぶ。脂肪は全部、主のものだから、

17 あなたがたは脂肪も血も食べてはならない。これはイスラエルの永遠のおきてである。」

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レビ記

レビ記 4

罪の赦しのためのいけにえ

1 主はさらに、次のような指示をモーセに与えました。

2 「人々に言いなさい。過ってわたしの戒めを破った場合の規定はこうである。

3 大祭司が過って罪を犯し、人々に悪影響を及ぼした場合、罪の赦しのためのいけにえとして傷のない若い雄牛をささげなければならない。

4 幕屋の入口に引いて来てその雄牛の頭に手を置き、主の前でほふる。

5 大祭司は血を持って幕屋に入り、

6 指を浸し、奥の至聖所へ通じる道をふさぐ垂れ幕の前に、七回振りかける。

7 次に、幕屋の中の主の前にある香の祭壇の角に血を塗る。残った血は、幕屋の入口にある焼き尽くすいけにえ用の祭壇の土台に注ぎかける。

8-10 内臓を覆う脂肪、二つの腎臓とその上を覆う腰の脂肪、胆のうを祭壇で焼く。主への和解のいけにえとしてささげる雄牛や雌牛の場合と同じである。

11-12 皮、肉、頭、足、内臓、腸など残りの部分は、野営地の外のきよい場所である祭壇の灰捨て場で焼く。

13 イスラエルの民全体が過って罪を犯し、してはならないことをした場合は、全国民が有罪となる。

14 罪に気づきしだい、罪の赦しのためのいけにえとして、若い雄牛を天幕の入口に引いて来なさい。

15 指導者たちが代表して、主の前でその雄牛の頭に手を置いてほふる。

16 大祭司は血を幕屋の中へ持って行き、

17 指を浸し、主の前で垂れ幕の前に七回振りかける。

18 次に、天幕の中にある香の祭壇の角に血を塗る。残りの血は、天幕の入口にある焼き尽くすいけにえ用の祭壇の土台に注ぎかける。

19 いけにえの脂肪はすべて取り除き、祭壇で焼く。

20 罪の赦しのためのいけにえの雄牛のときと同じようにする。こうして、祭司は民全体の罪を償う。これで初めて、全国民が赦される。

21 最後に祭司は、いけにえの死体を野営地の外へ運び出し、個人の罪のためのいけにえと同じように焼く。

22 指導者のだれかが過って罪を犯し、主の戒めに背いた場合は、

23 罪に気づきしだい、傷のない雄やぎをいけにえとして引いて来なさい。

24 焼き尽くすいけにえをささげる場所で、その頭に手を置いてほふり、主にささげる。これは指導者の罪の赦しのためのいけにえである。

25 祭司はそのいけにえの血を祭壇の角に指で塗り、残りは祭壇の土台に注ぎかける。

26 和解のいけにえと同じように、脂肪はすべて祭壇で焼く。こうして、祭司は指導者の罪を償い、彼は赦される。

27 一般のイスラエル人が、過って罪を犯したとき、

28 または自らそれに気づいたなら、罪の償いとして傷のない雌やぎを引いて来なさい。

29 焼き尽くすいけにえをほふる場所で、いけにえの頭に手を置いてほふる。

30 祭司は指に血をつけ、焼き尽くすいけにえ用の祭壇の角に塗る。残りの血は祭壇の土台に注ぎかける。

31 和解のいけにえの場合と同じように、脂肪はすべて取り除き、祭司が祭壇で焼く。わたしはそれを受け入れる。こうして、祭司が罪の償いをするとき、罪を犯した者は赦される。

32 罪の赦しのためのいけにえに子羊を引いて来るときは、傷のない雌でなければならない。

33 焼き尽くすいけにえを殺す場所に連れて来て、その頭に手を置き、罪の赦しのためのいけにえとして殺す。

34 祭司は指に血をつけ、祭壇の角に塗り、残りの血は土台に注ぎかける。

35 脂肪は和解のいけにえの羊と同じようにする。火で焼いて主にささげる他のいけにえと同じように、祭壇で焼く。こうして祭司が償いをし、罪は赦される。

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レビ記

レビ記 5

1 ある犯罪について何かの事実を知っていながら、証言を拒否すれば、その人は罪に定められる。

2 野生でも家畜でも、食用にすることを禁じられている動物や昆虫の死体など、礼拝規則で汚れているとみなされるものにさわったら、気づかずにした場合でもその人は汚れ、責めを負う。

3 何であれ人体から生じる汚れにさわったら、たとえその時は気づかなくても、あとで気づいたときに責めを負う。

4 良いことでも悪いことでも、軽々しく誓いを立て、あとで愚かなことをしたと気づいたときには、責めを負う。

5 以上のどの場合も、罪を告白し、

6 償いとして、雌の羊かやぎを罪の赦しのためのいけにえとしてささげなさい。祭司はその人の罪の償いをしなさい。

7 貧しくて羊をささげる余裕がない場合は、山鳩か家鳩のひなを二羽ささげなさい。一羽を罪の赦しのためのいけにえに、もう一羽を焼き尽くすいけにえとする。

8 祭司は、初めに手渡されたほうを、罪の赦しのためのいけにえとし、その首をひねって殺す。ただし、切り落としてはならない。

9 次に、その血を祭壇の側面に振りかけ、残りは土台に絞り出す。これが罪の赦しのためのいけにえである。

10 祭司はもう一羽も、定められたとおりに、焼き尽くすいけにえとしなさい。こうして、祭司はその人が犯した罪の償いをし、その者は赦される。

11 もしその人が貧しくて、山鳩や家鳩のひなさえささげられないときは、細かくひいた小麦粉二・三リットルを持って来なさい。オリーブ油を混ぜたり、香料をかけたりしてはならない。罪の赦しのためのいけにえだからである。

12 それを祭司のところへ持って行き、そのうちの一つかみを祭壇で焼いてもらう。火で焼く他のささげ物の場合と同じである。これが、罪の赦しのためのいけにえとなる。

13 こうして、祭司はその人が犯した罪の償いをし、その者は赦される。残りの粉は穀物のささげ物と同じように、祭司のものとなる。」

罪過を償ういけにえ

14 さらに、主はモーセに告げて言いました。

15 「不実なことを行い、過って神聖なものを汚したときは、その罪を償うのに見合ういけにえとして、傷のない雄羊を一頭ささげなさい。

16 そのほかに、自分が汚した神聖なものや、ささげるのを怠った十分の一のささげ物の償いをしなければならない。自分が与えた損害額に二割を加えた額を、祭司に納める。祭司は罪を償ういけにえの雄羊で償いをし、その者は赦される。

17-18 主がしてはならないと定めたおきてのどれかに違反すれば、たとえ気づかずにしたことでも罪に定められる。そのときは、犯した罪に見合ういけにえをささげなければならない。これは自分の罪過を償ういけにえで、傷のない雄羊を一頭ささげる。祭司は雄羊一頭でその者の罪過の償いをする。過って犯した過失、知らずに犯した過失は、これで赦される。

19 罪を犯し、主の前に責めを負った者は、このようにして罪過を償ういけにえをささげなければならない。」

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レビ記

レビ記 6

1 続いて主はモーセに命じました。

2-3 「借り物や預かり物、担保の品などを返さなかったり、盗んだり、脅し取ったり、落とし物を見つけながらも取った覚えはないと偽るなどして罪を犯した場合は、

4-5 その事実がはっきりした日に、取ったものを相手に返し、それに加えて二割の罰金を支払いなさい。また、幕屋に罪を償ういけにえを引いて来なさい。

6 その罪に見合ういけにえは、傷のない雄羊一頭である。それを祭司のところへ引いて来る。

7 祭司は主の前で罪の償いをし、その者は赦される。」

ささげ物の施行細則

8 主はモーセに命じました。

9 「アロンとその子らに、焼き尽くすいけにえについての決まりを示しなさい。焼き尽くすいけにえは、祭壇の上で一晩中、焼き続ける。

10 翌朝、祭司は亜麻布の下着と上着をつけ、その灰をすっかり集め、祭壇のそばに置く。

11 このあと着替えをし、灰を野営地の外のきよい場所に運ぶ。

12 祭壇の火はいつも燃やし続け、消してはならない。祭司は毎朝たきぎをくべて、毎日ささげる焼き尽くすいけにえを供え、和解のいけにえの脂肪を焼く。

13 祭壇の火は絶やしてはならない。

14 穀物の供え物の決まりは次のとおりである。アロンの子らは、祭壇の前に立ち、供え物を主の前にささげる。

15 なだめの香りとして、オリーブ油のかかった細かくひいた粉一つかみを、香料全部とともに祭壇で焼きなさい。わたしは喜んでそれを受けよう。

16 残りはアロンとその子らの食物となる。幕屋の庭で、パン種を入れずに焼いたパンにして食べなさい。

17 念を押すが、焼くときは絶対にパン種を入れてはならない。火で焼くささげ物のうち、この分は祭司に与える。罪の赦しのためのいけにえや、罪過を償ういけにえの場合と同じく、ささげられた全部がきよいとされる。

18 アロンの家系で祭司を務める者は、子々孫々に至るまで、これを食べることができる。火で焼く主へのささげ物は、祭司だけが食べられる。」

19-20 主はモーセに命じました。「アロンとその子らが油を注がれ、祭司の務めに就く日には、日々の穀物の供え物をささげなさい。細かくひいた上等の小麦粉二・三リットルを、朝と夕方に半分ずつ、

21 オリーブ油でこね、鉄板で焼いてささげる。わたしはそれを受け入れる。

22-23 祭司の子らは父の跡を継ぐ場合、油を注がれる任命式の日にこれと同じささげ物をする。これは永遠に変わらない定めである。このささげ物は全部を主の前で焼く。ほんの一口でも食べてはならない。」

24 主はモーセに告げました。

25 「次は、罪の赦しのためのいけにえについて、祭司が知っていなければならない決まりである。このいけにえは最もきよいものだから、焼き尽くすいけにえをほふる場所、主の前でほふる。

26 いけにえの儀式を行う祭司は、幕屋の庭でそれを食べる。

27 特別に選ばれ、きよくされた者、祭司だけしかその肉にさわれない。そのとき衣服に血がかかったなら聖所内で洗いきよめる。

28 煮沸するのに使った容器は、土の器なら壊し、青銅製ならきれいに磨き上げ、よくすすぐ。

29 祭司はみな、このささげ物を食べることができるが、それ以外の者は絶対に食べてはいけない。最も聖なるものだからだ。

30 しかし、聖所での罪の償いのためにささげるいけにえで、その血を幕屋の中に持って行くいけにえは、祭司といえども食べてはならない。それは、主の前で完全に焼きなさい。

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レビ記

レビ記 7

1 罪過を償う最もきよいいけにえについての決まりは、次のとおりである。

2 いけにえの動物は、焼き尽くすいけにえと同じ場所でほふり、血は祭壇の回りに振りかける。

3 祭司は脂肪を全部、祭壇にささげる。背骨に沿ってついている脂肪、内臓を覆う脂肪、

4 二つの腎臓、腰のあたりの脂肪、胆のうなどをより分けて、いけにえとする。

5 それを、罪を償ういけにえとして祭壇で焼く。

6 祭司はみな、その肉を食べることができるが、それを神聖な場所で食べなければならない。最も聖なるいけにえだからだ。

7 罪の赦しのためのいけにえ、罪過を償ういけにえ、どちらの場合も、動物の死体は儀式を行う祭司の食物となる。

8 焼き尽くすいけにえの場合は皮が与えられる。

9 主への穀物の供え物をささげる祭司は、儀式に使った残りを全部与えられる。この規定は、供え物をかまどや鉄板で焼く場合も、なべで料理する場合も変わりはない。

10 ほかの穀物の供え物も、油を混ぜたものでも乾いたものでもすべて、アロンの子である祭司のものとなる。

11 次は、和解のいけにえとしてささげるいけにえについての決まりである。

12 それが感謝のささげ物の場合、いけにえのほかにパン種を入れていないドーナツ型のパン、オリーブ油を塗った薄焼きのパン、小麦粉をオリーブ油でこねて作ったパン、

13 さらに、パン種を入れたドーナツ型のパンを添える。

14 このうち一部を、儀式どおり祭壇の前で揺り動かしてささげる。それは、いけにえの血を注ぎかける祭司のものとなる。

15 感謝を表す和解のいけにえとして主にささげた動物の肉は、その日のうちに食べなさい。翌日まで残しておいてはならない。

16 感謝のいけにえでなく、誓願や任意のささげ物の場合は、その日に食べきれなければ、翌日まで残しておいてかまわない。

17-18 ただし、三日目まで残った分は焼き捨てなさい。三日目に食べるようなことがあれば、わたしはそのいけにえを受け入れない。いけにえとしての価値がなくなるからである。せっかくのいけにえも無効となり、肉を食べた祭司は罪を犯したことになる。それは主にとって汚れたものだからだ。食べた者は罪の償いをしなければならない。

19 礼拝規定で汚れているとみなされるものに触れた肉は、食べてはならない。焼き捨てなければならない。食用にする肉は、礼拝規定できよいとみなされる者だけが食べられる。

20 人が汚れている身でありながら和解のいけにえを食べるなら、もはやイスラエル国民ではない。神聖なものを汚したからだ。

21 だれでも、人であれ動物であれ、礼拝規定で汚れているとみなされるものに触れながら、和解のいけにえを食べるなら、イスラエル国民とはみなされない。神聖なものを汚したからだ。」

22 さらに主はモーセに命じました。

23 「イスラエル人は牛、羊、やぎの脂肪を食べてはならない。

24 死んだり野獣に裂き殺されたりした動物の脂肪は、何に使ってもかまわないが、食べることはできない。

25 火で焼くささげ物の脂肪を食べる者は、イスラエル国民とはみなされない。

26-27 どこであろうと、鳥や動物の血を食べてはならない。食べればイスラエル国民とはみなされない。」

28 神はモーセに告げました。

29 「人々に命じなさい。主への和解のいけにえは、本人の手でささげなければならない。

30 脂肪と胸の部分を持って来て祭壇の前で揺り動かし、主にささげるのだ。

31 脂肪は祭司が祭壇で焼き、胸肉はアロンとその子らのものになる。

32-33 右のもも肉は、いけにえの儀式を行う祭司がもらう。

34 胸とももは、国民から祭司へ納める物と決めたからである。祭司はいつも、いけにえのこの部分をもらう。

35 火で焼くいけにえのこの部分は、報酬として、主に仕える祭司、アロンとその子らのものとなる。

36 このことは、わたしが彼らに油を注いで祭司に任命する日から、必ず守らなければならない。子々孫々に至るまで変わらない彼らの権利である。」

37 以上が、焼き尽くすいけにえ、穀物の供え物、罪の赦しのためのいけにえ、罪過を償ういけにえ、祭司の任職式のいけにえ、和解のいけにえについての決まりです。

38 これが、シナイの荒野で主がモーセに教えた、いけにえのささげ方です。

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