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創世記

創世記 10

セム、ハム、ヤペテの子孫

1 ノアの三人の息子セム、ハム、ヤペテの家系は次のとおりです。以下は、洪水のあと三人に生まれた子どもたちです。

2 ヤペテの子孫はゴメル、マゴグ、マダイ、ヤワン、トバル、メシェク、ティラス。

3 ゴメルの子孫はアシュケナズ、リファテ、トガルマ。

4 ヤワンの子孫はエリシャ、タルシシュ、キティム、ドダニム。

5 この人たちの子孫は各地に散らばり、海に沿ってそれぞれの言語を持つ国々をつくりました。

6 ハムの子孫はクシュ、ミツライム、プテ、カナン。

7 クシュの子孫はセバ、ハビラ、サブタ、ラマ、サブテカ。

ラマの子孫はシェバ、デダン。

8 クシュの子孫の一人に、ニムロデという人がいました。地上で最初の王になった人です。

9 彼は神に祝福された力ある狩猟家で、その名が知れ渡っていました。「神に祝福された力ある狩猟家ニムロデのような人」という称賛のことばもあったほどです。

10 彼は帝国をシヌアルの地に建て、バベル、エレク、アカデ、カルネなどを中心に栄えました。

11-12 領土はやがてアッシリヤまで広がりました。ニネベ、レホボテ・イル、ケラフ、ニネベとケラフの間にあるレセンなどは、みな彼が建てた大きな町です。特にレセンは、王国の中でも重要な町でした。

13-14 ミツライムは、次の地域に住みついた人たちの先祖となりました。ルデ、アナミム、レハビム、ナフトヒム、パテロス、ペリシテ人が出たカスルヒム、カフトル。

15-19 カナンの長男はシドンで、ヘテも彼の子です。カナンの子孫から次の氏族が分かれ出ました。エブス人、エモリ人、ギルガシ人、ヒビ人、アルキ人、シニ人、アルワデ人、ツェマリ人、ハマテ人。カナンの子孫はやがて、シドンからガザ地区のゲラルに至る一帯に進出し、さらにソドム、ゴモラ、アデマ、ツェボイム、そしてレシャの近くまで広がりました。

20 以上がハムの子孫で、たくさんの国や地方に散らばり、多くの国語を話すようになりました。

21 ヤペテの兄セムはエベルのすべての子孫の父祖となりました。

22 セムの子孫は次のとおりです。エラム、アシュル、アルパクシャデ、ルデ、アラム。

23 アラムの子孫はウツ、フル、ゲテル、マシュ。

24 アルパクシャデの息子はシェラフで、シェラフの息子がエベルです。

25 エベルには二人の息子が生まれました。ペレグ〔「分裂」の意〕とヨクタンです。ペレグという名の由来は、彼の時代に世界が分裂し、人々が散らされたからです。

26-30 ヨクタンの子孫はアルモダデ、シェレフ、ハツァルマベテ、エラフ、ハドラム、ウザル、ディクラ、オバル、アビマエル、シェバ、オフィル、ハビラ、ヨバブ。ヨクタンの子孫はみな、メシャからセファルに至る東部の丘陵地帯に住みつきました。

31 以上がセムの子孫です。それぞれを政治区分、国語、地理的な位置などによって分けると、このようになります。

32 これらの人々はみなノアの子孫の家系で、洪水のあと何世代にもわたって、彼らからいろいろな国が興ってきたのです。

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創世記

創世記 11

バベルの塔

1 初めのころ、人類はみな同じことばを話していました。

2 しだいに人口が増えると、人々は東の方に移って行きました。こうしてシヌアル(バビロン)の地に平原を見つけ、大ぜいの人がそこに住みついたのです。

3-4 やがて大都市を建設しようという話が持ち上がりました。永久に残る記念碑として、天にも届くような塔を造り、自分たちの力を見せつけようというのです。「こうやって一致団結すれば、あちこちに散らされる心配もなくなるだろう。」そう豪語すると、人々はよく焼いた固いれんがをうず高く積み上げ、アスファルトで固めました。

5 神は降りて来て、人間たちが造っている町と塔をごらんになりました。

6 「なんということだ。同じことばを使い、一致して事に当たると、人間はこれだけのことをやすやすとやり遂げてしまう。この分だと、これからもどんなことを始めるか、わかったものではない。思ったことを何でもやってのけるに違いない。

7 地上へ降りて行って、彼らがそれぞれ違ったことばを話すようにしてしまおう。そうすれば、互いの意思が通じなくなるだろう。」

8 こうして、神は人間を世界の各地に散らしたので、都市建設はもうできなくなりました。

9 この都の名がバベル〔「混乱」の意〕と呼ばれたのは、このためです。つまり、神がたくさんの国語を与えて人間を混乱させ、各地に散らしたのが、この地だったからです。

セムの子孫

10-11 さて、セムの家系は次のとおりです。洪水の二年後、セムが百歳の時に、息子アルパクシャデが生まれました。セムはそのあとも五百年生き、多くの息子、娘に恵まれました。

12-13 アルパクシャデは三十五歳の時、息子シェラフをもうけ、そのあと四百三年生き、ほかにも息子と娘が大ぜい生まれました。

14-15 シェラフは息子のエベルが生まれた時、三十歳でした。そのあと四百三年生き、多くの息子、娘に恵まれました。

16-17 エベルは息子のペレグが生まれた時、三十四歳で、そのあと四百三十年生き、息子、娘が大ぜい生まれました。

18-19 ペレグは息子のレウが生まれた時、三十歳で、さらに二百九年生き、息子、娘が大ぜい生まれました。

20-21 レウはセルグが生まれた時、三十二歳で、その後も多くの息子、娘に恵まれて二百七年生き長らえました。

22-23 セルグは息子のナホルが生まれた時、三十歳で、その後も多くの息子、娘に恵まれて、二百年生き長らえました。

24-25 ナホルは息子テラが生まれた時、二十九歳で、その後も百十九年生き、多くの息子、娘に恵まれました。

26 テラが七十歳の時には、息子が三人いました。アブラム、ナホル、ハランです。

テラの家族

27 ハランにはロトという息子が生まれました。

28 しかし、ハランは若くして生まれ故郷のカルデヤのウルで死に、あとには父のテラが残されました。

29 一方、アブラムは腹違いの妹サライと結婚し、ナホルも、ハランが死んで孤児となった姪のミルカを妻にしました。ミルカにはイスカという兄弟がいましたが、二人ともハランの子です。

30 サライは子どもができない体でした。

31 テラは、息子のアブラムと嫁のサライ、ハランの息子で孫に当たるロトを連れてカルデヤのウルを出発し、カナンの地へ向かいました。しかし途中、ハランの町に立ち寄ったまま、そこに住みつき、

32 二百五歳の時、ハランで死にました。

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創世記

創世記 12

アブラムの召命

1 父テラが死んだ時、主はアブラムに命じました。「あなたは、ここを発ちなさい。あなたの親族も住み慣れた地も捨てて出かけるのです。行く先はわたしが教えるから、ただ示されたとおりに進みなさい。

2 そうすれば、あなたを偉大な国民の父にしよう。あなたを祝福し、その名を広めて、だれ一人知らぬ者がないようにしよう。あなたによって、ほかの多くの者も祝福されます。

3 わたしは、あなたを祝福する者を祝福し、あなたをのろう者をのろう。アブラムによって、全世界が祝福されるのです。」

4 アブラムは主のことばに従って出発しました。ロトも彼といっしょです。その時、アブラムは七十五歳でした。

5 彼は妻のサライと甥のロトのほか、ハランで得た家畜や奴隷などを連れて旅をし、カナンに着きました。

6 そのまま旅を続け、シェケムの近くまで来ると、モレの樫の木のそばで野営することにしました。当時、この地方にはカナン人が住んでいました。

7 その時、主がアブラムに現れ、「この地をあなたの子孫に与えよう」と約束されました。アブラムは喜んで、主とお会いした記念に、そこに祭壇を築きました。

8 彼はそれからさらに南へ向かい、西のベテルと東のアイにはさまれた丘陵地帯に来ました。アブラムは野営をし、主のために祭壇を築いて祈りました。

9 そのあとはまた、時々休みながらゆっくりと南のネゲブへ向けて旅を続けました。

エジプト滞在

10 ちょうどそのころ、この地方一帯がひどいききんに見舞われたので、何とかしなければならなくなったアブラムは、ひとまずエジプトに避難することにしました。

11-13 エジプトの国境に近づくと、彼は妻のサライに、人に聞かれたら私の妹だと言ってほしいと頼みました。「あなたは美しいから、きっとエジプト人の目を引くだろう。『たいそう美しい女だが、夫がじゃまだ。夫を殺して彼女を奪おう』と考えるかもしれない。だが、妹ということにしておけば、あなたの手前、私を大事にしてくれるだろう。それで、無事に生き延びることができるかもしれない。」

14 エジプトに着くと、案の定サライの美しさは評判となり、

15 ファラオに仕える役人までが王の前で彼女のことをほめそやしたので、王はサライを宮殿に召し入れました。

16 おかげでアブラムは、王から羊、牛、ろば、男女の奴隷、らくだなど、たくさんの贈り物をもらいました。

17 しかし、事はそれで終わらず、王がサライを召し入れたことで、主は宮殿に恐ろしい疫病をはやらせたのです。

18 王はアブラムを呼び出し、激しく非難しました。「いったい、なんということをしてくれたのだ。サライがおまえの妻だということを、どうして隠していたのか。

19 妹だなどとうそをついて、彼女が私のものになるのを平気で見ていたとは。さあ、あの女を連れて、この国から出て行ってくれ。」

20 王は兵士にアブラムと妻をその縁者や財産とともに護送させ、エジプトから追放しました。

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創世記

創世記 13

ロトとの別れ

1-2 そこでアブラムの一行はエジプトを出て北へ向かい、ネゲブまで来ました。アブラムと妻サライ、甥のロトもいっしょでした。アブラムは裕福で、家畜と金銀をたくさん持っていました。

3-4 そこからさらに北のベテルに向かい、やがて、ベテルとアイにはさまれた、以前野営したことのある所まで来ました。かつて祭壇を築いた場所で、アブラムは、もう一度そこで主を礼拝しました。

5 ロトも、羊や牛をはじめ大ぜいの使用人をかかえ、非常に裕福でした。

6 そのため、たくさんの家畜の群れを持つアブラム家とロト家の両方が住むには、その土地は狭すぎました。

7 そこに、アブラムの羊飼いとロトの羊飼いとの間に争いが起きました。しかも、その地にはカナン人やペリジ人の部族も住んでいて、いつ襲われるかわからない危険があったのです。

8 アブラムはロトと話し合うことにしました。「なあ、ロト、お互い身内同士の使用人のけんかはやめさせなければならない。伯父、甥の仲なのだから。

9 それで、こうしようと思うのだが、おまえの意見はどうだ。まずおまえが、どこでも好きな場所を選ぶのだ。そして、私たちはここで別れる。おまえが東の方を欲しいなら、私はここに残るし、この地がいいと言うなら、私が東へ移ることにしよう。」

10 ロトは、ヨルダン川周辺の水に恵まれた肥沃な平野をじっと見つめました。まだソドムとゴモラの町が神に滅ぼされる前だったので、そこは、まるでエデンの園のように見えました。エジプトやツォアル近辺の美しい田園にも似ています。

11 ロトはその土地を選びました。東部一帯に広がるヨルダン渓谷の低地です。彼は家畜と使用人を連れてそこへ行くことにし、アブラムはカナンの地に残りました。二人はこうして別れました。

12 ロトは平野に下って、ソドムの町の近くに住みつきましたが、

13 ソドムの住民はひどく質が悪く、主に背くようなことばかりしていました。

14 ロトが行ってしまうと、主はアブラムに言いました。「さあ、四方を見渡しなさい。目の届く限り、遠くまでよく見るのだ。

15 その土地をすべて、あなたとあなたの子孫に与えよう。

16 わたしはあなたの子孫を増やそう。海辺の砂のように、数えきれないほどの数に。

17 さあ、出かけて行き、やがてあなたのものになるこの新しい土地をよく調べるのだ。」

18 アブラムはヘブロンに近いマムレの樫の木のそばに移り、そこで主のために祭壇を築きました。

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創世記

創世記 14

ロトの救出

1-2 折りも折り、この地方に戦争が起こりました。

シヌアルの王アムラフェル、エラサルの王アルヨク、エラムの王ケドルラオメル、ゴイムの王ティデアルの同盟軍が、ソドムの王ベラ、ゴモラの王ビルシャ、アデマの王シヌアブ、ツェボイムの王シェムエベル、のちにツォアルと呼ばれたベラの王の連合軍と戦ったのです。

3 ソドム、ゴモラ、アデマ、ツェボイム、ベラの王たちは、今は塩の海といわれるシディムの谷に全軍を集めました。

4 この五人の王は、十二年間ケドルラオメル王に支配されていましたが、十三年目に反乱を起こしたのです。

5-6 一年後、ケドルラオメル王の率いる同盟軍が討伐に乗り出し、むごたらしい戦いが始まりました。同盟軍は、アシュテロテ・カルナイムのレファイム人、ハムのズジム人、キルヤタイムの平原にいたエミム人、セイルの山のホリ人を打ち破り、さらにその勢いに乗って、砂漠との境にあるエル・パランまで進軍しました。

7 そこから引き返し、今のカデシュに当たるエン・ミシュパテでアマレク人を破り、さらにハツァツォン・タマルのエモリ人をも破りました。

8-9 ソドム、ゴモラ、アデマ、ツェボイム、ベラ〔ツォアル〕の連合軍は、ケドルラオメル王の同盟軍に塩の海で戦いを挑みましたが、敗れました。

10 そのころ、谷にはアスファルトの穴がたくさんあり、退却する時、ソドムの王とゴモラの王はその穴に落ち、残りの者は山へ逃げ込みました。

11 同盟軍は勝利の余勢をかってソドムとゴモラを略奪し、町中の財産と食糧をことごとく奪って引き揚げました。

12 その時、アブラムの甥ロトもソドムに住んでいたので、捕虜にされ、全財産を奪われました。

13 一人の男が逃亡して、ヘブル人のアブラムのところへ駆け込み、一部始終を報告しました。アブラムはそのころ、エモリ人マムレの所有地にある樫の木立の中に野営していました。マムレは、アブラムと盟約を結んでいたエシュコルとアネルの兄弟でした。

14 ロトたちが捕虜になったことを聞くと、アブラムは家のしもべたち総勢三百十八人を引き連れ、引き揚げるケドルラオメルの同盟軍をダンまで追いかけました。

15 そして夜になって、奇襲攻撃を展開して、敗走する敵軍をダマスコの北、ホバまで追跡し、

16 略奪された全財産とロト、それに捕虜になっていた人々すべてを取り返しました。

17 こうしてアブラムがケドルラオメル王を打ち破り、現在の「王の谷」に当たるシャベの谷まで引き揚げると、ソドムの王が彼を出迎えました。

18 また、シャレム〔エルサレム〕の王、いと高き天の神の祭司メルキゼデクは、パンとぶどう酒を持って来て、

19-20 アブラムを祝福しました。

「天地のすべてを造られた、いと高き神の祝福が、

アブラムよ、あなたにあるように。

あなたを敵に勝たせてくださった神が

あがめられるように。」

アブラムは、メルキゼデクに戦利品の十分の一を贈りました。

21 ソドムの 王は、取り戻された財産を受け取ろうとせず、「捕虜にされていた国民を返してくださるだけで十分です。町から盗まれた物は、どうぞそのままあなたがお取りください」と言いました。

22 しかしアブラムは答えました。「私はいと高き神、世界を造られた神に堅く誓いました。

23 ですから、くつひも一本頂くわけにはまいりません。『アブラムは私が物を与えたから豊かになった』などと言われたくないのです。

24 ただし、追跡に加わった私の軍の若者が食べた分まではお返ししません。それ以外は、いっさい頂きません。戦利品の分け前は、アネル、エシュコル、マムレに与えてください。」

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創世記

創世記 15

神とアブラムの契約

1 そののち主が幻の中でアブラムに現れ、こう語りかけました。「アブラムよ、心配することはない。わたしがあなたを守り、大いに祝福しよう。」

2-3 「ああ神様、私に息子がないのはご存じでしょう。どんなに祝福していただいても、子どもがいなければ、全財産は一族のだれかほかの者が相続することになるのです。」

4 「いや、そんなことはない。ほかの者があなたの跡継ぎになることは決してない。財産を相続する子が、あなたに必ず生まれる。」

5 それから主はアブラムを外へ連れ出し、満天の星空の下に立たせました。「空を見なさい。あの星を全部数えられますか? あなたの子孫はあの星のようにとても数えきれないほどの数になる。」

6 アブラムは主を信じました。主はアブラムの信仰を義と認めました。

7 「カルデヤのウルの町からあなたを導き出したのは、このわたしだ。それは、この土地を永遠にあなたのものとするためだ。」

8 「神様、できれば、その確かな証拠を見せてください。」

9 すると、主は次のように言われました。「それぞれ三歳の雌牛と雌やぎと雄羊、それに山鳩とそのひなを持って来て、

10 殺し、真ん中から引き裂いて二つに分けなさい。ただし、鳥は裂いてはいけない。」

11 アブラムは言われたとおりにし、はげたかが死体の上に舞い下りて来そうになると、追い払いました。

12 やがて夕方になり、日が西に傾きました。アブラムは眠くて、どうにも我慢ができなくなりました。すると、何か恐ろしいことが起きる前兆のような、深い闇が忍び寄ってきたのです。

13 その時、主の声がしました。「あなたの子孫は四百年の間、外国で奴隷とされ、苦しめられるだろう。

14 だが、その国をわたしは罰する。そしてついには、あり余るほどの富を携えて、彼らはその国から脱出することになる。

15 あなたは天寿を全うし、安らかにこの世を去るだろう。

16 四世代ののち、彼らはこの地に帰る。今ここに住んでいるエモリ人の国々の悪行は、まだ最悪には至っていない。だがその時がきたら、きびしい罰を受けることになる。」

17 もう日はすっかり沈み、あたりは真っ暗です。見ると、煙のたち込めるかまどと燃えるたいまつが現れ、二つに引き裂かれた動物の死体の間を通り抜けました。

18 こうしてその日、主はアブラムと契約を結ばれたのです。「わたしはこの地をあなたの子孫に与える。ワディ・エル・アリシュ〔エジプト川〕からユーフラテス川に至る地を。

19-21 また、ケニ人、ケナズ人、カデモニ人、ヘテ人、ペリジ人、レファイム人、エモリ人、カナン人、ギルガシ人、エブス人の国々をも与えよう。」

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創世記

創世記 16

イシュマエルの誕生

1 主の約束にもかかわらず、サライとアブラムには、なかなか子どもができませんでした。そこでサライは、ハガルというエジプト人の女の召使を、

2-3 アブラムにそばめとして与えました。「主はいつまでたっても子どもを授けてくださらないので、あなたが私の召使を迎え入れるしかないと思います。もし子どもが生まれたら、私の子ということにしてください。」アブラムは同意しました。こうしてカナンの地に来てから十年後、

4 アブラムはハガルを迎え、やがて彼女は妊娠しました。ところが、そのことがわかると、ハガルはとたんに傲慢になり、女主人のサライに横柄な態度をとるようになったのです。

5 サライはアブラムに申し立てました。「召使が私を見下げるなんて、みんなあなたのせいですよ。ハガルはいったいだれのおかげで、子どもを身ごもったと思っているのでしょう。こうなったら、どちらが正しいか、主に決めていただきましょう。」

6 「まあまあ、そこまで言わなくても。あの娘をおまえの好きなように罰したらいいではないか。」それならと、サライは召使ハガルにとてもつらく当たりました。我慢できず、ハガルは逃げ出しました。

7 ようやく彼女が、シュルに通じる道のわきにある砂漠の泉のそばまでたどり着いた時、神の使いが彼女を見つけました。

8 「サライの召使ハガルよ。どこから来て、これからどこへ行くつもりですか。」

「女主人のところから逃げ出して来たのです。」

9-12 「それはいけない。戻って従順に仕え、務めをきちんと果たしなさい。心配はいりません。あなたには男の子が生まれるから、イシュマエル〔「神は聞いてくださる」の意〕と名づけなさい。あなたの子孫は大きく増え広がります。主があなたの苦しみを聞き届けられたからです。その子は野生のろばのように荒々しく、思うままにふるまう暴れ者となって、すべての人を敵に回し、ほかの人たちも彼に敵意を抱きます。彼はまた、親族の者とも敵対するでしょう。」

13 そののちハガルは、主のことをエル・ロイ(「私を顧みてくださる神」の意)と呼ぶようになりました。彼女の前に現れたのは、実は神ご自身だったのです。「私は神様を見たのに死にもせず、こうして、そのことを人に話すこともできる」と、彼女は言いました。

14 のちにその井戸は、ベエル・ラハイ・ロイ(「私を顧みてくださり、生きておられるお方の井戸」の意)と名がつきました。それはカデシュとベレデの間にあります。

15 やがて、ハガルはアブラムの子どもを産み、アブラムはその子をイシュマエルと名づけました。

16 その時、アブラムは八十六歳でした。

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創世記

創世記 17

契約と割礼

1 アブラムが九十九歳になった時、主が彼に現れました。「わたしは全能の神である。わたしの命令に従って正しく生きなさい。

2-4 わたしはあなたと契約を結ぶ。あなたが大いなる国民となることを保証する契約である。これから、あなたは一つの国民だけでなく、たくさんの国々の先祖となるのだ。」主が語るのを、アブラムは地にひれ伏し、額をすりつけんばかりにして聞いていました。

5 「契約はもう一つある。わたしはあなたの名前を変える。これからは『アブラム』〔「地位の高い父」の意〕ではなく、『アブラハム』〔「国々の父」の意〕と名乗りなさい。

6 あなたの子孫を数えきれないほど増やすので、たくさんの国ができるだろう。その子孫からは王も出る。

7-8 この契約を、わたしは何世代にもわたって永遠に守り続ける。あなたとの間だけでなく、あなたの子孫との間の契約でもあるからだ。わたしがあなたの神となり、また、あなたの子孫の神となるという契約である。このカナンの全土は永久にあなたとその子孫のものだ。すなわち、わたしがあなたがたの神となる。

9-10 あなたは契約の条件を忠実に守らなければならない。あなたもあなたの子孫も、一人残らずそうしなければならない。その条件とは、男子はみな割礼を受けるということ、

11 つまり、性器の包皮の一部を切り取ることが、あなたがたがこの契約を受け入れたしるしとなる。

12 男子はみな、生まれて八日目に割礼を受けなければならない。あなたの家の子だけでなく、外国人の奴隷もみな受けなければならない。これは永遠に、あなたの子孫全員に適用すべきものである。

13 割礼は、あなたたちの体そのものが、永遠の契約にあずかっていることのしるしだからだ。

14 これを拒否する者はだれでも、わたしとの契約を破ったことになり、部族の一員とはみなされない。」

15 神はさらに続けました。「あなたの妻サライの名だが、これからは『サライ』ではなく、『サラ』〔「王女」の意〕にしなさい。

16 わたしは彼女を祝福する。彼女はあなたに男の子を産むだろう。すばらしい祝福を与えて、彼女を国々の母とする。彼女の子孫からは多くの王が出る。」

17 これを聞いたアブラハムは、地にひれ伏して神を礼拝しました。しかし、とても信じられないことなので、心の中で笑って言いました。「この私が父親になるだって? この百歳の老人が? それにサラだってもう九十歳だ。赤ん坊なんかできるはずがない。」

18 そこでアブラハムは神に申し上げました。「それはありがたいことです。どうぞ、イシュマエルを祝福してくださいますように。」

19 「いや、わたしはそうは言っていない。妻のサラが、あなたに男の子を産むのだ。その子をイサク〔「笑い声」の意〕と名づけなさい。わたしは永遠の契約を、彼と彼の子孫との間に結ぶ。

20 イシュマエルのことはわかった。あなたの願いどおり彼を祝福し、彼の子孫を増やして、大きな国にしよう。十二人の族長が彼から出る。

21 しかし、わたしが契約を結ぶのはイサクである。来年の今ごろ、サラはイサクを産む。」

22 こう言い終えると、神はアブラハムのもとを去りました。

23 その日アブラハムは、直ちに息子イシュマエルをはじめ、すべての男子を集めました。彼の家で生まれた者も外部から買い入れた奴隷も。そして、神に命じられたとおり、全員に性器の包皮を切り取る儀式を行いました。

24-27 その時アブラハムは九十九歳、イシュマエルは十三歳で、二人とも同じ日に割礼を受けました。家の中の男子は、そこで生まれた者も奴隷として買い取られた者もみな、いっしょに割礼を受けたのです。

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創世記

創世記 18

イサク誕生の予告

1 アブラハムがマムレの樫の木のそばにテント(天幕と呼ばれる移動式住居)を張っていた時、神は再び彼に現れました。そのいきさつは次のとおりです。

夏のある暑い日の午後でした。アブラハムはテントの入口に座っていました。

2 ふと目を上げると、三人の人がこちらに向かって来ます。アブラハムはすぐさま立ち上がり、走って行って、喜んで出迎えました。

3-4 「まあまあ、そんなに先を急がないで、どうぞゆっくりこの木陰でお休みください。水をお持ちしますから、足でも洗ってさっぱりなさるといいですよ。

5 大したものもありませんが、食事でもいかがですか。元気がつきますよ。しばらく休んで、それから旅を続けられたらよろしいでしょう。」

「ありがとう。おっしゃるとおりにさせていただきましょう。」

6 アブラハムはさっそく、テントの中にいるサラのところへ駆け戻りました。「さあ、一番上等の粉で、大急ぎでパンケーキを作っておくれ。お客様が三人お見えだ。」

7 次は家畜のところに走って行って、群れの中から太った子牛を選ぶと、召使に急いで料理するよう言いつけました。

8 まもなく、チーズとミルクと子牛のあぶり肉が運ばれ、食卓が整えられました。客が木の下で食事をしている間、アブラハムはそばに立っていました。

9 「ところで、奥さんはどちらにおられますか?」と三人が尋ねるので、「テントの中です」と答えました。

10 三人のうちの一人(実は神だった)が言いました。「来年の今ごろわたしがまた来る時、あなたとサラの間に、男の子が生まれている。」サラはうしろのテントの入口で一部始終を聞いていました。

11 この時、すでにアブラハムもサラもすっかり年をとり、サラは子を産める時期はとうの昔に過ぎていたので、

12 彼女は笑いをかみ殺すのがやっとでした。そして、「私みたいな老いた者が、赤ん坊を産むだなんて」と、彼女はおかしそうにつぶやきました。「それに主人だってもうかなりの年だし……。」

13 神はそれを聞きとがめ、アブラハムに言いました。「なぜ、サラは笑ったのか。なぜ『私みたいな老人に赤ん坊なんか産めるわけがない』とつぶやくのか。

14 神にできないことは何もない。あなたに言ったとおり、来年の今ごろまた来る時には、必ずサラに男の子が生まれている。」

15 サラはあわてて否定しました。「笑っただなんて、とんでもないことです。」しかし、どうなることかと、怖くてたまりません。必死になってごまかしましたが、神はご存じでした。

アブラハムのとりなし

16 このあと三人の客は腰を上げ、ソドムに向かいました。アブラハムは彼らを見送ろうと、途中までいっしょに歩いて行きました。

17 その時、主は考えました。「わたしの計画をアブラハムに隠しておいていいだろうか。

18 アブラハムの子孫は大きな国になるのだし、世界中の国々が彼のおかげで祝福を受けるのだ。

19 わたしは彼を選んで、主を敬う、正しく善良な者たちを彼の子孫から起こそうとしている。その約束は果たさなければならない。」

20 そこで主は、アブラハムに打ち明けました。「ソドムとゴモラの住民は、すっかり悪に染まってしまったという。ずいぶんひどいことをしているようだ。

21 今、その知らせがほんとうかどうか調べに行くところなのだ。向こうに着けばはっきりわかるだろう。」

22-23 ほかの二人は、そのままソドムへ向かいましたが、アブラハムはなお主の前に立っていました。彼は恐る恐る神に近づいて言いました。「お尋ねしてもよろしいでしょうか。あなたは正しい人も悪人も同じように殺してしまうおつもりですか。

24 もしあの町に正しい人が五十人いたとしても、それでも滅ぼされますか。その人たちのために町を救おうとはなさらないのですか。

25 だとしたら、正義はどこにあるのでしょう。悪人も正しい人もいっしょに殺してしまうなどということを、あなたがなさるはずはありません。もしも、もしもそんなことをされるなら、正しい人も悪人も全く同じ扱いをされることになってしまいます。あなたは決してそんなことはなさらないでしょう。全地をさばかれる方は、公平でなければならないのですから。」

26 「わかった。正しい人が五十人見つかったら、彼らのために町全体を救うことにしよう。」

27 「ありがとうございます。こう申し上げる私自身が、ちりや灰にすぎない者だということは、よく承知しております。ですが、もう少しお尋ねしてよろしいでしょうか。

28 もし正しい人が四十五人しかいない時にはどうでしょう。五人足りないだけで、町をすべて滅ぼされますか。」

「四十五人いれば滅ぼすまい。」

29 「では、四十人しかいなかったら?」

「四十人でも。」

30 「どうぞお怒りにならないでください。あえてお聞きするのですが、三十人ではいかがですか。」

「やはり滅ぼすまい。」

31 「許されるなら、もう少し続けさせてください。もし二十人だけでしたら?」

「よろしい。その二十人のために滅ぼさない。」

32 「神様、お怒りにならないでください。もうひと言だけ、これが最後です。もしも、たった十人だったら、いかがでしょう。」

「もうよい。その十人のために町を滅ぼすことはしない。」

33 主はアブラハムと話し終えると、去って行きました。アブラハムは自分のテントに帰って行きました。

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創世記

創世記 19

ソドムへのさばき

1 その日の夕方、二人の天使がソドムの町の入口に着きました。ちょうどそこに、ロトが座っていました。ロトは二人を見るとすぐさま立ち上がって迎え、伏し拝んであいさつをしました。

2 「ご主人がた、どうぞ私どもの家にお泊まりください。明日の朝、お好きな時間にお発ちになればよろしいでしょう。」

「いいえ、けっこうです。一晩くらいこの広場で休みますから。」

3 けれども、ロトはしきりに勧めました。とうとう二人はロトについて彼の家に行きました。ロトは客のためにパン種(パンの製造に使用する酵母)を入れない焼きたてのパンを出し、ごちそうを並べました。食事が終わり、

4 ベッドの用意にかかろうとしていると、若者から年寄りまで町中の男たちがぐるりと家を取り囲み、

5 大声でわめき立てました。「やい、ロト! あの二人を外に出せ。うんとかわいがってやろう。」

6 ロトは彼らをなだめようと外へ出て、うしろの戸を閉めました。

7 「お願いだ。乱暴はやめてくれ。

8 うちには結婚前の娘が二人いるから、好きなようにしてかまわない。けれども、客人に手出しをすることだけはやめてくれないか。私が責任をもってお泊めしたのだから。」

9 「うるさい、引っ込んでいろ!」暴徒たちは口々に叫びました。「だいたい自分を何様だと思っていやがるんだ。お情けでこの町に住ませてもらっているよそ者なのに、おれたちに命令しようっていうのか? こうなったら、あの二人のことなんかどうでもいい! それより、おまえの生意気な面の皮をひっぱがしてやろう。」言うが早いか、彼らはどっとロトに飛びかかり、戸を壊そうとし始めました。

10 ところが、客の二人がさっと腕を伸ばしてロトをつかみ、家の中に連れ込むと、戸にがっちりかぎをかけたのです。

11 そして、外の男たちの目を一時的に見えなくしたので、彼らは戸がどこにあるのかわからなくなってしまいました。

12 二人はロトに言いました。「この町に親戚がいますか。家族の皆さんも、それからもし親戚があれば、その人たちもみな、ここから逃げなさい。

13 われわれは今からこの町を滅ぼします。この町の腐敗は天にまで知れ渡り、主は、この町を滅ぼすためにわたしたちを遣わされたのです。」

14 ロトは急いで表へ飛び出し、娘の婚約者のところへ駆けつけました。「すぐ町から出るんだ。主がこの町を滅ぼそうとしておられる!」ところが彼らには、ロトが気が変になってしまったとしか思えず、あっけにとられてロトを見つめるだけでした。

15 翌日、夜が明けるころ、二人の天使はしきりにロトをせかせて言いました。「さあ、ぐずぐずしないで。奥さんと、ここにいる二人の娘さんを連れて、大急ぎで逃げるのです。さもないと、町もろとも滅びうせてしまいます。」

16 それでもまだロトがぐずぐずしているので、天使はロト夫婦と二人の娘の手を取り、町の外の安全な場所へ連れ出しました。それは、神のあわれみによるものでした。

17 一人の天使が言いました。「いのちが惜しかったら一目散に逃げなさい。絶対にうしろを振り返ってはいけません。山の中へ逃れるのです。いつまでもこの低地にいると死んでしまいます。」

18-20 「どうぞ、そんなことになりませんように。これほどまでして、いのちを助けてくださるご親切には、お礼の申しようもございません。けれども、山の中ではなく、あそこに見える、小さな村に逃げ込んではいけないでしょうか。きっと山にたどり着く前に力尽きて、滅ぼされてしまいます。あの村ならそんなに遠くないですし、それにほんの小さな村ではありませんか。お願いです。あそこへ行かせてください。どんなに小さい村か、どうぞごらんください。あそこなら、私たちは助かります。」

21 「よろしい。言うとおりにしてあげよう。あの小さな村は滅ぼさないことにします。

22 だが、急がなければなりません。あなたが向こうに着くまで、わたしは何もしないから。」この時から、その村はツォアルと呼ばれるようになりました。「小さな村」という意味です。

23 ロトが村に着くと、ちょうど太陽が昇ったところでした。

24 その時、天から、火のように燃える硫黄が、ソドムとゴモラの上に降りかかりました。

25 そして、平野に点在するほかの町や村といっしょに、ソドムとゴモラをすっかり焼き尽くしてしまったのです。人間も植物も動物も、いのちあるものはみな死に絶えました。

26 ロトの妻も夫のあとからついて行ったのですが、天使の警告に背いてうしろを振り返ったため、塩の柱になってしまいました。

27 その日、アブラハムは早く起きて、神と話をした場所に急ぎました。

28 ソドムとゴモラのあった平野を見渡すと、まるでかまどのように熱気がたちこめ、煙の柱が町のあちこちから立ち上っているのが見えます。

29 しかし神は、アブラハムの願いを聞き入れ、ロトのいのちを救いました。町を覆い尽くした死の災いから、ロトを救い出されたのです。

ロトと娘たち

30 その後、ロトはツォアルの人々を恐れて山へ逃げ、二人の娘といっしょにほら穴で暮らしました。

31 そんなある日、姉が妹に言いました。「このあたりには男の人がいないし、お父さんも私たちを結婚させることはできないわ。それにお父さんもずいぶん年をとってきたわ。

32 だから、お父さんをぶどう酒で酔いつぶして、いっしょに寝ましょう。私たちの家系が絶えないようにするには、そうするしかないのよ。」

33 相談がまとまり、二人はその夜、父親に酒を飲ませ、まず姉が父親のところに行きました。しかしロトは、娘が自分のところに入ったことはおろか、寝たのも起きたのも何一つ覚えていませんでした。

34 次の朝、姉は妹に言いました。「ゆうべ私はお父さんと寝床を共にしたわ。だから、今夜もまた、お酒を飲ませましょう。今度はあなたの番よ。」

35 二人はその夜もまた父親に酒を飲ませ、妹が父親と寝ました。前の晩と同じように、父親は、娘がそばに来たことに全く気がつきませんでした。

36 こうして、娘は二人とも父親の子どもを宿したのです。

37 やがて生まれた姉の子はモアブと名づけられ、モアブ人の先祖となりました。

38 妹の子はベン・アミという名で、アモン人の先祖です。

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